【北夙川分署】着衣着火に気を付けましょう!
更新日:2024年9月20日
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着衣着火とは
着衣着火とは、ガスコンロやろうそく、たき火などの炎が身に着けている衣類に着火する火災のことです。
令和4年中に全国で発生した住宅火災の着火物別死者数における、衣類に着火した火災での死者数は59名であり、全体の6.1%でした。なお、死者の発生した住宅火災の着火物の種類のうち衣類に着火したものは、布団類の70件(7.2%)に次いで2番目に多いものとなっています。
着衣着火の対処法を知らなければ、火を消すことができず火の勢いが増し、大きな火傷につながります。今回は着衣着火してしまったときの対処法を紹介していきます!
着衣着火を防ぐには
(1)火の周囲に注意!
コンロの周りに物を置かない。周りの物を取ろうとした際に衣類が炎に近づき燃え移るかもしれません。直接炎が衣類についていなくても、炎による輻射熱によって燃える可能性があります。たき火を行う際には、風向に気を付けて炎に近づき過ぎないようにしましょう。風が強い日は周囲への延焼の危険もあるため、たき火を行わないようにしてください。
(2)火力を調整し、こまめに消火しましょう!
炎がなべ底から出ないようにこまめに火力のチェックをしましょう。火力調節をすることで衣類に燃え移るリスクを軽減することができます。また、調理中は『ながら掃除』をせず、消火した後に掃除をするようにしましょう。
(3)服装に注意!
調理中は服のすそや袖口が広がっているものはなるべく着ないようにしましょう。防炎製品ラベルがついたエプロンやアームカバーを着用すると燃え広がりにくいため安全です!
防炎製品ラベル
もし、着衣着火してしまったら
もし、着衣着火してしまったら落ち着いて
(1)衣服をたたいて消火する
(2)水をかける
この2つを実践しましょう。
この2つで対処できない場合は、その場で立ち止まり、その場で倒れて、燃えている部分を地面に押し当てるように転がり消火しましょう。この方法はアメリカでの防火教育で指導されているもので、『ストップ ドロップ アンド ロール』(止まって、倒れて、転がって)というキーワードで広く知られています。立ち止まらず走り回ってしまうと、風の影響で火の勢いが増す恐れがあります。走り回らず、落ち着いて『ストップ ドロップ アンド ロール』を行ってください!
火傷してしまったら
火傷の範囲が四肢または局所である場合は、速やかに流水で冷却し、水ぶくれは破らないようにしてください。
重度の火傷をした場合は迷わず119番しましょう!
空気が乾燥し火災が発生しやすい季節になります。火の取り扱いには十分注意しましょう!