【西宮東高等学校】木曜講座「気軽なオペラ、いかがですか?」
更新日:2024年1月31日
ページ番号:24146539
※この記事は平成30年度に作成したものです。
平成30年(2018年)6月14日、なるお文化ホール(西宮東高校ホール)で開催された木曜講座「気軽なオペラ、いかがですか?」を取材しました。
木曜講座とは西宮東高等学校が地域に開かれた学校として生涯学習の機会提供を行うため、なるお文化ホール(西宮東高校ホール)で行っている市民講座のことで、無料でどなたでも受講ができます。木曜講座は平成元年に開講し、今年で30周年となります。今回は30周年を記念し、西宮東高等学校の生徒が参加する芸術鑑賞会と共催して実施しました。
イタリアやドイツでは国立、州立といったオペラ劇場があり、オペラは国民にとって身近な存在ですが、日本ではオペラ劇場がなく、「難しい」などのイメージもあり、まだまだ身近な存在になっていません。
この日も先生が「オペラを鑑賞したことがある人はいますか。」と生徒たちに聞きましたが、ほとんど手が挙がりませんでした。
今回、登場していただいた上方オペラ工房は、これまで鑑賞する機会がなかった方でも身近にオペラを感じてもらえるように様々な工夫を凝らし、オペラの裾野を広げる活動を行っている団体です。
【第一部】
上方オペラ工房の方は「気楽なオペラとはどんなものかを知ってもらうためにやってきました。ミュージカルは馴染みがあると思いますがオペラも同じと考えてください。」と話しをされました。
また、オペラを見るに当たって「基本は始まる前に指揮者がお辞儀した時に拍手をしたり、最後に緞帳が降りたときに拍手をします。このふたつはわかりやすいのですがもうひとつ、アリアの後に拍手をすることが多いです。アリアとはオペラの中で歌われるソロ曲のことです。また、ブラーボという言葉を聞いたことがあると思いますが、これはイタリアの言葉で素晴らしいという言葉です。拍手とともに全員でブラーボと言ってください。」と拍手とブラーボをするタイミングについて説明されました。
その後、オペラの声「ソプラノ、アルト、テノール、バス」について実際に歌手が登場し歌を披露してくれました。
それぞれの歌を聴いた生徒たちは迫力ある歌声に圧倒されているようでした。また、歌手が客席に下りて歌ってくれた時、ホールは大変な盛り上がりを見せました。
【第二部】
オペラ「ジャンニスキッキ」はダンテの「神曲」が種本になっており、遺言を偽造した罪についてのお話です。
上方オペラ工房の方は「遺産相続をめぐってのドタバタ喜劇ですが現実の話だと笑えない話になります。コミカルでユーモアたっぷりの内容にしていますが現代の事情に合わせたシリアスな内容も含まれています。」と笑いだけでなく物語の内容にも注目してくださいと話してくれました。
【生徒たちの感想】
生徒たちは上演後、「オペラを見る前はストーリーが難しく、理解できないかもしれないと思っていましたが、上方オペラ工房さんのオペラは歌詞の内容がわかりやすく、楽しめ、オペラに対しての堅いイメージがなくなりました。また、一人一人の歌手の方のパワフルな歌声が心に響きました。」、「オペラは内容が理解できなくて面白くないと思ってましたが、オペラが始まると面白く、時間があっという間に感じました。また、オペラを鑑賞したいです。」と感想を話してくれました。