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平成29年11月17日 市長記者会見

更新日:2020年4月3日

ページ番号:20238816

2017年11月17日資料提供


【発表項目】

(1)にしのみや認知症つながりフェアの開催について
(2)西宮いきいき体操について
(3)ヘルプマーク・ヘルプカードについて
(4)公共サインの適正化について
(5)その他

【会見録】にしのみや認知症つながりフェアの開催について

【市長説明】
 認知症や介護について知ったり考えたり相談したりできるイベントということでございます。
 現在、西宮市で65歳以上の高齢者人口が11万人でございます。その内、認知症の疑いがあると言われている人が1万人ぐらいです。高齢者の1割ぐらいです。これは、認知症に確実になっておられる方が1割ぐらいで、実際には2万人ぐらいいらっしゃるんじゃないかなと思います。つまり、高齢者の内、4分の1ぐらいはそうなんじゃないかなと。直近の半年間でも500人ぐらい増加している状況でございます。そういった認知症について、介護について色々皆さんで知見を高めてもらおうということで、今年が第4回目、昨年度は200名の方にお越しいただいております。今回の開催日時は、11月26日午後1時~4時、市民会館の101と401でやらせていただきます。内容としては、介護食や口腔ケア、排せつをテーマにしたブースや映画の上映会「毎日がアルツハイマー2」。また、認知症の方への接し方や認知症の初期段階の気づきを学ぶように、寸劇なんかが注目プログラムでございます。やっていただいているのが、にしのみや認知症つながりフェア実行委員会。実行委員会形式で主催をしておりまして、市と社会福祉協議会、認知症の啓発や地域での生活支援の役割を担う認知症地域支援推進員の皆さんを中心に、組織しております。是非、認知症のご本人や介護者の家族、支援に関わっている団体の方とか関心のある方、どうすればいいのか不安に感じている方などにおいでいただければと思っております。参加費は無料。フェアについては入場自由なんですけれども、映画鑑賞会については定員が80名となっております。映画の事前申し込み枠50名についてはあっという間に満席なってしまっておりまして、当日枠の残り30名については、当日11時半、市民会館401会議室前にて整理券を配布しますので是非おいでください。
【質疑】
質疑なし

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【会見録】西宮いきいき体操について

【市長説明】
これは非常に意欲的な取組みとしてですね、地域でも認知されている取組みでございます。高齢者向けの簡単な、健康でいていただこうという体操なんですけれども。週1回以上、自主的に集まっていただいて実施いただくグループで推進しています。健康づくりだけじゃなくてそこで週1回集まるのが楽しみだわという仲間づくり、地域づくりなんかを目的としております。これを是非進めていこうと思っておりまして、週1回以上、大体10人以上ぐらいで3か月以上継続されることというのを条件に、ぜひやってくださいということで進めております。誰でも参加していただいて結構ですし、どういう方なら、どういう所だったら実施していただけますかというと、集まっていただだく場所、椅子、テレビ、DVDデッキ、血圧計をご用意いただけること。それと運営は市役所ではなくて参加される皆さんで行っていただくこと、これを実施条件として、市はおもりやDVDを貸し出したり、理学療法士や作業療法士などによる指導や体力測定、歯科衛生士による口腔体操の指導や管理栄養士による栄養講座などを行います。基本は、地域で主体となって継続的にやっていただくことなんですけれども、ちゃんとやっていただいている所には、市からサポートさせていただこうということです。対象は65歳以上の方とその活動を支援する人。重りを調節したりとかして、体力に自信ないわとか体操とかしんどいわという人も是非取り組んでいただきたいというようなプログラムでやっております。このいきいき体操をですね、要介護状態にならずに自立して、生活していただきたいということで、24年9月から西宮で実施してきました。そして今日ご案内しているのは、この10月にこのやっていただけいているグループがとうとう200グループになったということでご紹介させていただいております。参加者数は、6,692人。平均年齢が76.6歳でございます。一番最初は、9グループ、24年度でいうと9グループ、259人でスタートしたんですけれども、そこから4年で200グループを越えて、6千人も越えております。効果なんですけれども、初回と開始1年経ったときに体力測定をやった8割以上の市民に改善がみられるということでございます。体力が戻りますよということだけではなくて、立ち座りが楽になりましたね、というフィジカルだけではなく、気持ちが前向きになったというような、メンタルの効果もすごく出ておりまして、先ほど申し上げましたように、楽しみだわという集い場的な一つにもなっております。西宮市としてはですね、平成33年度末までに、300グループ、1万人を目指して頑張ろうと思っております。是非、いきいき体操をやっていただく高齢者の方、増えるといいなと思ってますので是非、取り上げて頂ければと思っております。
司会:簡単ないきいき体操を紹介したDVDがありますのでご覧ください。
(ビデオ上映)
市長:実際こうやって、集まっているお年寄りが西宮市内で6千人を超えているというのは、結構すごいことでしょ。お年寄りが、高齢者数でいうと11万人なんですけれども、その内の6千人以上が運動していると。これ、是非西宮中に広めていきたいし、よそからも西宮のいきいき体操のことを教えてよということで聞かれることも結構あります。
【質疑】
記者:他市でされている所でありますでしょうか。
市長:私が知っている中では高知がやっています。
担当:もともと高知が発祥でして、そこを参考にさせていただいて西宮版を作っています。このあたりでも阪神間でも、尼崎市、伊丹市が始められております。
記者:県内で他にはあるでしょうか?
担当:兵庫県は、県自体もわりと推奨されておりまして、他の市も結構取り組んできていますが、わりと後発的な所が多くて、西宮は、参加者が多いというのが特徴です。
1グループあたり、大体35人ぐらい。他市は10名ぐらいとか20名ぐらいの小さいグループが多いいんですね。西宮はみんなで集まって、ワイワイやろというので、終わったあとにお茶会やったりとか、食事会、クリスマス会をやったりというのも繋がりますので、こういうのが、市内全域にもっと広がればいいなと思っています。
記者:会場はどういったところが多いですか。
担当:市民館、公民館、あと一番はですね、自治会館。皆さん方が管理してしることもあり多いです。最近増えてきていますのが、マンションの集会室等が増えてきています。10名以上でというのは、グループで皆さんで楽しくやらないと続かないので。今のマンションは大規模な所もありますので集会室であれば十分にできると思います。

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【会見録】ヘルプマーク・ヘルプカードについて

【市長説明】
ヘルプマークというのがありまして、例えば電車の中で席譲りましょうよ、というのが見てすぐ分かる妊婦さんとか怪我している人、体悪そうな人とかだったら譲りますよね。ただ、例えばですけれども妊娠初期の方とか義足とか人口関節を使ってらっしゃる方、難病とかで見た目では援助がいるとか障害があるとか、大変やろなぁというのが分かりにくいですよね。そういった方々にこのマーク、十字とハートのマーク、これをつけて頂いて、そういった方々に実は支援がいるのを表そうという取組みが、平成24年に東京都で始まっています。西宮市でもですね、新たな取組みとしてヘルプマークというものの広報とか、ウチではヘルプカードというのを作ってこれをお配りすることを始めようと思っているので、これのご案内です。ヘルプマークがついているカードを持ってもらって皆さんこれをつけてくださいと。裏に書けることがあって、必要な支援とか、もし倒れたらこうしてくださいとか、緊急時や災害時に必要な支援なんかを書いてもらって、この人はヘルプマークの人や、席譲ってあげないとと思ってもらったり、倒れてるけど、といったときにどうしたらいいと思ったら、ヘルプマークをつけてはるわ、この人はこういう病気の人なんや、じゃあすぐこうしないと、ということが皆さんに知っていただけるだろうなと。まだ、全然馴染みがないと思うので、配布しますよだけではなくて、ヘルプマークをつけている人について、みんな助けあいましょうという周知をこの12月からどんどん進めていこうと思っています。市政ニュースでもやりますし、ポスターも貼って、市のSNSでも発信していこうと思っておりますので、皆さまもヘルプマークって知っていますかと。見かけでは分からないけれども支援が必要な人なのよ、だからこういう人にはサポートしてあげてね、ということを是非周知していただきたいのと、私実はそうなんやけれども、なかなかよそから見てよく分からないから、そういうサポートをうけにくいなという人には、是非このカードを持ってもらって、後ろにこういうサポートがいるのよということを書いてもらって持とうよ、ということを是非周知していただくのにご協力いただければ有難いなと思っています。12月11日から市役所の障害福祉課とか保健所、塩瀬、山口、北口、鳴尾の保健福祉センターで希望者に配布していこうと思っています。これを配るのに障害者手帳を持っているかなどは関係なくて、希望者にお渡ししますのでどうぞお気軽にそれぞれの窓口においでいただいて、カードを持っていっていただければと思います。
【質疑】
記者:全国的なものなんでしょうか。
担当:関東の方が中心でやっていまして、だんだん関西にもきているという感じです。近隣では、大阪府、京都府とかでやっています。
市長:自分も恥ずかしながら、すごく知っていた訳ではないので、やっぱり多くの人はそうやろなと思うので、是非周知にご協力いただければと思います。
記者:お年寄りとかも対象になってくるものなんでしょうか。
市長:見て分かる方もということですよね。持ってもらって結構です。特にお年寄りだといっても、特にどこが悪いとか、何の病気だとかは普通の人には分からないですから。いいんではないでしょうか。万が一のときに周りにちょっと助けてくれればいいなという人は裏に必要な支援などを書く箇所があるので、そこに書いてもらえればと思います。
記者:西宮のオリジナルなところはありますか。
担当:記載内容があまりボリュームが多くなっても煩雑になるので、ウチはシンプルな形にしています。

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【会見録】公共サインの適正化について

【市長説明】
 公共サインって何のことかといいますと、要は公共的に設置している看板です。「○○禁止」とか「○○してください」という看板がありますよね。そういったものを適正化しようと。で、適正化ってどういう意味ですかというのは、機能を果たしていないとか、汚いとか、そういったものが、つけたらつけっぱなし、ほったらかしにされていたりします。そういったものって、美観を損ねるとか、看板がむしろ見通し悪くしちゃってるとかね。錆びて折れて危ないとか、そういったものもありますし、公共サインをつける際にはこういう風につけましょうというルール作りを市でやります。これは全国でもすごく珍しい取組みだと思っています。民間がかける看板を、こんな色止めてねとか、こんな大きさ止めてねというのも一定やってはいるんですけれども、民間のを規制する前に、市とか公共的に我々が設置しているものを自ら襟正そうよという、そんなん美観を乱していますよという前に、市が設置しているものの方がよくないやんというものをあるんじゃないですかねと。実際にどういうものを規制していこうかということで、各部署が設置しているものを整理していきましょうということなんですけれども。よくあるのが場当たり的に設置しているもの、なんか「危ないよ」と書いているすぐ近くにまあまあ新しい「危ないよ」がまた出来ていたり、どっちかでいいんじゃないですかねと。新しいやつ立てたんやったら古いのを捨ててくださいと、そういったことができていないと。
あと、結構、西宮でよく言われていることで、公園に「ボール遊び禁止」と書いているからボール遊びできないねんなと。ボール遊びできる公園作ってくださいと言われるんですけれども、西宮市の公園ってボール禁止ではないんです。危ないボール遊びは禁止です。硬球使ってやるとか、ゴルフするとか。そんなん誰が考えても危ないですよね。なので、実は西宮市は危険な球技と周りに迷惑をかけるスポーツは止めてくださいよというのは当然やっているんですけれども、親子で周りに配慮しながら柔らかいボールでキャッチボールとかちびっこ同士でぺこぺこのサッカーみたいな遊びをすることね、やってもらったらいいと思っているんです。ただ、そういったものが、看板をつけろつけろということでつけたりすることで、不当に制限されたりもしてますねと。あと、汚いやつとかもありますよね。犬のフンを持ち帰ってくださいという看板で、巻きウンコの絵書いてるとかね、看板自体が下品じゃないと、そういったものも何とかしないとダメですよねと。あと、結構あるのがですね、「あいさつしましょう」とか「そっと静かにやさしい心を」とかね、道徳啓発とかを看板で設置して、意味があるかというとないですよね。そういう看板を見て、あ、そうだ、僕もあいさつしなきゃと思って、すぐあいさつを始めたりしませんよね。あいさつをしましょうという啓発は全然やっていくべきことではあるんですけれども、その方法として、手段として看板を立てるというのは、いかがなものかというのがあります。むしろ、こういったものを何と捉えるかというと、視覚汚染という言葉があるんですよね。例えば、音で喧しいものは騒音ということで、規制をしていこうとか止めましょうということがありますよね。音と同じでそういう看板とかで下品であるとか、意味のないものが大きく書かれていることは、むしろ視覚的に邪魔な公害にもなりかねない。なので、皆さん、視覚汚染の看板はせんといて、あなたのお店の看板が視覚汚染ですよという前に、西宮市でつけている公共的な看板をちょっと整理しましょうという内々のルール作りをしましたということです。で、マニュアルを作ったんですけれども、内容としてまず1点目は、分かりやすいデザインと効果的な配置で充分な情報伝達を確保しましょうと。2番目がサイン自体が過剰な主張をしないことで、まちなみに調和しましょうと。やっぱりいろんな方に聞いていると、西宮の何がいいですかというと、まちなみがきれいですねと、そういういことをよく言われますというときに、そういうものを乱さないようにしましょうと。3点目は何といっても、必要性や効果を十分検討して設置しましょうと。そこに設置して意味ありますかと、すぐ隣にも同じようなことをいっている看板があるのに、意味ありますかということをちゃんと整理しましょうと。その上で、出来るだけこういったものは少ないに越したことはないんですが、それでもやっぱりちゃんと案内しないといけないねという看板を作るのであれば、こういうルールでやりましょうというを3つ作りました。1つは美観と耐久性に配慮した常設サインの計画的な設置。なんかその、やっつけ作った、危ないよみたいな看板を作られるぐらいだったら、本当に危ないんだったら、ちゃんと常設で作りましょうよと。仮設のものは大体作りが安普請なので錆びたりとか破れたりだとか折れたりとかしやすいので景観を乱しやすい。本当に告知しなきゃというところには、分かりやすくてデザイン的にも問題ないものをちゃんと常設でおきましょうと、これがまず一つです。それに絡みますけれども、仮設サインは原則設置しないと。
あと、こういうものを周知するときには、このデザインでこのマークをこう使っていきましょうというのをちゃんとルールを定めましたので、そのデザインマニュアルにのっとって作ってくださいと。あくまで、先ほど申し上げていますようにマニュアルで規定するのは公共の看板です。普通のご自宅とか店屋さんとか会社がつけているものを今から、じゃんじゃん許さんようにしていくぞとかね、とっぱらってもらいますよという前に、市としてやっていこうということです。この状況を活性化していく取組みというのは市にとっても大変挑戦的で、他でもあまりない取組みなので気合い入れて進めていこうと。で、なんでウチがこういう挑戦をするのかといったら、ウチは文教住宅都市ですし、住宅環境がいいまちだというまちなので、どの方に聞いても、西宮の何が誇りですかねと言ったら、落ち着いた上質な住環境がいいよと。という風なこととかそれを守って欲しいという意見は本当にたくさんいただきます。なので、そこに行政が自ら立てている看板が、そういう落ち着いた上質な住環境を乱しているやんということであれば、それはやはり自ら襟を正していかんとあかんやんという市民が望む美しいまちなみを形成していくために公共サイン本来の役割で設置しましょうということで、今回の適正化という活動をしていきます。でマニュアルを実行するのが、1月1日から。庁内的にも今はそれぞれの部局がそれぞれで作成していますから、公園の所も、福祉の所も、学校も、色んな所でやっていますので、あなたたちの所でご自身でつけた看板、本当に意味があるのか、ちゃんと把握しましょうということなんかをどんどん進めていきましょうと。あんまりきれいではないとか、意味がないというものは順次とっぱらっていきましょうということを始めていこうと思っています。
【質疑】
記者:デザインマニュアルというもので、市でいう内規っていうことですよね。そういう風に公共サインについて、全国的にあまりないということを言われていましたが、実際マニュアルを作っている所っていうのはあるんですか。
担当:立看板をターゲットとしたマニュアルを作っているのは現在のところありません。案内用のサインをどういう風につけるかというような計画を作っている市は、たくさんありますけれども、こういう取組みは本市が今回初めてかと思います。
記者:市の公共看板を作るにあたってデザインというものをこういう風に作っていくとことについて?立看板までということ?
担当:立看板をなくしていきましょうというのが今回の取組みの一つですので、そこにターゲットをあてていくという取組みは、ウチの市が初めてではないかなと。
市長:ある部署で、こういう案内を全市にやらないとあかんとなったときに、その案内はどういう形でどういうものを作りましょうみたいな、そういう細かいルールぐらいはどこでもやると思うんですね。ゴミステーションにはこの看板つけますというのはどこでもやってることだと思うんですけれども。行政が使うありとあらゆる看板について、このマニュアルでいきますよという風に、まるっとやっているのはウチが初めてだと思いますね。
記者:これをやろうと思ったのは、職員からの発案でしょうか、それとも住民の方からアイデアか、どういった経緯で。市長の発案ということでしょうか。
市長:自分がやりたかった。自分の発案というよりは、みんなも言うてるでということですね。
記者:そこをもう少し、具体的に教えてください。
市長:自分からしたら、あんな看板、子供遊ぶのに気悪いやんかとか、汚い看板立てるなみたいなことはパラパラ聞く訳ですよ。住民から。自分は政治家だから聞きますよね。で、例えばですけれども、公園を管理しているような職員に聞く訳ですよ、あんたの所あんな所に看板立てんなよと、あれ外してしまえみたいなことを例えば僕が言うたりする訳ですよ。そうすると、彼らも別につけたいと思っていないんですよ。必要性があるとも思っていなくて、つけろつけろと言われているのでと。
周りでこんなことやっているやつがいるから禁止する看板立てろやと言われると、そういうクレームっていうのを抑えるために、ガス抜くために、もうつけなしゃあないかなというのでつけている看板が本当に多いんですよ。公園を管理しているありとあらゆる職員は、せっかく公園ができたぞと。ここで子供たちが元気に遊べばいいなと思っているんですね。あんな看板はつけたくないんですよ。彼らは意味があるとも思ってないけれども、つけろという声が大きいのでと。じゃあ、どうしたらいいのと。例えば公園から看板をバリッと外したら、何外しとんねんとなりますよね。看板を外しました、変えましたというときに、これに基づいてやっているんでご理解いただきたいという、やっぱりルールがちゃんと出来ていないと公園の部署であったり、道路管理している部署であったり、学校であったりとかが、看板つけろやというてる人たちといつもやり合わないといけなくなっちゃうのでね。ということで、都市局とかと議論して、どうしたらこういうのをなんとか出来るのかなと。公園に相談したけども、別に公園も看板立てたがっている訳でもないよっという話をしたら、やっぱり思い切ってこういうルール作りを。こういうルールもないのに、市内の看板全部撤去じゃみたいなのは出来ないから。まずはルール作りからやろうという風に、都市局からも提案があって進めてきました。
記者:根拠づくりをするという意味はよく分かったんですが、はたと気づいたのが、看板は何を根拠に立てているんでしょうか。
市長:言われるがままということではないですが、勿論、行政としてつけておこうということでつけているものもありますけれども。なんでこんな所にこんな看板があるのというときに、往々にして看板を立てろといわれて立てると。で、似たような看板をよその公園であったり、よその道であったり、よその学校の前であったりとか、立ってたりしますよね。そういうのと似たようなものをしつらえてここに置こうかと。ってことになったりとか。
記者:今、少なくともこのおかしいやんと言われる看板は何か所ぐらいあると、言えるんですか。
市長:おかしいやんというのがいくつとかではないですけれども。例えば、ゴミの収集案内の看板だけでも1万5千。それと、犬のフンの始末ちゃんとしましょうという看板あるんですけども。それ、年間350枚配布しているんですよ。年間なんでね。それ配布したやつが、つけられてサビサビなってるまま、ほったらかしになっているやつとか、さっき貼ったやんというやつの隣にかけてあるやつとかも世の中にあるんだろうけど。ウチの近くにそれつけたいですけどといわれて、ウチで作っている看板をどうぞという風に350枚配布してつけられてしまっているのがある。
記者:例えば、看板を作るのに年間どれぐらいかかっているんでしょうか。
市長:看板の管理している所がそれぞれ違うので、看板予算はいくらという把握はしてないですね。今回のことで看板とかを同じマニュアルに則って、ちゃんとつけていこうという予算とか、今後のことは一定分かるけれど、これまで、看板にいくらほどかかってやってきたかって言うのは、ちょっと整理しにくいぐらいですよね。
記者:マニュアル作りにはいくらぐらい予算をつけたのでしょうか。
担当:500万以下。350万円とかそれぐらいだと思います。
記者:今後の予算執行というのは、各部局での予算の執行ということになりますか。
担当:そうです。
記者:即時的な効果として、看板をちょっとづつ間引いていくことができたなら、多分経費節減にもなるのかなと思ったりするんですが、その辺りは。
市長:看板については経費が問題という訳でもないと思います。
記者:その辺りがどうかなと思いまして。そういう意味合いがあるのであればそう書きますし。そうでなかったら書かないのですが。
市長:美観を保つ。目的はそれです。今の看板についてお金がかかっているなという問題意識ではないので。
記者:学識経験者とかデザインの専門家とかに、ルール作りとかで話しを聞いているんでしょうか。
担当:マニュアル作りは、我々とコンサルタントでやっていますけれども、都市景観屋外広告審議会というのがございまして、そこにマニュアルが一定できた段階で報告をして意見はいただいています。
記者:審議会はどんなメンバーがおられますか。
担当:都市景観に関する専門家であったり、建築であったりします。ホームページには載せています。
記者:このデザインはどちらがやられたっていうのはあるんですか。
担当:これは専門のコンサルタントに頼んでデザインはしてもらっています。
市長:こちらとしてめっちゃお洒落にしようというよりは、分かりやすくてシンプルなものというのが、要は先ほどの視覚公害が少ないものだと思うので。
担当:撤去することもなかなか出来なかったということですか。
市長:撤去したら、なんか取られているみたいやからまたつけといて、と多分言われますよね。で、取ってんとなったら、なんでやねんと、こういうの禁止してくれって役所にずっと言ってやっとつけてもらったんやないかと。結構、我々として、言われたらサクサクつけるという訳ではなくてね。やっぱりそんなんつけてもとか、一定、つけたくないというのはやっているんですよ。なので、つけたという事案については、つけさせた側の人からすると市役所に言うて言うてやっとつけてもらったぐらいの感じなんですね。彼らにしてみれば。なのでやっぱり取るのに、あぁ取っといたよというよりは、ちゃんとルールがあるので取りましたというぐらいの説明ができないと、とは思いますけれどもね。
記者:では運用については、今まで貼ってある、例えば犬のフンでしたら、犬のフンの所を交換していくような感じでやっていくんですか。
市長:交換するのもそうですけれども、そこにホンマにつけなあかんかっという所からまずやと思いますね。
記者:では結構時間と手間もかかりますね。
市長:実際にこういう実験を実はこのマニュアルもそうですけれども、市役所でしてきていましてね。やっぱり看板が美観を損ねてるよねということとか、それがどんなに美観を損ねている看板があるんやということは、それ取ってみたら、みんなめっちゃ怒ったんかとか、それともいいというたんかみたいな実験は、例えばみんなが景観がいい所と認識している夙川沿いとかで色んな取組みとかをやってきているんですよ。で、やっぱり老舗のいいもの、デザイン的に毛羽毛羽しくないものという風にした方がいいよねと。評判は概ね良好なんじゃないだろうかというのもあって、進めていっているということですね。
記者:いずれは全ての看板を統一的なデザインにする予定ですか。
市長:勿論そのつもりです。
記者:1月から公共サインの設置状況を調査をしていくということですか。
担当:ある程度は把握していまして、あとは所管課単位になってくると思います。
市長:それぞれ別の部署がつけているので、あなたの部署がいっぱいつけているこれについても、どれだけ市内につけているのかを、もし必要でつけるならこの看板にこのデザインでこの大きさでつけてくださいという風に順次やっていく感じでしょうね。
記者:結構、西宮市と西宮警察署の共同でやっているやつなんかが、割とパンチがあるのが多いかなと思うんですけれども、今回は西宮市の内規になるということで、署とかの看板とかには適用されていくことになるんでしょうか。
市長:警察が独自で立てているものを規制するものではないのですが、西宮市としてこういうルールを作ったので、ということは警察にも理解を求めていこうとは思っています。
記者:数の話になるのですが、部署によっては把握ができてない場合もあるのでしょうか。
市長:それはあると思いますよ。把握できていないものとか、それこそさっきの年350枚配布していますというのが、配布はしたけれども、じゃあウチでこういうのつけたいんだと言われた人に、はいどうぞと渡したものが、どこにつけたのかは分からないので。市が出向いていってつけたものもきっとあると思いますが、一方でいろんな行政を推進するにあたって協力いただいているボランティアさんなんかにお願いしている部分は結構あると思うんですね。青愛協さんにお願いしているとか自治会さんにお願いしているとか、防犯上のことを防犯協会さんにお願いしているとか、いろんな部署でやりようはいろんなパターンがあると思うんです。全部、市役所が行って設置しました。全部、市がチェックしてリストを作っててみたいなものばかりでもないなと。現に似たようなものでいうと、ちょっと前に防犯灯を防犯協会さんにずっとつけてもらっていたんですけれども、市の直営で付け直しますという事業をやったんですね。その時点でも防犯灯がどこにあって、切れっぱなしのやつとか無意味なやつとかの調査にほぼ1年かかっているんですよ。防犯協会さんがつけてくれているので、市として防犯の部署なり土木なりが全部把握している訳ではないと。誰さんの壁につけてもらっているものがあるわとかの調査に結構時間がかかりました。それと一緒で、防犯灯と比べて気軽にできる看板は場所さえあればつけれるので、どれだけあるかはきりがないぐらいあるんじゃないかと思っています。
記者:おっしゃる通り、無駄があるということですね。枚数でいうと最低1万枚以上があるとか何か言えないでしょうか。
市長:例えばですけれども、交通安全に係る看板、飛び出し注意とかね。その手のものが市内で3千枚程度あると考えられます。本当にここは右折禁止なんやったら、右折禁止という仮設看板を立てている場合じゃなくて、ちゃんとした右折禁止という常設の看板を立てなあかん訳ですよね。そんな風にちゃんとしていこうと。来年になったら、あっという間に市内から看板が消えましたというとこまでは正直行かないと思うんですけれども、確実にそっちの方向で政策を推進していきたいと。
記者:色は黒なんですか。
担当:場所によって、ダークグレーであったりダークブラウンであったり、どうしても白地の場合は真っ白ではなく明るいグレーを使いましょうと、そういうことをマニュアルで示しています。
記者:市民の方から、実際に仮設看板についての苦情とか相談って結構あったりするんですか。
市長:看板をつけろやいうのは大きなことですからわざわざ連絡あったりはするんですね。ただ、あんなとこに大きい看板あって却って邪魔やねとわざわざ言ってくる件というのは、それほど
多くないですよね。ただやっぱり市内のいろんな所に行って、広聴会とかに行ってもやっぱり意味のないものとか、多いなとか、やっぱり結構多いなというのは、公園で不当にボール遊びを規制するものとかというのは、市内の公園別にボール遊び禁止していませんよって言ったら、え、禁止って書いてあるでと。いえ、禁止って書いてくれと言われたので書いているんだと。例えば、公園っていっても市役所が毎日掃除している訳でもなくて、やっぱり近隣の方や地域の方に面倒みてもらっています。そういう人に隣の公園にこれみんなが迷惑しているから書いとけと言われたら、知らないなとは言いにくいんですよ。やっぱりいっつも公園の面倒みてくれている人に、こういう看板をつけてって言われたら、もう泣く泣くつけるみたいなパターン多いと思いますよ。ただ、そういう人たちにも丁寧に理解を求めていってやっていくということをやらんとなぁとは思いますね。
記者:量的なことでいうと、例えば1/3ぐらいには減りそうだとかそういうことは言えないんでしょうか。
市長:ないです。
記者:減ることは間違いないんでしょうか。
市長:そうです。方向性としてはそうです。先ほど申しましたように数字が言えないのは、今どれだけあるのかが明確に把握できている訳ではないので。
記者:市の看板設置について、何か法的な根拠があって設置しているんでしょうか。
市長:法律的に設置しなければいけないものとかではないと思いますよ。ただ、公園の敷地であったりとかの管理者が市であった場合に、そこで例えば犬のウンコがとか、飛び出してくるのを止めろと言われたら、市として何か止めないといけないですよね。止めるときに止めようがなかったりするんですね。ただ、止めようがないのでしゃあないですとは言えないので管理している市としては、飛び出さないでねとか、犬のウンコは放って置かないでねという態度を示さないといけないので、意味があるとも思ってないのにつけるという。そういった条例や法令に基づいたものではないですね。
記者:今回のマニュアルについても法的根拠が伴うものではないということでしょうか。
市長:ではないですね。
記者:これ、悩ましいなという看板はありますか。
市長:例えば、道路標識ってありますよね。あれなかったら困りますよね。それはちゃんと法律的に存在していると思うんですよ。で、特別に紛らわしい所というのは、看板ではない方法でやっていっていると思いますよ。例えば自転車来るなというのを絶対止めなあかんかったら、自転車入らへんような杭的なものを打ったりとかね。そういう方法でやったりとかをしてはいますよね。例えば、ゴミステーションのやつとかは、いるから新しいやつを配っていると思いますね。そういったものもあるんですね。だから看板全部がいまいましい、全部捨ててまえという気もないんです。ちゃんと教えてあげなあかん所はちゃんとあると思うんですけれども。それにしてもやりようがあるでしょと思っています。
記者:芦屋市では屋外広告物条例という形で不必要な看板だったりをなくしていくという風な形で。あれは狙いとしては、新しく芦屋市にそういう所に魅力を感じてもらって流入してきてほしいとか、そういう思惑があったと思うんですけれども、今回のことで美観は一定よくなると思うんですが、それによって市長として今期待している効果だったりとか市内外の人たちにどう思ってもらいたいのか。西宮というまちを、という点はいかがですか。
市長:もっとこういうことアピールしたいとか、そういうまちだからこうしてほしいというよりは、西宮に相応しくないという立場ですね。文教住宅都市で、景観きれいにしたいという風に、景観きれいだからということに多くの市民が思っているまちなのに、この看板ですかという。西宮には相応しくないという。だから、よその市で相応しいかどうかはそれぞれで決めたらいいんですけれども。例えば、京都とか店やとかの看板の色に気をつけてくれと。それはやっぱり京都市の人たちが、寺があって神社があっての京都に、相応しくないそういう看板の店やは、と思ってはるからやっている訳ですよね。別に他の所では、青い看板、赤い看板やってもいいと思うし、ウチもそこまで規制しにくい。ゆくゆく規制していくことがあるとしても、まずはよその店やの看板をいう前に、市が置いている看板のことではないかしらと思ってます。実際、店の看板より市が作成している看板の方が多いのではと思っています。店屋って自分でメンテするじゃないですか。店の看板をいつまでもサビサビのままにはできないでしょ。店に来てほしければちゃんと新しくしますよね。市の場合って、設置者が西宮市と書いている割に、自分自身でつけにいって、どこにつけたかマッピングしていないものもあるので朽ちているやつが多いいんですね。誰がいつつけたか分からんみたいな。やっぱりそういったものを正すことからやなと。
記者:今、ある看板が効果がないんじゃないかというのは、市側の上から目線に感じる人もいるのでは。学術的な研究をしている人がいて、これはあまり意味がないんだよという先生がいれば、意味合いというか根拠的なものになるのではないかと思いますが、そういう人はいるんでしょうか。
市長:こういうプロジェクトを進めようという一番根本のあたりから、アレックス・カーさんてご存知でしょうか。アレックス・カーさんって日本大好きで、日本にいてはる文化人類学者で、徳島の古民家を再生したりしている方がいて、日本の景観ってちょっと残念すぎるぞという本をいくつか出されているんですよ。せっかくの山肌とか川肌とかをコンクリでパキパキに固めてもったいないやないかとかね。せっかくのお寺の前とかに「たき火禁止」とかの看板ってなんやこれ、みたいな。その人の講演をしたり、今村が看板撤去してやれ、みたいなことを言い出したのではなくて、やっぱり今おっしゃったように、こういうのってやっぱり汚いと思うというのを、みんなにも草の根的に理解してもらってやっていかんとあかんというので、アレックス・カーさんの講演をしてもらいました。

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【会見録】その他

記者:市長選への態度をいうのは。
市長:市長選挙の公示の日ぐらいに分かったりするんじゃないでしょうか。
記者:衆院選などで地域をまわって聞いていますと、市長選に関心が高いのが伺えるんですが、どういった形で市民の方に伝えるかという所はあるかと思いますが。そこらへんて何かお考えはあるんでしょうか。
市長:別にないです。選挙が公示されたら僕は元市長になるわけでその時点で立候補するもしないもどっちも権利ある訳でね。
記者:慣例では、12月議会でいう方が多かったかなと思っていますが、今度の議会で表明される考えはないですか。
市長:ないです。
記者:表明しないということですか。
市長:しないです。12月議会は、12月議会に審議していただきたいものを審議していただくというものをやればいいと思っています。
記者:この前、不祥事がありまして職員が不適切な形で業務外のことで処分されたんですけれども、その点について職員さんの方でモチベーション下がっているんじゃないかと、なんでこんなことになるんだと思ったりすることがあるんですけれども、なにかこの件でありましたら。
市長:防ぎようがないでしょ。なので、起こした者に対して厳正な処分をする。例えば、記事を作るにあたってこういうことちゃんとしなきゃだめだよ、ということとかはね、ちゃんと先に出来るじゃないですか。西宮市職員も勿論日頃は、事務をやっている訳でね。その中でこういうことやっていかないとというのはちゃんとルールの作りようもありますよね。でも、例えばそれこそ不倫がなんじゃとか酒飲んで何しましたとか、家庭で子供や家族に対して何しましたとかは、そんなものを防ぐ手立てはないですよね。現実的に、なので、それは起こったことに対しては処分をすること以外にやりようがないですよ。

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