西宮の環境(水質編)
更新日:2024年11月8日
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令和4年度河川・海域の水質調査
西宮市内の20河川34地点、海域6地点で採水調査を行いました。河川については公共下水道の整備等の効果により、汚濁の状況はかなり改善されてきました。なお、ふっ素(健康項目)が5河川9地点で環境基準値を超過していましたが、これは六甲山系の地質に起因する自然由来のためです。
一方、海域については、大阪湾の奥部に位置し、外海との海水の交換が少ない閉鎖性水域となっているため、水質改善は進んでおらず、依然として赤潮や青潮が発生しやすい状況となっています。
公共用水域結果の概要・測定地点情報のダウンロード
令和4年度河川・海域データダウンロード
過去の河川・海域データのダウンロード
河川
海域
BOD・COD・全窒素・全りんの濃度推移
BOD・COD・全窒素・全りんの濃度推移(平成5年度から令和4年度まで)(PDF:148KB)
環境基準等(リンク・ダウンロード)
ため池の水質調査
兵庫県の水質測定計画では市内のため池の水質調査は含まれていませんが、市民の身近な親水場所であり関心も高いことから、市は新池・樋之池・甲陽大池・片鉾池の4つのため池で水質調査を行っています。なお、通常ため池については放流口で採水を行っていますが、甲陽大池については放流口のほか、流入側に礫間浄化施設(土壌に存在する微生物の力を借りて有機物を分解させ水質を浄化する施設)があることから、施設の上流側・下流側についても調査を実施しています。
ため池データのダウンロード
地下水の環境調査
西宮市内における地下水の環境調査は、地点を変えながら多項目にわたって行う概況調査と、より効果的に、継続的に監視するための継続監視調査(定期モニタリング調査)の二つに大別されます。令和5年度は、概況調査を市内12地点、継続監視調査を市内19地点で実施しました。
令和5年度地下水水質調査結果のダウンロード
過去の地下水水質調査結果のダウンロード
地下水の水質汚濁に係る環境基準について
地下水の水質汚濁に係る環境基準について(環境省ホームページ)(外部サイト)
ゴルフ場における農薬調査
ゴルフ場で使用される農薬による河川等の水質への影響が懸念されることから、兵庫県が平成元年に策定した「ゴルフ場における農薬等の安全使用に関する指導要綱」に基づいて、市内のゴルフ場に対し農薬使用量の削減、低毒性農薬への転換など、農薬の適正使用の指導を行っています。
また、市内のゴルフ場で使用される農薬による河川水への影響を把握するため、「ゴルフ場で使用される農薬による水質汚濁の防止及び水域の生活環境動植物の被害防止に係る指導指針」(令和2年3月27日環境省水・大気環境局長通知)に基づいて、ゴルフ場排出水中の残留農薬の実態について調査を実施しています。
令和5年度は18ホールを持つ市内6事業場7コースにて、5月31日と10月20日の2回、調整池や河川放流口で採水し、61項目延べ328検体の農薬成分調査を行いました。
指針では、農薬取締法第4条第1項第9号に基づく水質汚濁に係る農薬登録基準(水濁基準値)が設定されているものは、その値の10倍値が水濁指針値とされています。また、農薬取締法第4条第1項第8号に基づく水域の生活環境動植物の被害防止に係る農薬登録基準(水産基準値)が設定されているものは、その値の10倍値が水産指針値とされています。
平成2年度の調査開始以降現在まで、水濁指針値を越えて検出された事例はありません。水産指針値については、1年生雑草用除草剤ピロキサスルホンが令和2年度秋の調査時に2事業場で超過していた事例がありました。
農薬登録基準は随時見直されています。調査する農薬項目を選定する際には、各ゴルフ場における農薬使用状況、散布時期、天候、対象病害虫等の状況等を総合的に勘案する必要があります。指針値が設定されていなくても、市内のゴルフ場で使用されている農薬で注意が必要と思われる成分については、随時調査の対象としています。
ゴルフ場農薬調査結果ダウンロード
過去のゴルフ場農薬調査結果ダウンロード
河川・海域の底質調査
市内の河川及び海域の底質調査を実施しています。
底質調査結果ダウンロード
河川・海域底質調査結果(平成25年度から令和4年度まで)(PDF:108KB)
残留性有機汚染物質(POPs)等の調査
外因性内分泌かく乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)は、微量であっても生態系に与える影響が大きいと言われている物質です。科学的に未解明な点が多く、世代を超えた深刻な影響をもたらすおそれがあるため、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)やペルフルオロオクタン酸(PFOA)といった有機ふっ素化合物を含めた残留性有機汚染物質(POPs)の調査を行っていました。
※これまで調査してきた項目は、ノニルフェノール・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩(LAS)、4-t-オクチルフェノール、アニリン、2,4-ジクロロフェノール・トリブチルスズ・PFOS・PFOA・ビスフェノールA・17β-エストラジオール・塩素数別のポリ塩化ビフェニル類(PCB)です。なお、平成27年度以降は、公共用水域の生活環境の保全に関する環境基準項目および要監視項目を除き、残留性有機汚染物質(POPs)としての調査は実施しておりません。
残留性有機汚染物質(POPs)等の調査結果ダウンロード
残留性有機汚染物質(POPs)等調査結果(平成17年度から令和4年度まで)(PDF:121KB)
残留性有機汚染物質(POPs)等に関連する情報について
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