令和元年8月22日 市長定例会見
更新日:2022年5月11日
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発表項目
はじめに
1.令和元年度第22回西宮湯川記念こども科学教室の開催
2.2019イタリア・ボローニャ国際絵本原画展の開催
3.西宮市民健康フォーラム「自分と家族の健康を考えよう」の開催
4.その他
はじめに
市長:本日もよろしくお願いします。本題に入る前に、この場をお借りいたしまして、市民の皆さま、そして報道各位に申し上げさせていただきたいと思います。皆さんご承知のように、この度本市職員が有印私文書偽造の容疑で逮捕される事案が発生いたしました。これまで職員の不祥事が相次ぐ中、またしてもこのような事案が発生し、そして逮捕されてしまいましたことは、市長として痛恨の極みであると思っております。市民の皆さま方に対しましては、市政の信頼を著しく失墜させる事態となりましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。
今回の事案を受け、類似の事務の執行体制につきましては、直ちに点検を行うよう私から担当の部局には既に指示をしたところであります。現在、警察の捜査が続いておりますが、事態の全容が確定した段階において関係職員の処分とともに、然るべき処置を厳正かつ適正に講じて参りたいと考えております。
今回の事案を含め、度重なる不祥事に対して事務のチェック体制の強化など、再発防止に向けた業務の見直しや職務の意識改革について、職員一丸となって取り組んでまいりたいと思います。冒頭本件に関しては以上です。
1.令和元年度第22回西宮湯川記念こども科学教室の開催
当局:それでは議題の方に入らせていただきたいと思います。
市長:議題のあとに、また本件に関して時間はとりますので。本件これでおしまいというつもりはございませんので。よろしくお願いします。まず、議題の方をやらせていただければと思います。
当局:令和元年度第22回西宮湯川記念こども科学教室の開催についてでございます。
市長:資料をお配りさせていただいているかと思いますが、西宮湯川記念事業及び、西宮湯湯川記念こども科学教室について、本年も開催をさせていただきます。ご承知のことと思いますが、湯川秀樹博士がちょうどここから見える方ですね、日本人として初めてのノーベル賞を受けたその対象となった中間子論を提唱されたのは、苦楽園にお住いのときでございました。そういうご縁から湯川博士ゆかりの地として、科学教育の振興などのため、昭和61年より西宮湯川記念事業運営委員会を組織し、西宮湯川記念事業を実施しております。事業のひとつは、西宮湯川記念こども科学教室という事業がございまして、これは子供たちに科学に対する興味と夢を持ってもらおうと、日本物理教育学会近畿支部の先生方や市内小中高校の先生の協力を得て、毎年9月に行っております。この事業の他にも毎年秋ごろ、次代の理論物理学を担う若手研究者の研究奨励を目的として、40歳未満の若手研究者の中から顕著な業績をおさめた人に、西宮湯川記念賞を贈呈しております。こちらにつきましては後日、受賞者が決まり次第改めてお知らせをいたします。西宮湯川記念こども科学教室につきましては、9月7日と8日で行われます。今年も小中学生を対象として、不思議で面白い科学実験など、20ブースが出展をされる予定であります。なかなか体験することができないようなことをですね、こういう機会にできますので、ぜひ親子で参加をいただければと思います。参加費は無料であります。会場は西宮市立総合教育センターで実施をいたします。会場には駐車場はございませんので、公共交通機関等でお願いをしたいと思います。8月25日号の市政ニュースにも詳細を載せさせていただきます。また、小中学生が夏休みに取り組んだ実験や観察レポートなどを展示する、小中学校理科生活科作品展も同じ敷地内にあります中央体育館分館にて実施をしておりますので、ぜひそちらもご来場いただければと思います。昨年は雨で1日以上がつぶれたということでありましたけれども、例年大変期待をしていただいていてですね、多くの方にお越しをいただいております。今年もよろしくお願いします、ということであります。以上です。
【記者会見資料】西宮湯川記念こども科学教室の開催(PDF:454KB)
2.2019イタリア・ボローニャ国際絵本原画展の開催について
市長:こちらも資料をお配りをさせていただいております。既に開催が決まっておりますが、8月17日から9月23日まで毎年恒例となっております、イタリアボローニャ国際絵本原画展が開催をされております。イタリアのボローニャで毎年3月から4月にかけて開催される、世界唯一の子供の本専門の国際見本市であるボローニャブックフェアに併設されたイラストレーションコンクールの入選作品で構成されているものであります。
この展覧会を開催されたきっかけは、大谷美術館職員がたまたまコンクールを見た、というようなことでありますが、絵本の元となる絵を絵本原画と名付けたのは大谷美術館が初めてだというようなことであります。
今年は世界62か国より2901点の応募があり、日本人10人を含む27か国76作家が入選をしたということであります。全ての入選作を展示するとともに特別展示として、昨年ボローニャSM出版賞を受賞した、クロアチアのヴェンディ・ヴェルニッチの受賞記念絵本「動物園」の原画約20点も紹介するということであります。
また、もう一つの特別展示として、マーシャ・チトワの原画8点を紹介するというようなことであります。
期間中には入選作家のイベントも開催されて、入選作家である間中ムーチョさんのワークショップが8月30日金曜日の午前10時15分からと、午後3時から行われます。昨年は27,000人の入場来場というようなことでありましたが、今年も多くの皆さま方からご来場いただくことを期待しておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。
【記者会見資料】2019イタリア・ボローニャ国際絵本原画展の開催(PDF:399KB)
3.西宮市民健康フォーラム「自分と家族の健康を考えよう」の開催
市長:これも資料をお配りをしておりますが、本年も10月10日にですね、西宮市民健康フォーラムを開催をさせていただきます。西宮市では、「新西宮健康づくり21西宮市健康増進計画」を、平成25年から10年間を計画期間として策定をし、健康づくりの推進の取組みをしております。その取り組みの一環として、西宮市民健康フォーラムを開催させていただくということであります。今年度は大阪国際がんセンターがん対策センターの副部長、田淵貴大さんの「メディアが伝えないがん予防のはなし」として講演をいただきます。また、顔をみればおなじみの、食育推進の一環として西宮食育フェスタには、服部栄養専門学校理事長の服部幸應さんの講演をしていただくということであります。10月10日午後1時半から4時10分というようなことで、会場はプレラホールになります。先着順というようなことでありますので、こちらもお越しいただければと思います。以上です。
【記者会見資料】西宮市民健康フォーラム「自分と家族の健康を考えよう」の開催(PDF:181KB)
4.その他
当局:その他の議題といたしまして、ご質問等ございましたらお願いいたします。
記者:職員の不祥事の件ですけども、8月の上旬に逮捕されて20日ほど経っているかと思います。あの時は、なぜこんなことをやったのかといったことは調査中です、とレクでは伺ったのですが、その後市の方で遊興費に使っていたのかとか、職員の勤務体系に関することとか、何かわかってきたことはあるのでしょうか。
市長:正直申しまして現時点では、まさに今その対象となる本人も出てきておりませんので、また先ほど申し上げたように、本件に関してはまさに警察の捜査中というようなことでありますので、今ここでわかったことに関して申し上げられる段階に至っていることは恐縮ですがございません。
記者:市の方は、逮捕された職員に面会をして事情を聞いたりというのはされてない状況でしょうか。
市長:私の聞いている限りでは、面会のことですね、例えば本人の取り調べを警察がしている段階でありますので、事情聴取なるものは全て警察の方に委ねられていることでありますから、そうした意味で市が何らかのその今回の事案に至ったことを子細に聞けているかというと、そういう段階では正直ございません。
記者:市長ご自身が訓示をされたあと初めての件ですが、発覚した経緯を見るとその前後となろうかと思いますが、その訓示をされた時点ではご存じの事案であったのでしょうか。
市長:それが、今私がその件に関して答えることが影響するかどうかも分かりませんが、影響する可能性が否定できないことでもありますので、今6月の訓示をした段階でどうであったかとか、いつから認識をしていたとかいうようなことは、この段階は控えさせていただければと思います。申し訳ありません。
記者:控える理由を教えてください。
市長:今私が知っていることを言って、警察の捜査に影響するしないというのは、何が影響して何が影響しないというような判断がつかないものですから、そういう意味であります。
記者:市長が知っていたということが、警察の捜査に影響するかもしれないということでしょうか。
市長:それはしないかもしれないですけども。
記者:それはしないんじゃないでしょうか。
記者:主旨としては、あの訓示があった後にこういう事案が起きたことについて市長としてどう受け止めますか、ということについて質問させていただきたいのですが。
市長:そういう意味で言うと、あの訓示のあった後に表出したというようなことは、これは大変市民の皆さん方には重ねて申し訳ございません、という思いがあります。それから、その段階で事案を認識していたかということに関しては、今ちょっとアドバイスをいただきましたけれども、あの段階でまったくそういうような可能性を微塵も感じていなかったかと言うと、それはそうではなかったです。どの段階まで正確に認識をしていたかは、ちょっとそこは正確を期するところであります。
記者:それは当該案件についてということでしょうか。
市長:当該案件についてということです。
記者:それを踏まえて聞くのですが、また今後出る可能性はあるのでしょうか。
市長:それは出ないことを願うばかりですが、結局今回様々な事案、今言われているのは6月以降にやったということではなくですね、もうちょっと早い段階からあったわけですね。もしかしたらもっと早い段階だったのかもしれないですけども。
願わくば、それは本来はこんなことは1件もあってはいけない話ですが、ただもし仮に、これは語弊を恐れずに言いますけれども、もし何か本当に今もある、もしくは今表出していないものがあるのならば、それは私はこの機会と言ってはいけませんが、隠してしまうのではなくて、出るものは出てしまった方が良いという風に正直思っています。ただ、そのことが市政のさらなる信頼の失墜等になる、そういうリスクはありますけども、ただもし何か他に事案があってですね、いや次もう表になったらまずいから隠しておこうよ、というのはこれはまた最悪だと思います。なので私としてはこれ以上ないことを信じ願い、そして信じ願うだけでなく再発しないような体制仕組み。やはり今回こういうことができてしまうこと事体、ちょっとびっくりというかですね、何と言うのでしょう普通こういうことができないはずの仕組みにしてるべきものであります。そういう意味では、良い言い方になるかもしれませんけども、性善説に基づいた本市のお金の管理の仕組みがきっとあったのであろうと思っていますので、そこの見直しを図っていくという意味でございます。
記者:訓示の時におっしゃった一定の区切りがつけば、私を含む特別職のけじめを示したいというような感じでおっしゃっていたかと思うのですが、それに関してはいかがでしょうか。
市長:もちろんあのときにそう言ったことは意識をし、認識をしていますが、今このタイミングで、あの言葉を受けていつどうしますというようなことは、今日このタイミングで申し上げられるタイミングではございませんので、もうしばしお待ちください。
記者:区切りというのは、今の文書偽造の事件の検証が確定したら、ということでしょうか。
市長:そこはその解釈についても、今どこまでいったらこれが区切りです、というようなことも含めて今申し上げられませんので。すみません、もう近未来に申し上げられるようになると思います。
記者:9月議会ということでしょうか。
市長:遠くない未来に、という風に思っております。
記者:9月議会にそういう議案がでるのでしょうか。
市長:遠くない未来に、と思っております。
記者:先ほど性善説で、とおっしゃっていましたが、他にも同じようなスキームで料金を回収するようなパターンもあると思うのですが、そういったことに関しては当該部局以外への指示だったり再発防止策など取り急ぎあったりするのでしょうか。
市長:取り急ぎ指示をいたしました。特に今回の場合、貸館だったものですから、貸館を抱えている局に全部指示を出しました。一方で、貸館ということだけではなくて、市民の皆さん方のお金を現場でお預かりをするというような意味で言うと広くなりますので、私がこの逮捕を受けて直後に指示をしたのは貸館というようなことですけども、この先市民の現金やお金を受け取るというようなことに関して、広く今の在り方をしっかりと見るようにというようなことで指示をしております。
記者:市長自身や特別職に対する区切りとは別にですね、組織的な再発防止策、その一連ずっと続いていることについての、個別の案件では無くてですね、これに対しての再発防止策と言いますか、そういったものはまとめることになるのか、個別にその官製談合であり今回の事務のことであり、個別にその事務処理の適正化を図ってという風に聞いていますけども、個別の対応とし、まとめたものを出す予定はないのでしょうか。
市長:この件に関してということですか。
記者:全体です。一連不祥事が続いているという中で、それについての再発防止策を出すのか、それとも個別の事案に応じて再発防止策をまとめるということになるのか、という方針についてなのですが。
市長:例えば事務処理適正化委員会というのがありますが、今回の場合はまさに事務処理の話ですから。ただこの事務処理適正化委員会というのは、今回の事案だけに限らず、昨今の入札の話も含めた事務処理の話などにも関わってくることなので、個別のこの事案に対してこれ、この事案に対してこれということではなく、例えば事務処理適正化と職員倫理向上と入札制度の問題と。こういうようなそれぞれのカテゴリー毎にですね、事案の反省をいかしてやっていく、そういう形で今取りまとめています。
記者:取りまとめはいつごろになるのでしょうか。
市長:この今言っているのはまず、入札の話がどうしても中心になりますが、入札と職員倫理の話などについてはこの議会、9月議会で一定まとめてご報告をするという風に、これは北田副市長ですけども報告を受けております。この中で、ただ今回の事案は産業文化局の方ですね、これについてはまだちょっと、もちろん今の貸館業務をはじめとした現金の収受体制の見直しといようなことは当然ありますが、ただ今回の事案を受けたものが完全にこの9月議会の中に対策として盛り込まれるかという意味では、それはまだ全容が分かり切っていない部分もありますので、そこで全部おしまい、やりきるというとこまで行くというのは言い切れないと思います。
実際、職員のパソコンが立ち上がるときには、職員倫理をしっかりと意識するようにというようなことは、実際もうスタートしているところもありますので、今あるタイミングで全てまとめてボンというよりはですね、やっていけるものが今徐々にひとつずつできていっているのですが、そのまとめとして9月議会に議会の中で報告をさせていただくと。こういう段階におります。
記者:パソコンを立ち上げるときに職員倫理に関するものが表示されるのですか。
市長:出てくるのです。それをちゃんと読まないと。よく契約するときに同意しないと次にいけない、みたいなのがあるじゃないですか。あんなに細かい文字でいっぱい書いてるわけではないですが、リマインドという意味です。
当たり前のことが書いてあるだけなのですが、それを意識をして職員にリマインドしてもらうという、そういう意味です。
会見の動画配信
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