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ゲートキーパーとは?

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ゲートキーパーとは?

直訳すると「Gatekeeper=門番」という意味です。
自殺対策におけるゲートキーパーとは、地域、職場、教育やその他様々な分野において、身近な人の『自殺のサインに気づき、声をかけ、傾聴し、必要な相談窓口につなげ、見守ること』などの役割が期待される人をいいます。

西宮市保健所では、ゲートキーパー養成講座を行っています。
詳しくはこちらをご覧ください。

STEP 1 気づき STEP 2 声かけ STEP 3 傾聴 STEP 4 つなぐ STEP 5 見守り

ゲートキーパーの役割と対応

  1. Step 1 気づき

    自殺の危険因子をわかりやすい形でまとめたものが、「自殺のサイン」です。以下のサインを数多く認める場合は、自殺の危険が迫っています。

    自殺のサイン
    1. うつ病の症状が続いている 【参照】:こころの病気について
    2. 原因不明のからだの不調が長引いている 
    3. 飲酒量が増す (過度なアルコールは、うつ症状を強めます)
      【参照】:こころの病気について
    4. 自己の安全や健康が保てないような自暴自棄な行動をとる
    5. 仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う
    6. 職場や家庭からサポートが得られない
    7. 本人にとって価値あるもの(職・地位・家族・財産など)を失う
    8. 重症の身体疾患にかかる
    9. 身辺整理をしたり、急にフラッとどこかへ行ってしまったりする
    10. 自殺をほのめかしたり、自殺未遂に及ぶ

    厚生労働省「職場における自殺の予防と対応」より編集

  2. Step 2 声かけ

     「自殺のサイン」に当てはまるような人がいたら声をかけ、「心配している」というメッセージをおくります。

    悩んでいる人に勇気をもって声をかけてみましょう!

    声かけの例
    • 「いつもと様子が違うみたい。大丈夫?」
    • 「もしかして、何か悩んでいる?よかったら、話して」
    • 「どうしたの?なんだかつらそうだけど・・・」
    • 「眠れてる?」
    • 「何か力になれることはない?」
  3. Step 3 傾聴

    まずは、悩んでいる人が話せる環境をつくりましょう。 語ってくれたことについてのねぎらいの気持ちを言葉にして伝えましょう。

    自殺を考えている人の気持ち

    ほとほと疲れた… この世の中で自分は一人きり。誰も助けてくれるはずはない 他人も自分も社会も許せない こんなに苦しいなら、死ぬしかない さみしい… もうどうすることもできない 自分なんていないほうがいい。いっそ消えてしまいたい でも、生きていたい…

    自殺を考えている人の気持ちを知って、話を聴くことがとても大切です。
    • 幅広い視点で考えられなくなり、「問題は解決できない」、「自殺以外に解決法はない」などと考えてしまいます。(視野狭窄)
    • 「生きたい」と「死にたい」という気持ちの間を激しく揺れ動いています。(両価性)
    • 「死にたいと思っていますか?」と尋ねることは、決して自殺を助長することではありません。尋ねることによって、本人は死にたい考えがあることを認め、言葉に出すことによって、自殺の危険性が低くなると言われています。
  4. Step 4 つなぐ

    相談窓口等の紹介にあたっては、丁寧に情報提供をしましょう。複数の悩みを抱えている場合、それぞれの問題にあった相談機関を紹介し、様々な支援につながるようにサポートしましょう。

    • 悩んでいる人は混乱していたり、意欲や判断力が低下しているため、紹介した窓口を訪れない場合が多いので、積極的な働きかけが必要です。
    • 一人で相談するのに、ためらいのある方には、窓口へ同行する方法もあります。一緒につなぐ先に出向くことが難しい場合には、地図やパンフレットを渡し、つなぐ先へのアクセス(交通手段、経費等)等の情報を提供するなどの支援をしましょう。
    相談窓口へつなぐ場合の3つのポイント

    1.つなぐ先に連絡を入れる

    1. 悩んでいる人に了解を得た上で、連絡する
    2. 相談の概要を説明し、対応可能かを確認する

    2.必要事項を確認する

    1. 先方が対応できる日時、窓口名、担当者名などを確認する
    2. 必要であれば、予約を入れる

    3.つなぐ先に確認した内容を悩んでいる人に伝える

    1. 相談窓口・電話番号・相談対応日時・担当者名・交通手段など

    相談機関については、「相談窓口のページ」をご覧ください。

    ゲートキーパー手帳」にも相談先を掲載しています。

    県のゲートキーパー手帳はこちらから閲覧できます

  5. Step 5 見守り

    つないだ後も、必要があれば相談にのることを伝えましょう。あせらず、じっくり見守り、寄り添うことが大きなサポートになります。

ゲートキーパーのメンタルヘルスについて

長時間、話を聴いた後は、自分自身もこころの疲れを意識して癒すことが大切です。相談終了後には、意識して気持ちのクールダウンを行ってください。

気持ちの切り替えやストレス解消法は、あなたに合った方法を探しましょう!

深呼吸(息を長く吐く)、だらだら(休息)する、ボーっとする、人に話を聴いてもらう、からだを動かす、湯船につかる

西宮市保健所では、ゲートキーパー養成講座を行っています。
詳しくはこちらをご覧ください。
過去に行った養成講座に関しては、「西宮市の自殺対策の取り組みのページ」をご覧ください。



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