令和6年4月(晴れ渡る 廣田の山に つつじ咲く)
更新日:2024年5月10日
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てくてく歳時記
令和6年4月
西宮の春を彩る花として、桜を思い浮かべる人が多いと思いますが、桜の名所の夙川公園から満池谷を抜け、廣田神社に向かうと、艶やかな紅紫の花が一面に広がっています。広大な境内に咲き誇るのは、県の天然記念物である「コバノミツバツツジ」です。桃色や紅紫色の見事な彩りは、300年以上前から「廣田山のつつじ」として、訪れる人々に、神社の風情と共にゆったりとした癒しを与えています。
このツツジ群落は、一時は、環境の変化で縮小していたそうですが、地域の皆さんの保全活動で、現在の景観が維持されています。毎年春には、廣田神社の境内で開花を祝う「つつじ祭」が開催され、地元の子供たちによる舞楽「迦陵頻」「胡蝶」が奉納されるなど、多くの市民が集まり、にぎわいます。
1934年春に廣田山を訪れた植物学者の牧野富太郎氏は、「ただ三葉 千萬人を おびき寄せ」と詠み、ツツジを絶賛したと言われています。春の青空と艶やかなツツジは、今も昔も人々を引き寄せていたのでしょう。
廣田神社は、阪神タイガースが毎年、必勝祈願に訪れており、連覇を狙う今年は、ツツジがより艶やかに見えるかもしれませんね!
≪写真≫ 廣田神社のコバノミツバツツジ
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