石井市長の「てくて句 歳時記」

写真:西宮市長 石井 登志郎

今月の一句!

画像:今月の一句

朝焼けの 沖からきたる 百合鴎(ゆりかもめ)

西宮市長 石井 登志郎

去る11月4日、市のアイデンティティーである文教住宅都市宣言から60周年、平和非核都市宣言から40周年、環境学習都市宣言から20周年の記念式典を開催し、未来にもこうした思いを受け継いでいくと決意しました。
文教住宅都市宣言に至った背景は、昭和30年代の市湾岸部への石油コンビナート誘致計画を市民の力で白紙化させたことでしたが、昭和46年には兵庫県が甲子園浜の干潟や砂浜を埋め立てる構想を発表しました。この計画に対して住環境の劣化を懸念した地域住民が12年にわたる反対運動により県の譲歩を引き出し、干潟や砂浜が守られました。
その流れに寄与したのが、渡り鳥です。毎年、甲子園浜にシベリアやオーストラリア付近からシギやチドリ、ゆりかもめなどが飛来していることに着目した地域住民らは、環境庁(現環境省)に働きかけ、甲子園浜は野鳥の集団渡来地として国指定の鳥獣保護区となりました。野鳥の集団渡来地として大阪湾内では唯一の保護区で、これほど都心部に近い保護区は貴重な存在と言えるでしょう。市民の力で守られた素晴らしい財産を、皆さんと引き続き守り受け継いでいきたいと思います!

甲子園浜の渡り鳥

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