遊べる学べる にしのみやのシンボルみわくの甲山(標高309メートル)

写真:甲山
市内のさまざまな場所から見ることができる甲山。辺り一帯の魅力あふれる自然や、お椀を伏せたようなかわいい姿で親しまれています。
市街地にほど近い場所にありながら豊かな自然環境を有する西宮のシンボル・甲山を紹介します。

甲山についての基礎知識

成り立ち
写真:甲山(昭和30年代)

昭和30年代

約1200万年前、辺り一帯の岩盤である花こう岩の隙間からマグマが流れ出て急速に冷え固まり、裾野の広い安山岩の山ができました。これが甲山の原型です。気候変動や風化、浸食などを経て、ときには海の中にもあった甲山。東西からの大きな力によって六甲山が隆起するとともに、長い年月をかけて今の姿に形を変え、標高309メートル“みわく”の山になったと考えられています。
※諸説あります
アクセス
写真:自然学習館と自然の家

自然学習館と自然の家

甲山自然環境センターは4つの施設で構成されています。キャンプ場2カ所のほか、甲山の自然や成り立ちについて学べる「自然学習館」、宿泊施設の「自然の家」があります。

  • 甲山キャンプ場・甲山自然学習館・甲山自然の家…(甲山町67 (電話)0798・72・0037)【阪神バス「甲山大師」下車徒歩10分】
  • 社家郷山キャンプ場…(越水字社家郷山1−119 (電話)0798・72・2682)【さくらやまなみバス「かぶとやま荘」下車徒歩4分】

校歌

市立小学校の校歌にも「甲山」が登場!歌えますか?
  • 北夙川…丸くやさしい甲山から
  • 津門…こだまはひびく甲山
  • 甲陽園…甲の山がよびかける
  • 平木…かぶとの山のそのふもと
  • 上ケ原…山はかぶとかぶとの山
  • 上ケ原南…甲の山を友として
  • 段上…甲山まるくあかるく
  • 神原…仰ぐは緑甲の山
  • 甲東…あおぐ御空に甲の峰

甲山で遊ぼう
市街地からほど近い場所で自然とふれあう!

甲山周辺には仁川広河原があり、水辺の生き物を観察することができます。また、周辺の農地ではお米や季節の野菜を栽培しており、甲山産の新鮮野菜が味わえるイベントも開催されています。
仁川の生き物探し
写真:冷たい水の中は気持ちいい!
甲山産野菜を使ったピザ作り
写真:火おこし体験も!
農地で芋ほり体験
写真:焼き芋おいしいね!
キャンプ場もあるって知ってる?
写真:キャンプ場

甲山と社家郷山にはそれぞれキャンプ場があります。市街地からほど近い場所で、火を使った体験ができる貴重な施設です。※甲山キャンプ場は3月15日まで休場

甲山八十八ヶ所巡りに挑戦しよう
写真:第68番札所からの眺め

第68番札所からの眺め

県立甲山森林公園前バス停の西側駐車場付近にある第1番札所から、神呪寺本堂へ階段を上ると見えてくる第88番札所まで、適度なアップダウンが楽しめます。家族みんなで挑戦してください。

魅力いっぱい
甲山グリーンエリア・社家郷山(しゃけごうやま)

画像:甲山グリーンエリア・社家郷山/社家郷山キャンプ場…ハイキングも楽しめる/甲山キャンプ場…家族・仲間と楽しもう/仁川広河原…水辺の生き物探し/農地…甲山産のお米/甲山八十八ヶ所巡り…甲山が見えるポイントも
  • 社家郷山キャンプ場…ハイキングも楽しめる
  • 甲山キャンプ場…家族・仲間と楽しもう
  • 仁川広河原…水辺の生き物探し
  • 農地…甲山産のお米
  • 甲山八十八ヶ所巡り…甲山が見えるポイントも

環境を守る
適度な手入れが重要。保全≠ありのまま放置

自然に手を加えずありのままの状態を放置することが、必ずしも自然環境を守ることにはつながりません。昔は里山の暮らしの中で自然と行われていた、薪(まき)を得るための適度な伐採など、人の手が加わることが必要です。里山の適切な保全について考えてみましょう。
保全と森林資源の循環
樹木が生い茂ると林内に陽光が届かなくなり、明るい環境を必要とする植物が育たなくなるなど、生物多様性が損なわれる原因となります。適度に手入れを行い、明るい森を守ることが大切です。
図:保全…適度な手入れを行い明るい森を保ちます/活用…キャンプ場で薪などにして森林資源を活用します/生物の定着…手入れをすることで森が明るくなり、動植物の種類が豊富な豊かな森になります/供給…森が明るくなることで木々が再生。森林資源も再生されます
  • 保全…適度な手入れを行い明るい森を保ちます
  • 活用…キャンプ場で薪などにして森林資源を活用します
  • 生物の定着…手入れをすることで森が明るくなり、動植物の種類が豊富な豊かな森になります
  • 供給…森が明るくなることで木々が再生。森林資源も再生されます
活躍するボランティアのチカラ
チェーンソーもお手の物
写真:保全活動
保全活動は、約60人のボランティアの活躍により支えられています。現在は、イベントなどを通じて子供たちに里山の歴史や現状、保全の大切さを伝える「語り部」、里山の環境変化の観察や外来種についてチェックする「調査」、明るい森を守るために間伐などを行う「整備」の3班に分かれて活動しています。
里山を守ることはもちろん、次世代の子供たちへ「伝える」重要な役割も担っています。
実はスゴイ!西宮の里地里山
環境省が選定する「生物多様性保全上重要な里地里山」に、西宮市から3カ所も選定されています。それぞれのエリアでは、貴重な自然環境を守るためにさまざまな活動が行われています。
甲山グリーンエリア
写真:こども環境活動支援協会 小川哲生さん

こども環境活動支援協会
小川哲生さん

甲山グリーンエリアの特徴は、森・川・農地・湿原・池などが、市街地からほど近い一帯にコンパクトに集まり、なおかつ生物多様性が保たれているところです。加えてキャンプ場や宿泊施設も完備されており、子供たちの環境学習の拠点としては最適な環境です。
フィールド全体で感じた市街地では体験できない学びを通して、ここが子供たちの「生きる力」を育む場所になればと願っています。
社家郷山
写真:コープこうべ 長岡暁子さん

コープこうべ
長岡暁子さん

六甲山系の東端に位置する社家郷山では、自然と暮らしの関わりについて学ぶことができます。焼き芋イベントでは、作物が育つために必要な水の起源をたどったり、山で集めた落ち葉が土を豊かにすることを学びます。また、散策道「四季の道」には、地質や防災、生物多様性などをテーマに10基のパネルを設置しています。子供だけでなく親世代も共に学び、さらには次の世代へも継承できる学びの循環が生まれればと思います。
ナシオン創造の森(国見台1号緑地)
写真:ナシオン創造の森・育成会 中尾利子さん

ナシオン創造の森・育成会
中尾利子さん

ナシオン創造の森は、国見台に位置する約14ヘクタールの森で、沢があり、スギやヒノキの人工林や広葉樹林が広がっています。広大な森を区画分けし、計画的に手入れや調査を行うことで、豊かな森を次世代に引き継ごうとしています。
また、和紙の原料となる雁皮(がんぴ)を種から苗へと育て、森の生き物と一緒に育てる取組もしています。いつかこの森でとれた雁皮を使った和紙ができる日を楽しみにしています。

豊かな表情甲山
四季折々の魅力がいっぱい!

季節や時間によってさまざまな表情を見せてくれる甲山。皆さんだけの「とっておき」を見つけてみませんか。
写真:夙川の桜と甲山

夙川の桜と甲山

写真:御前浜と甲山

御前浜と甲山

写真:みくるま池と紅葉の甲山

みくるま池と紅葉の甲山

写真:雪景色の甲山

雪景色の甲山

写真:社家郷山・樫ヶ峰から見た朝日と甲山

社家郷山・樫ヶ峰から見た朝日と甲山

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