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平成27年度 当初予算案等記者発表について

更新日:2018年1月31日

ページ番号:98345559

2015年2月13日資料提供

【発表項目】

1.平成27年度 当初予算について(市長説明)

2.平成27年度 当初予算案の概要

3.平成27年度 主要な事業等の概要

4.平成27年度 主要な事業等の概要 一覧表

5.平成27年度 西宮市病院事業会計 当初予算資料

6.平成27年度 水道事業会計予算(案)

7.平成27年度 工業用水道事業会計予算(案)

8.平成27年度 下水道事業会計予算(案)

【発表内容】

 平成27年2月5日(木曜)午後1時より、「平成27年度当初予算案等記者発表」を行ない、上記の項目について市長及び各担当部署が別添資料にもとづき説明しました。
【市長説明】
 平成27年度の当初予算についての説明を始めます。
 何を重視しての予算編成かということですが、平成27年度の西宮の政策課題に機動的に対応したもので、子供関連や教育関連の予算は例年よりも増えていますので、「時代を担う世代を重視した予算」と取っていただいて良いと思います。その他の分野で言うと、医療や福祉、防災についても意欲的な事業推進をしていくつもりです。
 「時代を担う世代を重視した予算」ということですが、子育て関連予算、教育関連予算で言いますと、医療・福祉については前年度比11%増、教育費に関しても26%増ということで、個別に中身を見ていくと施設整備投資事業のようなものが大変多いです。全体を通して見ると、金額的にも大変多くなっています。

 つぎに、特徴的なものをあげて説明します。

 就学前の子供たちに対しては、子ども・子育て支援新制度が27年度に始まりますので、当たり前ですが、それに対応する予算を組んでいます。新制度に移行した私立幼稚園、民間保育所等の円滑な運営に向けた施設型給付費の支給、ないしは小規模保育事業及び家庭的保育事業等への地域型保育給付費の支給などもしております。後は、西宮市でも毎年、待機児童が課題になっておりますが、単に待機児童を詰め込むような政策はしないことを現場の職員とも申し合わせています。
 ただ単に待機児童問題を解消したいだけであれば子供の環境であるとか、品質を下げる方法での対応をすれば可能かもしれません。ただ現場とも「それだけは絶対にしないようにしようね」と言っております。よって、待機児童問題を解消するだけではなく、それと共に、保育の質も向上させるという意味での事業を引き続きしようと思っています。
 待機児童対策においては、今年度に力を入れて、27年度に増やせた分で申しますと、民間保育所で定員90人、認定こども園で定員12名、小規模保育施設で定員247名、合計349人拡充した状態で、新年度を迎えることが出来ます。更に、27年度の保育所等の整備に関しましては、民間保育所、認定こども園、小規模保育施設の整備によって、合計330人の拡充をしていかなければならないというふうに思っています。あと、保健師等による巡回指導の強化、障害児対応の保育士の増員などもしておりまして、単に枠を広げただけではないというふうに取っていただければと思います。

 次に、児童・生徒・学校関連の話に移らせていただきます。

 まず、学校施設に関しましては、これも従前から議会で申し上げているのですが、西宮の学校は老朽化も進んでいますし、児童・生徒数の増加が見込める学校では、教室や運動場が不足しているところも非常に多い。そういったことへの対応にやはり力を入れていきたい。あらゆる施設整備のなかでも学校施設というのは優先事項とする方針で行いたいと26年度から申し上げており、27年度にはそういう予算のつけ方をしております。
 まず、学校の施設の充実で申しますと、これは従前からしてきたことなのですが、28年度開校に向けた高木北小学校の新設事業、それから南甲子園、上甲子園小学校の校舎の改築、これらを進めて参ります。新しいところで申しますと、香櫨園小学校と西宮養護学校の建て替えの準備です。これも、過去であれば古い順番で建て替えていましたが、「古いだけでいいのですか?」、ということです。古いかどうかに加えて、運動場を含む施設が不足していく、子供が増えそう、などという状況をどれだけ読んでいるかということ、あと学校の活動上にどれだけ問題が出ているかということ、などを考えて、26年度中に学校施設の優先度付けについて一定の考え方を出そうと思っております。そのなかで、結果として最優先と判断する香櫨園小学校と西宮養護学校に関しては、建て替えの準備、計画策定等を新年度に進めていこうと思っています。また、これは従前からしておりますが、学校施設の設備改善の強化としてのエアコン設置ですが、中学校の普通空調設備が26年度で完了しますので、小学校の普通教室においても28年度の整備完了に向けて取り組む一方、トイレの改修、洋式化、こういったものについても28年度から整備に着手できるようにしようと思っています。

 次に施設そのものだけではなく、子供の身体を守る、その心身を健やかに、という意味での事業ということで申しますと、心臓の健診を小学校4年生にも拡充しようと思います。これまで、小学校1年、中学校1年、高校1年でやっていたものなのですが、小学校1年から中学校1年までは長期間あいてしまうので小学校4年でも健診を入れましょうということです。また、アレルギーの子供が大変増えており、大変な事故にも繋がりかねません。ただ、子供によって個別的に対応しなければならない特別な問題であるため、どういった献立を作るか、どういった対応をしなければならないか、その判断や対応は手作業であるため大変な状況です。そういったもののシステム化について28年度稼動を目標に、27年度に、給食献立アレルゲン管理システム導入の検討を進めていこうと思っております。これは新規事業です。

 続きまして、教育の課題解決と更なる充実、についてです。

 これまで、学校だけでは対応が困難な問題については、学校の解決支援チームというもので対応してきているのですが、スクールサポーターを2名増員するとともに、学校を巡回する教育相談員についても3名を派遣して、学校の問題の未然防止、早期対応、早期解決を図っていこうと思っております。これは要するに、自主・自立の学校応援事業としての学校へ配分する予算です。これは例年と比べると大幅に増額しております。学校の現場において、校長先生の裁量で意欲的な先生には意欲的な経営を行っていただけるように、予算を配分するということです。

 その他、特徴的な新規事業としては、子供の頃に本物に触れる、レベルの高いものに触れるということが、子供の育ちに大変良いだろうということで、子供に本物の芸術を提供するような事業をしてみようと思っています。小学校には、音楽やダンスに関してアーティストを学校へ派遣する、または、大谷記念美術館からのアウトリーチや、大谷記念美術館に子供に行っていただく。そういった大谷記念美術館とのコラボレーションなんかもより進めていく必要があると思っています。中学校に関しては、小学校と同様に、ダンスのアーティストを派遣することなどもしていきたいと思っています。
類似の事業としては、スポーツ指導者の育成事業などにも力を入れていこうと思っています。

 次に、放課後の過ごし方です。

 これも以前から議会で自分が実施の意思を示しており、議会でもかなり注目していただいている事業でもあります。たくましい子供を育てていくために、子供たちが自分たちで自由に、自分の責任で活動できる環境を用意してあげるべきだろうと思っています。私たちが子供の頃であれば、その辺の公園などで、当たり前のようにしていたことだったと思います。そういったものが、今の子供たちには無くなってきていますので、それを何とか学校で提供できないかということで、校庭に限らず、空き教室などを自由に使ってもらう。そういった事業をどんどん拡充していきたいと思っております。ただ、この事業は当然ながら学校の中で事業を推進するわけですから、学校の協力や学校との調整が必要になってきます。よって早速、一度に全部の学校で実施するというようなことを無理矢理しようと思っているわけではありません。平成27年度は3校においてモデル事業として実施して、どういう仕方がよいのか、どんな課題が出てくるのか、その辺りを丁寧に探っていこうと思っています。そういった校庭の開放、学習室の開放など、放課後を使った子供に対して一定のサービスができるような魅力創造事業というものを考えております。

 次に、子育て世代の負担軽減についてです。

 まずは、保育所保育料です。西宮市は、高所得者の保育所保育料がかなり高い。3歳未満児の保育料について、所得が高い階層については軽減しようと思っております。次に所得制限が掛かっていたものが結構ありました。私立幼稚園就園奨励金及び乳幼児等医療費助成に関して、私立幼稚園の就園奨励金に関しては、第1子についての所得制限を撤廃し、乳幼児医療費助成については就学前児童までを対象として、負担金は残りますが、所得制限を撤廃しようと思っています。 その他、妊婦健康診査費用の助成額を増額しようと思っています。こういう助成をすることによって西宮が子育てしやすいまちだと思っていただけるようにしたい。これまでのものが、最初に申し上げた「時代を担う世代」を重視した予算に関連するところと取っていただければと思います。

 続いて重要視している分野は、医療、環境及び福祉の充実という分野です。

 西宮市は住宅都市ですから、やはり医療や環境、福祉などの充実は市として絶対に力を入れていかなければならないところです。
 新規事業としては、24時間365日対応の電話による医療相談の実施を考えております。救急の事案の中には、とりあえず専門家にアドバイスが欲しいだけというものも多く見受けられます。そういった場合、早い段階で電話相談をしていただくことによって、不要な救急案件を抑制できる効果も期待できます。一方で、「大丈夫だろう」と思っていたけれども大変重篤であったケースも考えられ、早い段階での相談は有効であろうと思います。
 次は、西宮の医療の「ここが穴だよ」とよく言われているところですが、深夜帯の小児医療についてです。ただし、深夜帯の小児医療は、人口規模で48万人都市だけでの実施は合理的でなく、一般的には100万人程度で実施されるべきだと言われています。
 西宮の場合は、応急救急診療所がありますが、準夜帯までしか開所しておりません。そういったこともあり、深夜帯に関して、伊丹市にある阪神北広域こども急病センターの利用に参画しようと思っています。既に阪神北広域こども急病センターをご存知の方はそこへ子供を連れていらっしゃるようです。ただ、このセンターは、宝塚市と伊丹市、川西市、猪名川町、兵庫県で運営していますので、そこに西宮市も参画することによって、西宮の住民の皆さんに対して、「深夜は伊丹に行って下さい」と正式にお伝えできます。
その他、特徴的な事業としては、西宮市立こども未来センターが来年度に開所します。これは、現在のわかば園と教育委員会のスクーリングサポートセンターを移転・再編するものです。障害を持った子供たちだけではなく、もっと幅広い層に対して、発達や育ちに必要な支援を行うことを目的とした施設です。昨年度までは「児童発達支援センター等施設」と呼んでいた事業です。その施設の名前を「西宮市立こども未来センター」にしようと思っています。27年の9月1日に高畑町で開所予定です。

 福祉政策としては、全国的にされていることだと思うのですが、地域包括ケア対策の推進、生活支援コーディネーターの設置などについても力を入れていこうと思っています。これらは在宅で老後を過ごしていくという体制を作っていくために大変重要な政策になってきます。 また、低所得者対策として、介護保険料の軽減等も行います。

 最後に、防災・減災対策の充実です。

 先ほども申しましたが、西宮市は住宅都市ですから、安心して住めるまち作りをすることは大変重要なことです。
 特徴的なものとしては、元々、力を入れているものではありますが、総合治水対策のうち、豪雨対策として、道路の下に幹線管渠や貯留施設を整備する事業の予算をかなり増額しております。27年度予算では8億円程度を計上していますが、これは前年度に対して68.5%増です。昨年は、8月の台風11号、その翌週の大雨、10月に入ってから台風直撃が2回ありました。やはり、住民の皆様も心配に思ってらっしゃるかたは大変多いと思います。この事業は予算さえあればどんどんやるべきものですが、27年度は、例年に比べても力を入れさせていただこうと思っております。
 また、消防の訓練施設を整備する事業をしようと思っています。消防局からの、随分長い間の懸案だったのですが、消防の職員が訓練する施設が他市にはあるけれども、当市にはあまり無いということです。色々な施設を間借りして対応しているが、やはり技量の向上のためにはしっかりした施設が必要ということです。
 あとは、南海トラフ巨大地震等の対策なんかについても細かい事業はたくさんありますし、昨年は北部地域を中心に雨で土砂災害が出ましたので、そういったものへの対応もしっかりとしていきたいと思っています。

【質疑】
記者:今回、市長になって初めての本格的な当初予算編成だと思いますが、全体的に、できたことやできなかったことなど、どういうふうに見ていますか。
市長:できなかったことというのは、自分は元々議員なので、「何でもかんでもできるわけではない」とわかったうえで市長になっております。その「できない」っていうものには、お金さえあればできるものもあれば、職員の体制など整理しなければならない状況があって、お金だけではできないものも沢山あります。
「お金が足りないな」というわけでもないし、「したかったことができなかったな」とも思っていません。予算額としては増額していますが、堅実にしていかないといけないところにきっちり付けた予算だと自分では思っています。

記者:子育ての部分で、小学校などの施設の充実などがあるかと思いますが、一方で、マンション規制の話もあったかと思いますが、そのあたりの政策はどうなっていますか。
市長:従前、申し上げていたのは、元々ある要綱の運用をやっていきましょうというところです。
まちづくり条例によって、マンションができなくなるというものではありません。色んな形でバラバラになっているルールを、「まちづくり条例」という形で、「整理するのもいいんじゃないでしょうか」という意味であったところですね。そういうものを制定すると西宮市が開発業者に対してどういう考え方を持っているかというのが詳らかになるでしょうと。そういう意味をもって行っています。つまり、西宮市にマンションを建てさせないようにすることが目的ではありません。

記者:「まちづくり条例」に関連する事項は、予算としてどこかに反映されているのですか。
市長:予算として反映するべきものではなく、考え方だと思うので。予算としては反映されていません。

記者:条例改正などで適応できるということですか。
市長:開発行政に関しては整理したい問題は沢山あります。旧年度中に手を付けきれていない問題のひとつではありますのでね。新年度にまた議論をしていけばいいかなと思っています。

記者:小学校の施設の設備充実についてお伺いします。事業実施の優先度付けの考え方を示すということでしたが、既に香櫨園小学校が最優先と出ているようです。これは既に結果が出ていて、香櫨園小学校を先に行うことが決定しているのですか。
市長:明日、議会に対して、優先度付けはこういう考え方で行いました、「そうしたらこれが優先になりました」ということで、「香櫨園小学校から手を付けさせてください」という趣旨の所管事務報告をさせていただこうと思っています。

記者:その結果がでる前から香櫨園小学校の話が議会でも出ていたと思うが。
市長:議会でも出ていたように、香櫨園小学校であることは明らかではあったのですが、どういう考え方に基づいて香櫨園小学校が出てきたかということです。当然、その整理をする段階で香櫨園小学校以外が最優先になっていた可能性はありますが、整理した結果、やはり香櫨園小学校が最優先だったということで、27年度の当初予算で早速取り掛かることとなっています。
記者:喫緊で校舎の改善に取り組まなければいけない学校というのは市内にどれくらいあったのですか。
市長:今すぐ建て替えたら良いものは全部いっぺんに行ってしまったら良いという考え方もあるでしょう。しかし、それをするためには「ものすごくお金が要ります」というのと、「今の担当部門でそんなにたくさん仕事を回せません」というのがあります。
とりあえず27年度の当初予算としては、香櫨園小学校と西宮養護学校に予算が付いた状態でスタートします。そして、更に議論したうえで、28年度以降で、学校施設整備にかかる予算をもっと増す、学校施設整備を担当する職員をもっと増す、となれば、明日の所管事務報告で出すプランをどんどん前倒しにするのは可能です。もちろん、予算をどんどん積み、投入するということは、「お金はどこから持ってくるのですか」ということになる。優先順位付けをどういうふうにするかということを整理すれば、学校関連を更に優先できるようにはできると思います。

記者:阪神北広域こども急病センターに参画するということなのですが、伊丹市やその他自治体には既に了解を得ているということですか。
市長:もちろんそういうことです。そういったことの調整を26年度中にしてきました。

記者:負担金も支払うことになったということですね。
市長:それを支払うことによって、西宮市もオフィシャルに、「深夜帯は西宮の子供たちはここの病院に行こうね」ということが言える。お金を払わずに言うとただ乗りになりますから。そういったことの整理をしてきたということです。

記者:24時間365日の電話相談というのは、医師が対応するというものですか。
市長:医師ないしは看護師になると思います。もちろん、専門家がちゃんと対応するという体制を来年度中に整備していこうとしています。

記者:いつごろ開設されるのですか。
市長:来年度中にはやりたいというところです。

記者:近隣の自治体で同じような取り組みはありますか。
市長:西宮が先進的に行うということではなく、他の自治体でも既にされているところはあります。

記者:任期が4年で、その最初の予算ということになります。市長にとってどういうふうな位置づけになりますか。マニフェストに書いていたことを全部やりたいとか、そういった点について教えてください。
市長:実は、昨日、早稲田大学で講演をさせていただいたのですが、「マニフェストとは一体何か」ということについてでした。よく言われるのですが、「そのマニフェストに書かれていたものを4年でやりきれ」とか、「何%いけましたよ」とか、「そういう考え方はずれていませんか」ということが発表した内容です。つまり、行政の政策推進は、市長と議会でなされていくものであって、新しい政策課題はどんどん出てきます。そういうことで言うと、去年の時点でのマニフェストで、「こういう課題についてこういうふうに取り組みましょう」と言っていた自分というのが、どんどん成長していかなければいけないし、そのパンフレットのマニフェストを作ったのは、当時の自分と仲間で作ったものです。今は2千人の職員とそういうことができるわけですから、レベルはどんどん上がっていく。そして、新しい政策課題も出てくる。そして、政策推進をしていくなかで議論をして、アウフヘーベン(止揚)していくべき相手方である議会もある。そういうことで言うと、そのパンフレットにあったことを「4年後には全部やりきっているようにしたいですね」と、順番に消していくという発想はほぼ無いです。ただ、去年の時点で自分が問題意識としてそれを持っていたことは厳然たる事実ですし、それがいつの間にか無くなっているというわけではなくて、「それは十分解決しました」とか「ちゃんとやりました」とか、「違う課題と一緒にやりました」とか、色んな解決方法はあります。

記者:自己採点するなら、100点満点のものができたということですか。
市長:常に自分は100点満点でしようと思っています。もし、今の時点で90点だとすれば、例えば今朝からこの会見を開くまでにするべきだったのではないかと思います。

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