新春座談会 大学生×市長「学生の力で西宮を元気に!」
西宮市は9 つの大学・短大があり、約3万6000人の学生が学んでいる「大学のまち」です。
大学は知恵・人材の貴重な資源であり、活力の源でもあります。大学のゼミや学生のボランティアなど、学生生活の中での活動が西宮の活性化にも貢献しています。
今回の座談会には、西宮でさまざまな活動をしている大学生3 人に集まっていただき、それぞれが西宮で経験し学んだこと、西宮の魅力や将来像について今村市長と語ってもらいました。
大学は知恵・人材の貴重な資源であり、活力の源でもあります。大学のゼミや学生のボランティアなど、学生生活の中での活動が西宮の活性化にも貢献しています。
今回の座談会には、西宮でさまざまな活動をしている大学生3 人に集まっていただき、それぞれが西宮で経験し学んだこと、西宮の魅力や将来像について今村市長と語ってもらいました。
西宮で学び挑戦する
市長:皆さんは、学生生活の中でどのような形で西宮に関わり、活動しているのかを教えてください。
貝賀:「子供の居場所づくり事業」のお手伝いで小学生と交流しています。他にも、大学で学んでいる食育について知ってもらう活動として、野菜やイモなどを育てて調理したり、小学校へ行き、子供たちにおもしろ科学実験を披露する「サイエンスボランティア」をしたりしています。
山本:大学のゼミ活動「日本酒振興プロジェクト」の一環で西宮の日本酒の魅力を発信しています。イベントで西宮の日本酒を使用したカクテル「宮モヒート」のブースを出展したり、地元酒造メーカーとの商品開発・海外PRなどに携わったりしています。
甲斐:小学生にも「防災」に関心を持ってもらえるよう子供に人気のアニメをパロディにした防災啓発イベント「防災ウォッチ」を開催しています。それを基に今年度は、市内小学校区防災訓練で子供防災コーナーを担当しています。小学生には、地震や津波が発生したときに身の回りで「何が危険」で「何が自分の身を守るか」をキャラクターに見立てて探してもらいます。市長:西宮は、教育・文化・産業などが高いレベルで共存していて、学びの素材もたくさんあります。皆さんが活動する中で考え、感じたこと、直面した課題などを共有しましょう。
山本:日本酒が好きな人には新たな飲み方として、普段飲まない人には、日本酒を飲むきっかけにしてもらうために宮モヒートを作っています。「日本酒ってこんな飲み方もある」「西宮のお酒ってこんなにおいしかったのか」など、西宮の日本酒が好きになる人を増やしていきたいです。
市長:きっかけって何でもいいですよね。宮モヒートを手始めに日本酒本来の魅力が分かってもらえることが大事だと思います。「日本酒をこんなシチュエーションで飲むとオシャレでカッコいい」「食べ物と日本酒の相性」などTPOを考えながら日本酒をPRするとさらに活動に深みが増すと思います。
山本:モヒートで西宮の日本酒の魅力を知った人をどう次に繋(つな)げるか、一つのやり方にとらわれず、色々な手段で西宮の日本酒の魅力を市内外・海外にPRできるように頑張ります。
市長:何かにチャレンジするときには、今までの常識が正しいとは限りません。固定観念にとらわれずに色々な事を考えてみてください。
貝賀:私も子供たちに何かを教える時に、一方通行ではなく、自分の経験や知識を加え、色々な方向から教えるように心掛けています。そのために私自身もたくさんの経験をして引き出しを増やすようにしています。子供たちにも自由に学び、遊んで色々な経験をしてほしいです。それが子供たちの成長に繋がるのかなと思います。
市長:貝賀さんがお手伝いしてくれている「子供の居場所づくり事業」では、最低限の危険だけを取り除いて、子供たちだけで思い切り遊べる場所を確保することが目的です。そこでは、遊びのルールもケンカもケガもあくまで自分(子供)たちの責任。遊んでいく中で「危なかった、怒られた」で済むことと冗談では済まされないことを学んでいく。周りの大人が一方的に答えを与えるのではなく、子供が自分で考えて挑戦しながら体感することが大事だと思います。
甲斐:私は震災から学んだ教訓を、忘れずに伝えていくということに難しさを感じました。
市長:震災を今後どういう風に前向きなものとして伝えていくかが大切になってくると思います。震災を経験したまちとして、市民一人ひとりが防災意識を高く持つことが重要です。
甲斐:私は、震災の年に生まれた「震災の子」として育ってきましたが、震災・防災について勉強し始めた当初は、知らないことがたくさんあり、「自活力」の無さも感じました。子供たちには学んだ防災の知識を家庭に持ち帰ってもらい、家族の防災意識を高めてもらう。そこから、地域など親同士のコミュニティへ広げていき、防災意識が広がることで救える命を多くしたいと考えています。
市長:ありがとうございます。お話を伺い、皆さんの素晴らしい活動が西宮を元気にし、よりよいまちにしてくれていると感じました。
西宮の魅力を再発見!!
市長:甲斐さんは生まれも育ちも西宮で、貝賀さんと山本さんは市外から大学に通っていますが、それぞれに西宮の魅力や印象などを教えてください。
甲斐:西宮は住みやすいまちだと思います。住むために人が集まっているから、子供や学校も多い。西宮が大好きでずっと住み続けたいと思っています。
貝賀:神戸・大阪に近く、何でもそろっている便利なまちだという印象です。
山本:通学中に春の桜、秋の紅葉など自然を感じることができ、閑静な住宅街に自然が共存しているちょうどいい都会感が魅力だと思います。
市長:皆さんが西宮に対して好印象でとてもうれしいです。
皆さんに言っていただいたような「利便性」は魅力の一つですが、西宮市より駅が多くて、会社やお店がたくさんあって「利便性」のいいまちは、他にもたくさんあります。西宮の本当のいいところは「利便性」と「住環境・自然環境」のバランスをずっと保ってきたところだと思います。
また、西宮には住みよいまち「文教住宅都市」としての長い歴史があります。昭和38年に西宮が文教住宅都市宣言をした当時は、日本中が工業化に進んでいました。その中で、市民が主体となって自然と共存した住宅都市を作ろうとしたことが、今の「住みやすいまち西宮」に繋がっています。
皆さんに言っていただいたような「利便性」は魅力の一つですが、西宮市より駅が多くて、会社やお店がたくさんあって「利便性」のいいまちは、他にもたくさんあります。西宮の本当のいいところは「利便性」と「住環境・自然環境」のバランスをずっと保ってきたところだと思います。
また、西宮には住みよいまち「文教住宅都市」としての長い歴史があります。昭和38年に西宮が文教住宅都市宣言をした当時は、日本中が工業化に進んでいました。その中で、市民が主体となって自然と共存した住宅都市を作ろうとしたことが、今の「住みやすいまち西宮」に繋がっています。
市長:甲斐さん!宮っ子として、市外から来られた二人に西宮のいいところをPRしてもらえますか。
甲斐:西宮は海が見られます。山の色の変化や公園に咲く花などで四季を感じることができます。友達とおいしいお店の共有ができます。お気に入りのお散歩コースもあります。西宮は魅力たっぷりです。
市長:オススメのケーキ屋さんやお気に入りスポットを自慢し合うのが、西宮に住んでいる人ならではですよね。
山本:学校の友達からオススメのお店を紹介されたことがあります。
甲斐:私も西宮にずっと住んでいて、家の近くに行きつけのパン屋さんがあります。大学生になってからは学校の近くにもオススメのお店を見つけました。
「西宮のオススメ」紹介が続く…………(省略)
山本・貝賀:すごい!西宮に住む人はそれぞれに“西宮のオススメ”があるのですね。
貝賀:西宮の自然や住環境、日常でのお気に入りなど色々なところに目を向けたらもっと西宮の魅力が見つかりそうです。
市長:住めば住むほど、西宮が好きになり自分のお気に入りが増えていく。西宮を使いこなすのがカッコいいですよね。皆さんも通学路や大学の周辺などでお気に入りの西宮を探してみてください。
学生の力を西宮に生かす
市長:これから西宮がどうなってほしいと思いますか?
甲斐:今のままでも十分住みやすくていいまちだと思います。
市長:確かに、今の西宮でも十分いいまちです。だからこそ、この住環境の素晴らしさを保ち続けることも大事です。
山本:僕の住んでいたところはお祭りや地域の伝統行事が盛んだったので、西宮でも、まち全体で盛り上がれるイベントがあればいいと思います。まち全体で盛り上がると住んでいる人は、まちに誇りを持てるし、西宮に住んでいない人は「西宮は活気があっていいまち。西宮にも行ってみたいな」と思ってもらえると思います。
甲斐:私も地域で交流できるイベントがたくさんあればいいなと思います。高校までスポーツをやっていたので、将来はスポーツイベントなどを企画して、地域を盛り上げていけたらと考えています。
貝賀:西宮にはたくさんの人が住んでいるので、学校・地区・サークルなど限られたコミュニティで活動するのではなく、色々なコミュニティに参加して、より多くの人とつながりを深められたらいいですね。たくさんの人と関わることでたくさんの経験ができると思います。
市長:だんじりを引いて祭りを開催しているとか、コミュニティ活動が盛んである地域は、やはり元気があるなと感じます。地域に活気があるということはとても大事で、西宮が住みたいまちであり続けるためにも必要なことです。祭りの運営だけでなく、高齢者の見守りや小学生の登下校の見守りなど地域に必要なことの多くを住民の皆さんが行ってくれています。地域に元気がなくなると、その担い手がいなくなり住みにくいまちになります。だからこそ、地域をより元気にしていくことがこれからの課題だと思っています。
貝賀:甲斐さんが西宮のお気に入りの話をしているのを聞いて、学生同士の交流の場などもっと西宮について知る機会があればうれしいです。学生ならSNSなどの口コミで、情報が一気に拡散されるので、そういったツールなども有効活用されたらいいなと思います。
市長:地域を元気にするという話にもつながりますが、行政がもっと学生の持つパワーやアイディアを生かしていきたいと考えています。ちなみに将来、西宮に住みたいと思いますか?
貝賀・山本:思います!!
甲斐:ずっと住み続けたい!!
市長:西宮で学び、西宮を好きになって、将来西宮に住んでほしい、西宮で子育てしたい学生を増やしたい。せっかく4年間通ってもらえるのだから、ぜひとも校外の西宮に触れてもらいたいです。
昔から住んでいる人、関西への転勤で西宮に引っ越してきた人、通ってくる学生や社会人…みんなが西宮市民です。各々が西宮に活力を与えてもらえたら、もっとまちが元気になります。改めて皆さんのような頼もしい学生の力をより一層生かしながら、今後も住みやすいまち・住みたいまちであり続けるために、文教住宅都市としてのまちづくりを進めていきたいと思います。
昔から住んでいる人、関西への転勤で西宮に引っ越してきた人、通ってくる学生や社会人…みんなが西宮市民です。各々が西宮に活力を与えてもらえたら、もっとまちが元気になります。改めて皆さんのような頼もしい学生の力をより一層生かしながら、今後も住みやすいまち・住みたいまちであり続けるために、文教住宅都市としてのまちづくりを進めていきたいと思います。
座談会こぼれ話
山本:次に市長と会う時は音楽でセッションしたいな!
貝賀:市長とシカ肉の話で盛り上がるとは思いませんでした!
甲斐:座談会を終えてより西宮ラブになりました!
貝賀:市長とシカ肉の話で盛り上がるとは思いませんでした!
甲斐:座談会を終えてより西宮ラブになりました!
市長:とても楽しい時間でした。企画抜きで話の続きがしたい!