こども市政ニュース 南海トラフ巨大地震に備える 私たちが徹底取材★自分の命は自分で守る!上甲子園小学校5年 太田朱音 浜脇小学校5年 長谷川慶多 段上小学校6年 古波蔵愛海

今、南海トラフ巨大地震の発生が心配されています。
阪神・淡路大震災の発生から20年の節目を前に、もう一度防災について考えてみませんか。
私たち子ども広報員が、「南海トラフ巨大地震とは何か?どう備えればいいか?」を地域防災啓発課(0798・35・3092)に取材して来ました!
問合せは広報課(0798・35・3400)へ。

南海トラフ巨大地震ってな~に? 子ども広報員「大変だ~!」

地震と津波のダブルパンチ
南海トラフ
南海トラフ巨大地震は、「海の底で起こる地震(海溝型)」です。
南海トラフと呼ばれる日本列島の南にある海底のくぼみで地震が発生し、東日本大震災を超えるような大きな被害が出ると考えられています。
南海トラフでは過去に100年~150年の周期で地震が発生しています。
周期から考えると、いつ地震が発生してもおかしくない状況と言えます。
西宮はどうなるの?
約3.7メートル
予想では最大で震度6弱の大きな横揺れが約3分間グラグラと続きます。
そして地震が起こってから約112分後に津波が襲ってきます。
津波の高さは最大約3.7メートルです。
津波は、市の南の地域(鳴尾御影線以南)を飲み込んでしまいます。
私たちはどうなるの?
予想浸水域
何も対策をしていないと大きな被害を受けてしまいます。
地震でけがをしたり、津波にさらわれてしまうかも知れません。
でも、大丈夫!きちんと備えておけば、自分の命を守ることができます!

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地震発生!その時どうする?

子ども広報員「避難するぞ~!」
地震はある日突然やってきます。
急にグラっときた時、あなたは自分の命を守ることができますか?
地震発生時、どう行動すればいいかを紹介します。
大きな揺れが来る直前に情報をキャッチ

地震が発生し、大きな揺れが伝わって来る直前、テレビやラジオ、防災スピーカーなどが鳴ります。
これは、緊急地震速報と言って、地震の揺れ始めの小さな振動を感知して、大きな揺れが来ることを知らせるものです。
携帯電話などの緊急速報メール(エリアメール)も鳴ります。
この速報が鳴るということは、すでに地震が発生し危険が迫っています。
大地震がやってきた!頭を守ろう
緊急地震速報の後、数秒から数十秒後に大きな揺れが襲ってきます。
この時のポイントは「まず低く、頭を守り、動かない」の3つです。
テーブルの下に隠れる時は、テーブルの脚をしっかりつかみます。
屋外にいる場合はかばんなどで頭を守ります。揺れている最中にむやみに動くと危険です。
まず低く 頭を守り 動かない

実践するとこんな感じ!

テーブルの下に避難する子ども広報員「お手本にしてね★」

揺れが収まった!すばやく避難
1分以上続く長い揺れの後は、津波が襲ってきます。
揺れが収まったら、ガスやストーブなどを使っている場合は火を止めましょう。
【JR神戸線より南にいる場合】
すぐに避難が必要です。
あらかじめ準備しておいた非常持ち出し品を持ち、「JR神戸線より北側」か「津波避難ビル」の3階以上に避難します。
避難のポイントは「より早く!より遠く!より高く!」。
一般の民家は津波の威力に耐えられず、家ごと流される可能性があります。
【JR神戸線より北にいる場合】
自分のいる建物の安全を確認し、不安があれば近くの避難所に避難しましょう。
より早く!より遠く!より高く! 地震発生後、90分以内に避難完了を!

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今日からできる防災対策をチェック! 子ども広報員「備えてね!」

あなたはいくつできていますか?チェックしましょう!
家具などの転倒防止対策をしていますか?
突っ張り棒や転倒防止シートで対策をし、まず地震から身を守りましょう。
家族で避難場所を決めていますか?
事前に避難場所を決めておけば、地震発生後に家族を探しに行き、津波から逃げ遅れることもなくなります。
一人ひとりが自分で判断し、避難できるようにしましょう。
非常持ち出し品の準備をしていますか?
南海トラフ巨大地震では太平洋沿岸の被害が大きくなるため、地震発生後西宮にはすぐに救援物資が届かないことが考えられます。
表を参考に各自3日分の水や非常食などを準備しておきましょう。
非常持ち出し品
食料などかんパン、缶詰、ミネラルウォーターなど
衣類など下着、上着、タオル、紙おむつなど
薬など目薬、傷薬、胃腸薬、包帯、抗生物質など
貴重品現金、預貯金通帳、免許証、健康保険証など
その他ラジオ(予備電池を多めに)、懐中電灯(できれば1人に1個)
災害時に情報を得る手段を知っていますか?
正確な情報を手に入れられるよう、表の主な情報媒体を確認しておきましょう。
主な情報媒体
【にしのみや防災ネット】
http://bosai.net/nishinomiya/
携帯電話のアドレスを登録しておくと避難情報や
気象情報などの緊急情報メールが自動的に届きます
注目! 子ども広報員「ケータイで簡単に登録できるよ☆」
【市ホームページ】
http://www.nishi.or.jp/
市からの緊急情報が随時更新されます
【さくらFM(78.7メガヘルツ)やサンテレビ等のデータ放送】
さくらFMでは、防災スピーカーからの音声を
割り込み放送します
子ども広報員「僕の家は、家具が倒れないように突っ張り棒を付けているよ」  子ども広報員「私の家族は避難する時に必要なものはいつもまとめて準備しているよ」

非常食試食したよ

非常食を試食する子ども広報員
アルファ化米の五目ご飯を試食したよ!
乾燥したご飯にお水を入れて60分待つと出来上がり。
非常食なのにすごくおいしくてびっくりしました。
缶詰のパンもしっとりフワフワでおいしかった!
電気やガスが使えない時も、非常食の備えがあると安心だね☆

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阪神・淡路大震災に学ぶ

震災当時、西宮消防署の救急隊として救助活動の最前線で活躍された植村さん(現在は地域防災啓発課に出向中)にお話を聞きました。
写真:植村秀行さん
植村秀行さん
震災の当日はどんなことをしましたか?
壊れた建物に閉じ込められた人の救助をしました。
発生直後は手でがれきを取り除く以外方法が無く、ひとつの現場に3時間近くかかりました。
また、火災現場では消火栓が使えなかったため、川をせき止めて水を確保し、消火しました。
一番印象に残っていることは何ですか?
「地域の助け合い」です。
全国・世界各国から救助隊が駆けつけてくれましたが、被害があまりにも大き過ぎたため、救助隊に助けられた人の割合は全体の約10%~20%だったと言われています。
残りの大多数の人は、近所の人たちががれきをかき分け、掘り返して救助しました。
地震の時に大切だと思うことは何ですか?
「知識と情報」です。当時はほとんど地震の知識もなく、余震の恐ろしさを十分認識せずに救助活動に当たりました。
私自身が救助中に建物の下敷きになって死んでいてもおかしくない状況でした。
また、震災当日の夜に負傷者を大阪まで搬送した時、阪神間は全て壊滅状態だと思っていたため、尼崎市の南部がほとんど被害を受けていないことに驚きました。
この情報を知っていれば、もっとたくさんの人を助けられたんじゃないか…。
情報入手の大切さを痛感しました。
南海トラフ巨大地震に備えてアドバイスをください!
私たちは阪神・淡路大震災の経験を無駄にしてはいけません。
地震についてしっかり学び、備えて、家族や友達にも君たちの知っていることを教えてあげてください。

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市の対策を紹介するよ!

まちを探検して、市が行っている対策を見学してきました。
津波避難ビル
写真:津波避難ビル
JR神戸線より南にある3階建て以上で頑丈な建物が指定されています。
浸水予想地域の皆さんは「津波避難ビル」を確認しておいてください。
道路照明柱などに貼られている海抜表示シートは避難する時の目安になります。
防災スピーカー
写真:防災スピーカー
小学校や公園などにあります。
西宮浜の防災スピーカーは、4つのホーンスピーカーが色んな方向を向いていて、ヨットに乗っている人にも放送が聞こえます。
でも家の中だと聞こえづらいのでラジオなども必要です。
防災備蓄庫
写真:防災備蓄庫
非常食や水、毛布が保管されていました。
非常食は賞味期限が近くなると新しいものに入れ替えをしています。
毛布はほこりやダニが付かないように一枚ずつ包まれていました。

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市民の皆さんへ

私たちが取材を通して一番大切だと思ったこと、皆さんに伝えたいと思ったことを発表します。
子ども広報員 古波蔵愛海 「備」
いつ地震が来てもいいように、まずは家の中を安全にしてください。
家具の転倒防止が、皆さんの命を救います。
子ども広報員 太田朱音 「守」
地震が起きた時、頭をけがすると動けなくなります。
低い体勢で頭をしっかり守り、揺れ終わるまで待ってください。
子ども広報員 長谷川慶多 「逃」
津波に流されると助かることはとても難しいです。
津波が届かないところまで逃げる!
ちゃんと避難すると必ず助かります。

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