令和2年度決算報告 市の収入と支出

決算の詳細については、市ホームページ(令和2年度決算の概要)に掲載しています

【問合せ】財政課(0798・35・3414)

一般会計決算額は震災時 平成7年度(1995年度)・8年度(1996年度)に次ぐ規模

新型コロナウイルス感染症対策にかかる主な事業として、

  • 1人10万円の特別定額給付金や、児童手当・児童扶養手当受給世帯に対する給付金の支給で、約500億円を執行
  • 新型コロナウイルス感染症地方創生臨時交付金約36億円を活用し、公共施設の自動水栓化や網戸・飛沫(ひまつ)防止パネルの設置などの感染症対策、水道基本料金の減免、キャッシュレス決済を活用したポイント還元による消費喚起事業などを実施
(A) 歳入総額:1年間の収入の総額 2402億4284万円
(B) 歳出総額:1年間の支出の総額 2352億837万円
(C) 差引額:(A)-(B) 50億3447万円
(D) 繰越財源:令和3年度に繰り越す事業に充てる額 3億293万円
(E) 実質収支:実質的な黒字額。(C)-(D) 47億3154万円
財政状況 実質的に2年連続の赤字
  • 令和2年度決算では、財政基金を取り崩すことなく、約47億円の実質収支額の黒字を確保しました。これは土地開発公社貸付元金収入約55億円の臨時収入があったことなどによるものであり、実質的には財政基金(貯金)の取り崩しを行った令和元年度決算に引き続き2年連続の赤字であったと言え、厳しい財政状況となっています
  • 年度末市債残高(借金)は22年ぶりに増加に転じ、今後は増加傾向で推移することが見込まれます
今後の見通し
  • 社会保障経費の増大や公共施設の老朽化対策に加え、引き続き、新型コロナウイルス感染症対策として、感染拡大防止・困窮する市民や事業者支援などにかかる財政支出が見込まれます
  • 一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、市税収入は大幅に減収となる見込みで、地方交付税・交付金も含めて財源の確保が極めて難しくなると想定されます
  • 将来にわたって安定的な財政運営が行えるよう、施策・事業の一層の見直しを図り、必要な財源の確保に努めていきます

歳入

円グラフ:歳入

【歳入】2402億4284万円
国県支出金 1000.6億円 国や県が必要と認めた事業に対して配分されたお金
市税 876.5億円 市民の皆さんが納めた税金
市債 164.1億円 国や銀行などから借りたお金
諸収入 104.4億円
地方消費税交付金 94.4億円
使用料および手数料 61.3億円
地方交付税 27.8億円
その他 73.2億円
市税
新型コロナウイルス感染症の影響などにより法人市民税は減収となったが、個人市民税は増収となり、総額では前年度に比べ1千万円増
国県支出金
特別定額給付金事業や地方創生臨時交付金充当事業など、新型コロナウイルス感染症関連経費により、前年度に比べ581億円増
市債
第二庁舎(危機管理センター)の整備や、春風小学校、西宮支援学校の改築工事の増などにより、前年度に比べ54億円増

市税の中には使い道を定めた3つの目的税があります

【問合せ】税務管理課(0798・35・3229)

  • 入湯税(965万円)…観光の振興や環境衛生施設、消防施設の整備に
  • 事業所税(13億3012万円)…学校や保育所などの整備に
  • 都市計画税(77億4447万円)…街路事業や下水道整備事業に

歳出(目的別)

円グラフ:歳出

【歳出】2352億837万円
民生費 846.5億円 福祉の充実に
総務費 708.5億円 文化振興や広報に、また特別定額給付金事業に
教育費 240.6億円 学校教育などの充実に
衛生費 158.4億円 保健医療、清掃事業などに
公債費 155.1億円 借金の返済に
土木費 150.9億円 道路・公園の整備などに
消防費 61.8億円
その他 30.2億円
総務費
特別定額給付金事業の実施や、第二庁舎(危機管理センター)新築工事の進展などにより、前年度に比べ527億円増
民生費
幼児教育・保育の無償化の通年での実施などによる児童保育費の増や、障害者介護給付等事業経費の増などにより前年度に比べ43億円増
教育費
春風小学校や西宮支援学校の改築工事の進展などにより、前年度に比べ23億円増
歳出(主な性質別)の推移※単位は全て億円
令和2年度 令和元年度 平成30年度
人件費:職員の給与など 365.5 352.1 347.7
扶助費:生活保護費などの福祉や医療 536.8 510.6 485.7
公債費:借金の返済 155.1 157.1 152.0
普通建設事業費:公共施設の整備など 218.3 153.5 169.1
物件費:施設の維持管理経費や運営委託料など 251.6 248.0 237.6
補助費等:特別定額給付金や各団体への補助金など 639.8 155.8 152.5

市のおカネ こんなことに使われました

学校の整備に
事業費 69億3075万円
老朽校舎の解消や良好な教育環境の確保のため、春風小学校や西宮支援学校などの校舎の増改築工事を実施しました。また、長寿命化計画に基づき、大規模改修工事や屋上防水、トイレ改修など施設改修工事を実施しました。
公園・街路樹の維持管理に
事業費 14億5189万円
公園、児童遊園合わせて658ヵ所の維持管理や、公園樹・街路樹の維持管理を行いました。
補修工事、修繕を合わせて275件実施しました。
救急活動に
事業費 6億537万円
救急出動件数は2万1105件、傷病者搬送人員は1万9091人、ドクターカー出動件数は57件でした。
図書館の管理運営に
事業費 9億2799万円
利用登録者数は11万7711人、蔵書冊数は106万846冊、年間貸出冊数は266万8287冊でした。
健全化判断比率
  • 実質公債費比率は2年連続で悪化
  • 将来負担比率は昨年と同水準

財政の健全度を示す指数は基準値内に収まっています(数値が低いほど財政は健全)

令和2年度 令和元年度 平成30年度 類似都市平均
(令和元年度)
実質公債費比率 4.1% 3.3% 2.9% 5.7%
将来負担比率 6.3% 6.3% 8.6% 33.9%
  • 実質公債費比率…財政規模に対する、1年間で支払った借金返済額などの割合
  • 将来負担比率……財政規模に対する、将来市が支払う借金返済額などの割合
市の貯金や借金
  • 貯金は増
  • 借金は22年ぶりに増
残高の推移

基金(貯金)

棒グラフ:基金(貯金)

平成28年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度
344億円 359億円 384億円 335億円 347億円

市債(借金)

棒グラフ:市債(借金)

平成28年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度
1473億円 1442億円 1425億円 1382億円 1391億円

※基金・市債残高はいずれも一般会計、特別会計の合計額

元号・西暦対照

  • 平成28年…2016年
  • 平成29年…2017年
  • 平成30年…2018年
  • 令和元年…2019年
  • 令和2年…2020年
  • 令和3年…2021年

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