国際交流特集
多くの外国人市民の皆さんと交流深めよう
心つなげて広がる世界
西宮市には、多くの外国人市民が生活しています。外国人市民との交流を図るため、西宮市国際交流協会は、「西宮国際交流デー」を開催します。
また今回は、西宮市国際交流協会の事業内容や多文化共生に関する記事も紹介します。
問合せは西宮市国際交流協会(0798・32・8680…午前9時45分~午後6時。火曜、祝日休み)へ。
2月17日 西宮国際交流デー 笑顔あふれるイベント充実
楽しいイベントに多くの人が集います
協会設立20周年にあたる今年は「感謝・そしてこれから」をテーマに外国人の皆さんと交流できる楽しいイベントが盛りだくさんです。ぜひご来場ください。入場無料。
また、会場ではスタンプラリーを実施します。5枚以上のシールを集めた先着100人には景品があります。
問合せは西宮市国際交流協会へ。
時間 | 内容 |
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(1)バザー・展示 | |
10:00~16:00 | NPO団体や姉妹友好都市市民の会などが出展 |
(2)国際交流協会設立20周年パネル展示 | |
10:00~16:00 | 設立以来の活動や海外の姉妹友好都市との交流を紹介 |
(3)日本文化体験コーナー | |
10:00~12:00 | 着物の帯結びや琴のパフォーマンス。 抹茶、和菓子などもあり(有料。数に限りあり) |
(4)地球っ子プロデュース「世界が分かるカルタ大会」 | |
10:30~12:00 | 国際理解ワークショップ(小学生が企画したカルタなど)に挑戦 |
(5)にしのみや留学生日本語スピーチ大会 | |
10:30~12:30 | 市内大学に在学中の留学生が日本語でスピーチを披露。 西宮市国際交流協会で日本語を学ぶ外国人も参加します |
(6)NIAボランティアによる「インターナショナル カフェ」 | |
12:15~15:00 | 外国人の皆さんと一緒にカフェをオープンし、紅茶やコーヒーを用意 (お菓子付き、有料。数に限りあり) |
(7)民族音楽パフォーマンス | |
14:00~15:30 | ブラジル・ロンドリーナ市出身の人が歌うブラジルの曲や中国の舞台芸術「変面」、フランス人のマジック、インドボリウッドダンスなど多彩なステージをお楽しみください |
今年で創立20周年を迎えます 国際交流協会の事業紹介
言葉や文化、習慣などが異なる国で生活するのは困難なことがたくさんあり、支援が必要です。
一方で、多様な文化などを持つ人が暮らし、活動することは、地域社会の活性化につながります。
西宮市国際交流協会は、国際交流や国際理解の推進、多言語情報の提供、生活相談など外国人市民に対する必要な支援を行っています。
他にも、たくさんの市民ボランティアの皆さんの力を借りて、外国人市民との交流や相互理解を図る事業を行っています。
主なボランティア活動や事業内容は次のとおりです。
問合せは西宮市国際交流協会へ。
交流の場づくり
小学生の異文化交流
- NIA地球っ子クラブ
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小学生を対象に、外国人ゲストとの交流を通して国際理解を深めます
- Kids Club
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外国にルーツをもつ子どもとその親の交流・子育て相談の場です
- ホームステイ
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留学生や研修生が日本の家庭を体験します(原則1泊2日)
- 食文化交流
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日本の季節料理などを一緒に作ります
- 文化交流
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相互に文化を紹介し合い、相互理解を深めます
- スペイン語ボランティア
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「スペイン語おしゃべりの会」を開催したり、スペイン語新聞を発行します
支援・相談
- 日本語教室
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マンツーマンで日常生活に必要な日本語を指導。
クラス形式のレッスンや「児童・生徒のための日本語なかよしひろば」も開催しています
- 英語通訳・翻訳
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生活相談等に関わる通訳・翻訳、市政ニュースの英語版(抜粋)の発行などを行います
- 生活相談
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専門家よる「外国人のための在留資格・法律の無料相談会」を開催。
日常生活上の相談にも対応しています
情報の提供
- 機関紙「ふれあい通信」
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日本語、英語、中国語、韓国・朝鮮語の4カ国語でイベント情報などを紹介します
- さくらFM(78・7メガヘルツ)放送
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外国人とのトーク、外国語による地域・防災情報などを提供します。
また同じ内容をインターネットでも配信します
講座・イベント
- エンジョイトーキング
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外国人ゲストと英語・中国語などで会話し交流します
- 国際理解講座
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テーマを設定し、国際理解を深める講座をシリーズで開催します
賛助会員 募集しています イベントの優先案内等の特典あり
会員になると、各種イベントの優先案内や資料の貸し出し、会議室の利用割引、市内施設の入館料割引などの特典があります。年会費は個人3000円、団体2万円です。
多文化共生を考える
「国際交流」の20年
こども教育宝仙大学教授 佐野通夫
先日、松山市の元中学校の校長先生・中村重祐さんの書かれた文章「いのちへの感性こそが現実を変える…朝鮮学校との4半世紀」を読みました。
この学校では平成元年(1989年)に朝鮮学校との交流を行いました。校長先生は「学びあった両校の生徒たち」と題し、交流の様子を記しています。朝鮮学校生のコーラスには強制された拍手ではない拍手が鳴りやまず、事前の練習では蚊の泣くような歌声だった日本の中学生が朝鮮の童謡を力一杯歌いました。そしてステージ発表の後、グラウンドでサッカーの試合を行いました。日本の中学生は数が多いので、半数は朝鮮学校を応援することにしました。この交流にあたって校長先生は、「一人でも差別的言動を示す生徒が出れば、全ては水泡に帰す」と不安を感じたそうです。
しかしそのようなことは起こらず、校長先生は後日「君たちを信じなかったことを恥ずかしく思う」と、生徒に謝ったそうです。朝鮮学校の生徒たちに出会うことによって、日本の中学生たちも国際的な視点を、他民族の文化と交流する楽しさを得ることができました。
西宮市国際交流協会も設立されて20周年になり、2月17日(日)に「西宮国際交流デー」を催します。それぞれの方が20年、どんな出会いをしたか、見に行きませんか。「留学生による日本語スピーチ大会」も開催されます。留学生は日本の社会に来て、西宮市に来て、どんなことを体験したのでしょうか。出展者として、市内の多くの市民交流団体やボランティア団体なども参加しており、有意義な国際交流デーとなることが期待されます。「国際交流」は実際に住んでいる場の交流からしか始まらないからです。
問合せは秘書・国際課(0798・35・3459)へ。