環境学習サポートセンターミニミニ水族館の生き物
更新日:2024年11月5日
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市内の河川・水路に生息する生き物を展示しています。
メダカ
メダカ科 メダカ属
絶滅危惧種
全長3~4cm
池・沼・田や川などの流れのほとんどないところにすんでいます。主に動物プランクトンを食べますが、底生動物やコケやモなどなんでも食べます。メダカは、日本でもその数が少なくなり、貴重な生物になりつつあります。1992年2月、環境庁(当時)は「日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト」を発表しました。
メダカはその中で「絶滅危惧II種(ぜつめつきぐ2しゅ)=絶滅のおそれが増大している種」に指定されています。
ムギツク
コイ科 ヒガイ亜科 ムギツク属
全長約15cm
河川の中・下流域にある流れのおだやかな淵や淀みなどの岩場に生息しています。主にユスリカ幼虫などの水生昆虫を食べる雑食性で、石などの表面をつつきながら食べます。5月~6月、大きな石の下などのすき間にドンコなどの巣に托卵(卵を別の魚の親に守ってもらうこと)します。体色は暗褐色で太く黒い縦じまがある美しい魚です。
カワムツ
コイ科 ハエジャコ亜科 オイカワ属
全長約15cm
水がきれいで、岩影や岸に樹木がおい茂って影をつくっているような淵に多く住んでいます。5月~8月に川底の砂礫に産卵します。この時期オスは婚姻色で赤みを帯びます。オイカワに比べ頭部が丸く、体がずんぐりしています。
ドンコ
ハゼ科 カワアナゴ亜科 ドンコ属
全長約25cm
河川の上流域株から中流域の淵に生息しています。魚食性で、ヨシノボリなどの小魚や水生昆虫などを食べます。大きな石や倒れた木などの下面にオスが産卵室を作り、メスが産卵室の天井に米粒大の卵をすき間なく産み付けます。
ヨシノボリ
ハゼ科 ハゼ亜科 ヨシノボリ属
全長約6cm
河川の中流域を中心に平瀬や淵の周辺に生息しています。主に付着藻類・小型の水生昆虫などを食べます。産卵は、砂に埋まった石などの下面にメスが卵を産みつけ、オスが卵を守ります。
オイカワ
コイ科 ハエジャコ亜科 オイカワ属
全長15cm
河川の中・下流域で開けた場所に多く見られます。泳ぎ回りながら付着藻類から水生昆虫・落下昆虫などを食べます。冬は深みもしくは水生植物が茂っている場所に移動し、摂餌量は減少します。武庫川では、しばしば水鳥などに食べられているようです。幼魚ではカワムツと似ており、慣れないと区別がつきにくいです。成魚になると、雄では尻びれが異常に大きくなり、輝くような青とオレンジの婚姻色がつくので、見分けやすくなります。
モツゴ
コイ科 ヒガイ亜科 モツゴ属
全長8cm
河川の下流域にある泥底の淀みに多く生息しています。汚水や環境の変化に強い雑食性の魚で、主にユスリカ幼虫などの底生動物を食べますが、付着藻類なども食べます。卵は石の表面などに産み付けられ、オスが卵を守ります。小さな受け口をしており、クチボソと呼ぶ地域があります。
ドジョウ
ドジョウ科 ドジョウ属
全長11cm
河川の下流域などの泥底部に生息しています。雑食性で、ユスリカ幼虫・イトミミズなどの底生動物や動物性プランクトン・底生藻類などを食べます。よく水面に顔を出して口から空気を吸い、腸呼吸をします。泥底にもぐって越冬します。
ニゴイ
コイ科 カマツカ亜科 ニゴイ属
全長約50cm
河川の中・下流域から汽水域の流れが穏やかな砂底部に多く生息しています。雑食性で主にカゲロウ類・トビゲラ類・ユスリカ幼虫・付着藻類・小魚なども食べます。
ギンブナ
コイ科 コイ亜科 フナ属
全長25cm
河川の下流域にある淀みや支流の合流しているところに生息しています。底生動物や藻類などを食べる雑食性で、場所によっては動物性プランクトンなども食べます。4~5月に大雨で増水したあと、水草が茂っている浅いところに集まって水草の葉や茎などに卵を産み付けます。
ウナギ
ウナギ科 ウナギ属
絶滅危惧種
全長約100cm
主に河川の中・下流域~河口域に生息しています。日中は穴や泥底の中に潜んでいて、夜になると小魚・エビ・水生昆虫類などを食べています。南方の海の産卵場で卵からふ化すると、まず木の葉のような葉形幼生になり、次にウナギの型になるシラスウナギになり河口付近にあらわれます。
ナマズ
ナマズ科 ナマズ属
全長約60cm
河川の中・下流域で水草の茂った所や岩の間などの身を隠せる場所に生息しています。魚食性で、小魚やカエルなどを食べます。産卵はオスがメスの腹部に巻きついて行われます。
コイ
コイ科 コイ亜科 コイ属
全長60cm
河川の中・下流域から汽水域の流れがおだやかな淵や落ち込みの砂泥底に多く生息しています。雑食性で主に、ユスリカ幼虫・イトミミズ・ゴカイ類などの底生動物・モノアラガイ・タニシ・カワニナ・シジミなどの貝類や付着藻類・水草なども食べます。深い淀みに多数集まって越冬します。
カワバタモロコ
コイ科 ハエジャコ亜科 ヒナモロコ属
絶滅危惧種
全長3cm~6cm
浅い池沼、ため池や細流に生息し、雑食性で付着藻類や水生小動物など幅広く食べます。産卵は5月下旬から7月上旬で1尾の雌に数尾の雄が激しく追尾する形で行われ、水生植物などに卵をばらまくように産み付けます。
また、「絶滅危惧種EN=近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの」に指定されています
モクズガニ
エビ目 カニ下目 イワガニ科
川の淡水域およびそれにつながる水路、池、湖で成長し、成体になると川を下って河口から海域の広い範囲で繁殖活動を行います。繁殖を終えた後、ほとんどのカニは疲れ果てて死亡し、河口から海域にかけて、まるでサケが産卵後大量の死体が川にたまるように、モクズガニの死体がみられます(これを海のモクズと言うのだかいわないのだか)。形態的特徴として目立つのは、ハサミ脚に密生している毛ですが、大型に成長するほど発達しており、雌にくらべて雄で発達しています。特に甲幅6cm以上の大型の雄になると、はさみ脚の大部分が毛で覆われるようになり、手袋をはめたようになるので、英語でもMitten crb(手袋ガニ)と呼ばれています。昼間は川の石の下などにひそんでいて、夜になると動きだします。
サワガニ
エビ目 サワガニ科
岩の間をイソイソと歩いているきれいな川の代名詞的存在。歩行力が強く、水辺からかなり離れたところまで出歩きます。オスのはさみ脚は左右で大きさが違い、右側が大きいものが多い。生息地によって体色に変異があり、赤っぽいもの、青っぽいもの、褐色のものなどがいます。動物質のものも植物質のものも、何でもよく食べる雑食性である。メスは産んだ卵や孵化した稚ガニを腹部に抱いて守ります。
スジエビ
エビ目 テナガエビ科
主に水量の少ない川などに生息しています。生きているときは透明で、横すじ模様が特徴です。黒ダイ、タイ、メバル、アイナメ、カワハギ等の刺し餌として使われています。
ミナミヌマエビ
エビ目 ヌマエビ科
流れのゆるい川や池の水草が多いところに生息します。他のエビに見られるようなプランクトン状の幼生期間が無く、生まれたときから親と変わらない立派な姿形をした小さなエビが出てくる。主に藻類を食べます。時折水の中を飛ぶように泳ぎ回る姿がおもしろい。
アメリカザリガニ
アメリカザリガニ科
条件付特定外来生物(緊急対策外来種)
もともと日本にはいなかったこのザリガニは、1930年(昭和5年)にウシガエルのエサとして、アメリカから輸入されました。そこから逃げ出して本州から九州まで広がっていきました。ザリガニのオスとメスの違いはご存知ですか?
1.オスの方が大きい
2.オスはハサミを閉じるとぴったりつくが、メスはすき間が空く
3.メスの腹(腹脚といいます)の部分は長くて、毛が多い
4.オスには生殖器がある
寿命は長くて4~5年ほどです。
イシガメ
ヌマガメ科 イシガメ属
池や湖などに多く、川などにもすんでいます。日本の固有種で、最近は少なくなってきているといわれています。魚やオタマジャクシなどを食べます。
産卵は水辺の土を掘って産みつけ、その上から後ろ足で土をかぶせてわからないようにします。
イモリ
イモリ科 イモリ属
平地から山地にかけて幅広く見られ、水田や池・沼・湿地帯など水のきれいなところにすんでいます。 水生昆虫やユスリカの幼虫などを食べています。産卵は、池や水溜りなど流れのほとんどないようなところで1個ずつ水草にからめて産みつけます。
セトウチサンショウウオ
サンショウウオ科
サンショウウオ属
全長80cm
湧水や水田の周囲にある環境を好み、夜行性で、昼間は石や落ち葉の下に隠れています。
動物食で、昆虫類、クモ、甲殻類、ミミズなどを食べる。幼生は昆虫類、甲殻類などを食べ、共食いもします。
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