平成26年度行政方針 河野市長が表明
将来にわたり輝くまちへ

河野市長は、3月定例市議会初日に、平成26年度の市政運営の基本的な考え方と主要な事業や予算案などをまとめた行政方針を表明しました
写真:河野市長

昨年、西宮市はまちづくりの基本理念である文教住宅都市宣言から50年を迎えました。新年度は、次なる50年に向けて力強く歩み出す大切な年であり、中間見直しを行った第4次総合計画の後半がスタートする年になります。

これまで培ってきた進取の気風や文化、恵まれた自然、快適な住環境を受け継ぎながら、さらにこの特性に磨きをかけ、個性的で魅力的なまちづくりを進めるために、新年度は次の取り組みを進めます。

阪神・淡路大震災から20年を迎えることから、震災の記憶を風化させないよう、震災の経験や教訓を後世に継承する取り組みを行い、防災意識を高めていきます。また、津波やゲリラ豪雨などに対応するため、防災センターや避難施設の整備と合わせ、南海トラフ巨大地震に備えた取り組みも進めます。

アサヒビール西宮工場の跡地活用については、基本協定に基づき、用地取得の本契約を締結し、中央病院や西宮消防署、中央体育館などの公共施設の移転・整備を着実に進めます。

保育所待機児童の解消については、昨年4月に「待機児童ゼロ」を達成しましたが、引き続き認可保育所の整備などを進めます。また、国が平成27年度から施行予定の「子ども・子育て支援新制度」に向け、市民ニーズを踏まえた計画の策定など準備を進めます。

JR西宮名塩駅や生瀬駅で、バリアフリー化のためにエレベーターの設置などを進めます。高齢者の皆さんが、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域包括ケアの一層の推進や特別養護老人ホーム等の計画的な施設整備を進めます。障害のある人の福祉については、生活介護事業所など拠点となる施設の整備や、児童発達支援センターの27年度の開設に向けた整備を進めます。

また、健康で長生きできるまちづくりのために、企業や大学等と連携しながら、スポーツの推進に努めます。

教育施設の整備では、新設する第46小学校について、28年度の開校に向けて工事に着手するほか、耐震化や教室不足の課題解決のため小学校2校で増改築を行います。

都市型観光の推進や産業の振興については、市の多彩な資源や魅力を効果的に発信し、市民の暮らしと産業が結びつくことによる賑わい・活力の創造を目指します。

豊かな自然環境を次世代に引き継いでいくため、地球温暖化対策と併せ、再生可能エネルギーの導入や省エネルギーの普及に向けた取り組みを、市民や企業と連携しながら進めます。

教育委員会行政方針
夢はぐくむ教育のまち

井ノ元教育委員長は、「夢はぐくむ教育のまち西宮」を基本理念とする教育委員会行政方針を表明しました。
写真:井ノ元教育委員長
井ノ元教育委員長

教育委員会は、国における第2期教育振興基本計画の策定や教育委員会制度の改革、いじめ防止対策推進法への対応等、教育に係る情勢を的確に捉え、市長と連携しながら迅速な施策展開に努めるとともに、引き続き学習者一人ひとりが学びに対する関心と意欲を高め、創造的な営みができるような教育を推進します。

社会教育では、公民館の活用を促進するため、民間主催の生涯学習事業の利用にも途(みち)を開くとともに、文化財の保存と活用を図るために「神園古墳群第1号墳」を整備し、文化財学習の場となるよう公開します。

学校教育では、西宮型小中一貫教育の推進により小中学校の学習をつなぎ、つまずきや苦手意識を解消することで確かな学力を育みます。また、グローバル化した社会に対応するため、小学校外国語活動や英語教育の充実などを進めます。家庭、地域と連携し、子どもたちとともに、命を大切にし、他者の人権を守り、いじめや体罰を絶対に許さない学校づくりを進めます。

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