文教住宅都市にふさわしい街並みのために
公共サイン(看板類)の適正化に取り組みます

街中には「ごみのポイ捨て禁止」や「犬のフンは持ち帰ろう」など、さまざまな種類の公共サインが設置されています。しかし、それらの多くは仮設で場当たり的に設置されてきたため“情報をわかりやすく伝える”という本来の役割が果たせていないものや、街の美観だけでなく安全を損ねているものもあります。
市は、こうした状況を改善するため「公共サインの適正化」に取り組みます。
文教住宅都市である西宮にふさわしい上質な住環境や街並みを「まもり・そだてる」ため、まずは市が公共空間に設置する看板から見直していきます。
公共サイン適正化のポイント!
1.情報が伝わらず美観を乱す看板は撤去
2.必要な看板を設置するルールを策定

役割を果たしていない看板を撤去

無計画に乱立した看板が美観や安全、効果的な情報伝達を損ねています。
不要な看板は撤去します。
美観を損ねる看板から、設置による効果が期待できない道徳啓発の看板などさまざま
写真:さびついて汚い看板・この絵柄はどうかという看板・どれに注目すればいいかわからない看板
写真:かえって死角になってる看板・大切なことではあるのだけどという啓発看板・小さな子供のボール遊びも気がひける看板
さびていたり文字が消えかかった看板は、情報が適切に伝わらないばかりか、まちの美観を損ねており、目にした人たちに不快な印象を与えています。また、必要以上に大きなものは死角を生み出し大変危険です。
他にも「あいさつをしましょう」など道徳やマナーを啓発する看板もよく見かけます。本来、道路や公園、広場などの公共空間は、市の施策や啓発活動を宣伝する場ではありません。これらの啓発は必要ですが、看板を設置することでの効果は期待できません。
例えば公園に設置された「危険なボール遊び禁止」の看板は、危険なボール遊びを抑止する効果よりも、本来禁止されていない「周囲の安全に配慮したボール遊び」をする人たちに、後ろめたい気持ちを生じさせています。

西宮市公共サインデザインマニュアル

このマニュアルでは情報をわかりやすく伝えるためのデザインや、効果的な配置についてのルールを定めています。
設置に関するルール
情報をわかりやすく伝える
イラスト:サインデザイン(余白を適切に設ける・誰でもわかりやすい共通ピクトグラム・情報を端的に伝える)
  • 情報伝達機能を確保
  • わかりやすいデザイン
  • 効果的な配置
景観と機能の調和
イラスト:サインデザイン(現状退色しやすい赤文字 改善後グレー背景に白文字)
  • 景観と調和したデザインと配置
  • 美観と耐久性に配慮した常設サイン
  • 原則、仮設サインは設置しない
必要性や効果の検討
イラスト:サインデザイン(右折方向行き止まりのサインは設置すべき・ひったくり発生のサインは設置できる・そっと静かにやさしい心のサインは設置できない)
  • 必要性を十分に検討
  • 不要な看板は設置しない
  • マニュアルの順守
新しいサインの例
写真:ごみステーションの古いサインと新しいサイン
写真:犬のフンの始末の古いサインと新しいサイン
1月からマニュアルに基づき公共サイン適正化の取り組みを始めます
STEP1:調査
市内にある公共サインの設置状況を調査します
イラスト:公共サインの設置状況を調査
STEP2:撤去
老朽化・危険・不要なものを順次撤去します
イラスト:老朽化・危険・不要なものを順次撤去
STEP3:常設化
必要な仮設サインを常設化します
イラスト:必要な仮設サインを常設化

【問合せ】都市デザイン課(0798・35・3950)

次号は1月1日号です(配布は12/29・30)

配布についての問合わせは西宮市シルバー人材センター( 0120・72・4833…午前9時~午後5時。年末は30日まで。年始は4日から)へ。

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