【西宮消防署】ウェブ消防署見学、消防車(救助工作車)を紹介します
更新日:2021年10月8日
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西宮消防署の消防車(救助工作車)を紹介します
火事、救急、救助の現場に出動するため、いろいろな種類の消防車があります。
このページでは、火事だけではなく、交通事故などあらゆる事故現場で、人命救助のために出動する「救助工作車」(西宮4)について紹介するよ!
救助工作車って?
救助工作車は、火災、交通事故、水難事故(海や川で人が溺れる事故)、山岳事故(山の中でケガをしたり、遭難する事故)などのあらゆる災害現場で活躍する消防車です!
西宮市内には、市内全域をカバーできるように4台の救助工作車がありますが、特にこの西宮消防署の救助工作車は、「高度救助隊SENSR(愛称:センサー)」という特別なチームの隊員が乗っています!
西宮市内のあらゆる火事や水難、山岳事故に出動するセンサーは、高い救助技術と体力、精神力を持ちあわせた救助隊員で構成されています。
救助工作車にはどんなものを積んでいるの?
実は、タンク車やポンプ車と違って、放水するためのポンプやホース、放水ノズルは積んでいません!
でも、この消防車は、あらゆる事故や火災現場で助けを求めている人を助けるために、専用の救助器具をたくさん積んでいるのです!
海、川、山と自然に囲まれている西宮市で、どんな災害にも対応できるよう、救助器具がぎっしり積みこまれています!
救助工作車の右側を見てみましょう
シャッターの中には、水難救助用器具(海や川で溺れた人を助けるために必要な資器材)と、山岳救助用器具(山の中で事故に遭った人を助けるためのロープや専用の資器材)が積まれています!
シャッターを開けて、手前に棚を引き出すと、長いロープや、カラビナという輪っか状の金具など、たくさんの器具がすぐに取り出せるように吊り下げてあります。
救助工作車の左側を見てみましょう
シャッターの中には、重量物排除用器具(交通事故で車の中に閉じ込められた人や、重たいものに挟まれた人を助け出す資器材)が積まれています!
おもに交通事故現場で使用する資器材が積んであります!
1.ラムシリンダー(重たいものを油圧の力で持ち上げることができます)
2.カッター(車のボディーやピラーというフレーム部分を切ることができます)
3.コンビツール(潰れた車のボディーを、状況に合わせて切ったり、ひろげることができます)
左側に鉄の扉を切ることができるエンジンカッター、右側に樹木を切ることができるチェーンソーが積んであります。
これ以外にも、救助器具がたくさん積んであります!
そして、救助が必要な場面で、すぐに取り出して準備できるよう、常に点検し整理整頓されています!
運転席や、屋根の部分は…
救助工作車の運転席はこんな感じになっていて、助手席との間にはAVM(消防隊専用のカーナビのような機械)があります。
サイレンや赤色灯関係のスイッチが、たくさん並んでいます。
タンク車やポンプ車のように、屋根の部分に3連はしごを積んでいて、このように降ろすことができます!
そして、3連はしごとセットで、救助で使う担架(写真では黄色いカバーがしてあります)も積んでいます!
他にも特別な装備がいっぱいあります!
交通事故では、何トンもある重い事故車両を動かす必要があるときも…
そんな場面に備えて、車両の上にはクレーン、前後にはウインチという機械が装備されていて、重いものを引き揚げたり、引っ張ったりできます。
クレーンを使って、重たいものを引き揚げることができます。
これは、過去に、救命ボートの取扱い訓練を行ったときの写真です。
高機能救命ボートという、200キログラム近くあるボートを吊り上げています。
クレーンを使うとき、救助工作車はアウトリガーという車体を安定させる装置を使っていますが…このアウトリガーについては、次回掲載予定の「はしご車」紹介で、もう少し詳しく紹介します!
救助隊員が、救助工作車の前のボックス部分から、ワイヤーとフックを取り出して持っています。
これは、ウインチという機械です。
交通事故で事故車両を動かしたい時など、重たいものを引っ張るときに使います!
ところで、1年でどのくらい火事は起こっているの?
このページでは、火事や交通事故などの様々な災害現場で人命救助に活躍する、救助工作車を紹介しました。
ところで、西宮市ではどのくらい火事は起きているのでしょうか?
西宮市消防局では、毎年、火災発生件数や発生原因をお知らせしています。
火災原因を知ることは、火災を減らす第一歩です。
この機会に、ぜひ下のページを見て、火災件数や発生原因を勉強してみてください!