学文の　坂本ですが　鳥渡る

西宮市長 石井 登志郎

先日、漫画家の佐野菜見さんの訃報が届きました。佐野さんは、西宮市出身で県立鳴尾高校を卒業されています。作品のうちの1つの「坂本ですが？」は、クールでスタイリッシュな主人公（坂本）の学園生活を描いたコメディー漫画です。連載中に「コミックナタリー大賞」第1位や「このマンガがすごい！2014」のオトコ編第2位にランクインされるなどの人気作品で、2016年にはアニメ化もされました。作中には、阪神沿線や主人公の通う高校のモデルとなった鳴尾高校などの実在する風景が多数描かれており、市と関係団体により作中に登場する場所を紹介した「西宮cool探訪マップ（注1）」も作成されました。現在も里中町2丁目に主人公が描かれたラッピング自動販売機が設置されています。ぜひ作品に目を通していただき、また現地で作中の風景を探してみてはいかがでしょう。
西宮で育ち、西宮の風景を描いた作品を残された佐野さんの、余りにも早すぎるご逝去は残念でなりません。
しかし、佐野さんは、作られた作品や描かれた西宮の風景を通してこれからも生き続けます。西宮の素晴らしさを発信してくれた佐野さんに改めて感謝を申し上げ、哀悼の意を表します。