診療機能の充実、災害時の体制整備を目指して
県・市の病院統合に合意

写真:兵庫県立西宮病院と西宮市立中央病院の統合再編基本協定締結式

1月21日、市と県は病院統合に関する基本的事項を定めた基本協定を締結し、市立中央病院と県立西宮病院を統合することについて合意しました。今後は統合新病院の診療機能や病床数などを定める「基本計画」を策定し、早期整備に向けて県と協議を進めていきます。

【問合せ】市立中央病院(0798・64・1515)

多様化する地域の医療課題に対応

本市には市立と県立の2つの公立病院があり、それぞれが独立して役割を果たしてきました。しかし、両病院が抱える課題に加え、高齢化の進展に伴う、救急医療を含む医療需要の増加への対応や、小児・周産期医療のさらなる充実、大規模災害時における安定した医療提供の体制整備など、地域の医療課題への対応が必要となっています。
このような状況を踏まえ、平成28年4月に市と県は2つの公立病院のあり方などについて協議する「兵庫県立西宮病院と西宮市立中央病院のあり方検討委員会」を設置。29年3月には、同委員会から「両病院を統合し、新用地に新病院を整備することが最も望ましい」との報告があり、市と県は両病院の統合再編を進めるための協議を行ってきました。

地域と両病院の課題

高齢化の進展に伴う医療需要への対応
災害時の安定した医療提供など

県立西宮病院稼働病床数400床

写真:県立西宮病院

  • 救急医療の充実
  • 防災機能の強化
  • 狭隘(きょうあい)な敷地

市立中央病院稼働病床数193床

写真:市立中央病院

  • 施設の老朽化
  • 診療科の充実
  • 経営の健全化

統合新病院

画像:統合新病院建設予定地
  • 経営形態は県立県営
    ※市の意見を反映するための「運営協議会」を設置
  • 両病院の医療機能を継承し、高度急性期・急性期医療に対応
  • 場所は津門大塚町(アサヒビール工場跡地)
  • 用地取得費は国の交付税措置を除く6割分を市が負担
  • 規模は両病院の稼働病床数を基本に検討
  • 整備・運営費は自治体負担分のうち市が3分の1、県が3分の2を負担(稼働病床数割を採用)
病院統合のメリット

診療機能の充実

機能統合に加え、新たな診療機能を追加し、総合的な診療体制が構築できる

人材の確保・育成

診療機能の充実等により、人材が確保でき、地域医療従事者の育成にも貢献できる

財政負担の軽減

老朽化した市立中央病院を整備・運営するよりも市の財政負担を軽減できる

病院統合 Q&A

いつ開院するの?
他病院の統合事例では、統合合意から開院まで6年程度かかっています。具体的なスケジュールは、今後策定予定の「基本計画」の中で提示します。統合病院の開院まで、それぞれの病院の診療は継続して行います。
現病院の跡地は?
市立中央病院の跡地については、地域医療や周辺環境に配慮しながら、市で活用方法を検討します。また、県立西宮病院の土地・建物については、市役所の隣地であるため、県と市で有効活用を検討します。
意見を伝えるには?
広く市民の皆さんの声を募るために、統合新病院の診療機能などを定める「基本計画」の素案を作成した段階で、「パブリックコメント」を実施します。

これまでの取組や経過は市立中央病院ホームページ(ホームページはこちら)でご覧いただけます。ご意見や問合せは、市立中央病院 病院改革担当部((電話)0798・64・1515 (メール)h_keiei★nishi.or.jp(★を@にしてください))まで

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