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2011年7月25日 第1370号

平成22年度環境調査結果 大気・水質・騒音 おおむね良好

市は、市内の大気汚染・水質汚濁などに関する環境調査を実施しています。
平成22年度の調査結果の概要をお知らせします。
詳しくは市のホームページ(くらしの情報→環境・緑化・衛生)をご覧ください。
問合せは環境監視グループ(0798・35・3809)へ。

大気汚染

(1)大気汚染常時監視結果
市内の11地点に測定局を設置し、(1)二酸化硫黄、(2)浮遊粒子状物質(粒径が10マイクロメートル以下のほこり)、(3)窒素酸化物、(4)光化学オキシダント(主としてオゾンのこと。光化学スモッグの原因物質)、(5)一酸化炭素、(6)炭化水素を測定しました。
これらの項目のうち、(4)光化学オキシダントは、測定を実施している7測定局全てにおいて、環境基準を満たしていません。
またここ数年、光化学オキシダント濃度が高くなる傾向にあります。
なお、他の測定項目については、環境基準を満たしており、ほぼ横ばいで推移しています。
(2)有害大気汚染物質調査
市役所局・鳴尾浜・山口小学校局でダイオキシン類、市役所局・甲子園局・塩瀬局で有害大気汚染物質の調査をしました。
いずれの調査でも、環境基準が設定されている項目で基準を満たしていました。

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水質汚濁

夙川・武庫川など市内20河川の35地点、および香櫨園浜・甲子園浜など海域の6地点で水質の常時監視を行いました。
「人の健康の保護に関する項目」については、25の調査項目のうち、フッ素とジクロロメタンを除く23項目で、全ての地点で環境基準を満たしていました。
フッ素については、5河川9地点で、環境基準を満たしていませんが、いずれも六甲山系の地質による自然的な影響です。
ジクロロメタンについては、東川親水南公園にて12月に環境基準値を超過して検出されました。
原因は不明ですが、その後の調査では検出されていません。
「生活環境の保全に関する項目」については、夙川・武庫川において、有機汚濁の代表的な指標であるBOD(生物化学的酸素要求量。値が大きいほど水が汚れていることを示す)が環境基準を満たしていました。
他の河川においてもBODは低い状況が続いており、市内河川の水質は良好に保たれています。
海域ではCOD(化学的酸素要求量)・全窒素・全りんの項目において、全ての地点で環境基準を満たしていました。
透明度も前年度調査結果に比べて若干良くなっていました。

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騒音・振動

(1)自動車騒音・振動
市内の4国道と主な県道・市道で、自動車騒音・振動および交通量の調査をしました。
騒音は国道2号・171号・176号の調査地点において、夜間の環境基準を満たしていません。
一方、振動は全調査地点で、改善措置を要請できる限度を下回っていましたが、さらなる改善が望まれます。
(2)航空機騒音
鯨池浄水場で、航空機騒音の常時監視をしました。また、段上センターにおいて測定を行いました。
いずれも環境基準を満たしていました。
(3)新幹線鉄道騒音・振動
上大市1・5丁目、松籟荘で新幹線鉄道騒音・振動の調査をしました。
騒音は全ての地点で環境基準を満たしていました。また、振動も対策を講じるべきとされる指針値を下回っていましたが、さらなる改善が望まれます。

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