楽しみながら防災を学ぶ!「体感型防災アトラクション(R)」をレポート!
更新日:2023年4月12日
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チームで協力して脱出を目指す!
西宮市で初開催された「体感型防災アトラクション(R)」
2018年は、関西でも地震や台風などによる大きな被害がありました。自然災害の怖さを改めて感じた方も多いのではないでしょうか。
そんな中、西宮市で開催された「体感型防災アトラクション(R)」は、地震や津波、火山噴火など、想定外の自然災害が発生したときにどのような行動をとればいいのか、ゲーム形式で楽しく学べるイベントです。制限時間内で家族や仲間と協力し合いながらさまざまなミッションをクリアし、災害現場からの脱出、安全確保を目指します。
西宮市で開催された「体感型防災アトラクション」のチラシ
全国各地の自治体や学校などで行われているこのイベントが、この夏、西宮市で初開催されました。
今回は8月25日(土曜日)のイベント当日の様子をレポートします!
キーワードは「自助」「共助」
イベントは、西宮市役所東館8階の大ホールで開催。
1日に3回実施しましたが、毎回大盛況。各回100名程が集まりました!
親子での参加も多い
アトラクションを始める前に、開演の挨拶やルール説明がありました。
まず、「災害といえば、どんなものを思い浮かべますか?」「これまでに大きな災害に遭遇したことがある人はいますか?」「防災訓練にはよく参加していますか?」など、災害に対する意識やこれまでの経験を確認します。
次に、今回のキーワードとなる「自助」「共助」についてのお話がありました。
「自助」とは自分自身の身を守ること、「共助」は周りの人と助け合うことです。
それに対して、国や自治体などに助けてもらうことを「公助」と言います。
災害時に被害を少なくするためには、「公助」を待つだけではなく、「自助」や「共助」を積極的に行うことが重要になります。
では、どうすれば自分自身や家族・友だちを守れるでしょうか?そのために必要な正しい防災知識を身につけることが今回の目的です。
キーワードの一つ、「自助」
仲間と協力してミッションをクリア!
みやたんに見送られながら会場へ
いよいよアトラクションがスタート!
今回は、2から5人程度のチームで「共助」をしながら、4つのミッションに挑み、災害現場からの脱出を目指します。各ミッションは、災害時に必要な知識や考え方を問うものになっています。
1つのミッションをクリアすると、次のミッションが与えられる
会場内のさまざまな場所にミッションを解くヒントがあるので、チームで協力しながら情報を組み合わせ、謎を解いていきます。
会場をくまなく見て、ヒントを探す
宝箱を開けるためには、災害時に使うあの番号が必要!
新聞紙を使って災害時に役立つアイテムを作成
すべてのミッションをクリアすれば脱出成功!「安全確保」となります。
順位を競うものではないので、先に脱出に成功したチームは、後から出てきたチームに大きな拍手を送り、健闘を称えます。ここにも温かい「共助」の空気が流れているようでした。
脱出に成功すると大人も子どもも大盛り上がり!
アトラクション終了後は、振り返りの時間。4つのミッションの答えを確認しながら、災害時に備えて準備しておくべきものや、避難するときの注意点、避難所での過ごし方などについてレクチャーを受けます。
防災で重要なこととして、事前の「準備」と「発想力」があります。
災害時は、電気やガスなどをはじめ、普段使えるものが使えなくなるので、さまざまなケースを想定して事前に準備をしておくことと、それらを工夫して活用することが大切になるのです。たとえば、タオルは軍手やロープとして使うことができますし、ラップは包帯や紐の代わりになります。
ビニールを使って、骨折の応急処置もできます!
また、早めの避難行動をとるためには、防災情報を積極的に集めることも重要です。
西宮市の災害時の情報発信としては、以下のようなものがあります。
大きな災害が起きたときには、さまざまな情報が錯綜することがありますが、落ち着いて、正確な情報を集めるようにしましょう。
災害情報や避難情報をリアルタイムで掲載します。
災害時専用電話
災害時に開設される専用電話です。
電話:0798-35-3456(通話料有料)
にしのみや防災ネット
登録しておくと、災害時に市からの緊急情報が携帯電話やスマートフォンに届きます。
nishinomiya@bosai.netに空メールを送信し、返信メールに従って登録してください。
防災スピーカー
園や学校など市内146箇所に設置。災害時にいち早く正確な情報を伝えます。
直前の放送内容は「電話:050-5578-2628(通話料有料)」で確認できます。
災害時は通常番組を中断して、災害情報を放送します。
また、緊急時に自動で起動し、防災スピーカーと同じ内容が流れる「緊急告知ラジオ」も
さくらFMや市役所などで販売しています。
その他
TwitterやFacebook、緊急情報メール(エリアメール)、広報車でも情報を発信します。
体験型だから身につく!
プログラム終了後、参加者に感想を聞きました。
いち早くミッションをクリアし、振り返りの時間も積極的に発言していました
渡海晴喜くん、智紀くん兄弟は日頃から防災に関心があったそう。
「おもしろかったです!新聞紙でスリッパをつくる方法は初めて知りました!」と楽しそうに話してくれました。
お母さまの恵理さんは「座学ではなく、体験しながら学べるところがいいですね。こうやって身につけたことならすぐに忘れず、ずっと覚えていられそうです」とコメント。
子どもから大人まで一緒に楽しく参加することができ、学びもいっぱいの「体感型防災アトラクション(R)」は大盛況のうちに幕を閉じました。
災害自体は避けられるものではありませんが、一人一人が「自助」や「共助」の意識を持つことが、被害を少しでも小さくすることにつながります。みなさんもこの機会に、災害時の準備や心構えについて考えてみましょう!
NISHINOMIYA COMMONS編集部