北山の 花木喜ぶ 梅雨の空

西宮市長 石井 登志郎

6月は本格的に梅雨の時期となりますが、多くの植物は生き生きと潤い、美しい花を咲かせる季節です。そうした自然をたっぷり堪能できるのが、昭和57年に市民緑化の拠点として整備された北山緑化植物園です。
同園は、およそ9ヘクタールの敷地にバラやアジサイの花壇、薬草園などが整備され、四季折々の表情を私たちに見せてくれます。園内には、園芸教室や園芸相談を行う「緑の相談所」のほか、〝エンジェルス・イヤリング〟や〝宮の雛桜〟などの市オリジナル植物を開発した「植物生産研究センター」もあり、緑化推進の中心的施設となっています。また、風流で洗練された数奇屋造りの「北山山荘」では、北山杉や紅葉が見事な日本庭園を眺めながら、呈茶をお楽しみいただくこともできます（注1）。
私のこの季節のお気に入りは、なんと言ってもアジサイ！うっとうしいと思いがちな梅雨の季節でも、アジサイが艶やかに咲いているのを見ると、雨も趣があってよいものだなと感じます。そして、物事は何事も捉えようなんだと、植物から気づかされるのです。
皆さん、ぜひ北山緑化植物園に足を運んでみてください！

（注1）有料。和菓子付き。3月から6月、9月から11月の金曜・土曜・日曜に提供