令和5年度決算報告(市の収入と支出)

決算のポイント(一般会計)

  • 歳出決算額は1976億円(前年度の2006億円から30億円減)
  • 歳入歳出の差引額から翌年度への繰越財源を除いた実質的黒字額は5億円だが、財政基金を41億円取り崩して収支不足を補填ほてん
  • 基金残高(貯金)は前年度比19億円減、市債残高(借金)は66億円減
A 歳入総額:1年間の収入の総額 1983億3830万円
B 歳出総額:1年間の支出の総額 1975億9927万円
C 差引額:A-B 7億3903万円
D 繰越財源:令和5年度に繰り越す事業に充てる額 2億1689万円
E 実質収支:C-D(実質的な黒字額) 5億2214万円

【市ホームページ】 令和5年度決算の概要

【問合せ】財政課(0798・35・3414)

歳入

円グラフ:歳入
【歳入】1983億3830万円
市税 908.5億円 市民の皆さんが納めた税金
国県支出金 583.6億円 国や県が必要と認めた事業に対して配分されたお金
地方消費税交付金 107.8億円
市債 75.5億円 国や銀行などから借りたお金
使用料および手数料 63.4億円
地方交付税 59.2億円
繰入金 55.3億円 うち41億円が財政基金の取り崩し
その他 130.1億円
市税
3億円減
株式等譲渡所得等の減による個人市民税の減収など
国県支出金
9億円減
前年度に国が講じた非課税世帯等への臨時特別給付金給付事業の終了など
地方交付税
8億円増
基準財政需要額の臨時費目とされた臨時財政対策債償還基金費の算定など
※増減は前年度比

市税の中には使い道を定めた3つの目的税があります

  • 入湯税…観光の振興や環境衛生施設、消防施設の整備に1443万円
  • 事業所税…学校や保育所などの整備に13億6047万円
  • 都市計画税…街路事業や下水道整備事業に80億3210万円
【市ホームページ】 令和5年度決算における目的税の使途状況について

【問合せ】税務管理課(0798・35・3229)

歳出(目的別)

円グラフ:歳出
【歳出】1975億9927万円
民生費 994.1億円 福祉の充実に
総務費 227.6億円 文化振興や広報に
教育費 201.1億円 学校教育などの充実に
衛生費 173.9億円 保健医療、清掃事業などに
公債費 146.6億円 借金の返済に
土木費 145.5億円 道路・公園の整備などに
消防費 58.2億円 消防・救急に
その他 29.0億円
民生費
46億円増
非課税世帯への臨時特別給付金の増など
教育費
21億円減
安井小学校改築工事の進捗など学校整備費の減
その他
25億円減
総務費の財政基金への積立金の減など
※増減は前年度比
歳出(主な性質別)の推移※単位は全て億円
令和3年度 令和4年度 令和5年度
人件費:職員の給与など 371.4 377.1 373.4
扶助費:生活保護費などの福祉や医療 667.0 620.6 655.4
公債費:借金の返済 146.1 150.5 146.6
普通建設事業費:公共施設の整備など 179.1 150.7 133.0
物件費:施設の維持管理経費や運営委託料など 310.5 309.3 295.2
補助費等:各団体への補助金など 158.0 168.1 166.1

持続可能な財政体質の確立に向けて

本市の財政状況

令和5年度の一般会計決算では、実質収支の黒字を確保したものの、以下の理由等から財政体質の改善が急務である状況です。

【理由1:財政基金が大幅に減少】

令和5年度は大幅な基金取り崩しで補填ほてんしたため、実質収支は黒字となりましたが、財政基金は、4年度から5年度にかけて約39億円減少しました。今後も多額の取り崩しを続けると、財政基金が枯渇する見込みです。

財政基金…
災害復旧など、財源不足が生じたときに取り崩すことを目的とする基金
財政基金
令和4年度 令和5年度
207億円 168億円
【理由2:経常収支比率の高止まり】

経常収支比率は、依然として高止まりしています。これは財政が硬直化、いわゆる財政に余裕がない状態で、新たな施策を行うことが難しくなっています。

経常収支比率…
財政構造の弾力性の判断指標で、経常経費(人件費・扶助費・公債費等)に対する経常一般財源(市 税収入等)の充当率を示す比率(数値が低いほど財政にゆとりがある)

※令和5年度の中核市平均値は未公表

令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度
西宮市 99.6% 97.3% 93.7% 96.6% 98.3%
中核市平均 92.8% 92.7% 88.7% 92.0%  
財政構造改善に取り組んでいます

石井 登志郎市長

今後も、社会保障費の増大や公共施設の老朽化対策などに加え、物価変動の影響や、社会経済情勢の変化等に伴う課題に取り組むための財政支出が見込まれる一方で、必要な支出に対する財源の確保が極めて難しくなるなど、非常に厳しい財政運営を強いられる見込みです。
このような財政状況を改善するため、昨年10月に、「西宮市財政構造改善基本方針(注)」を策定し、全庁をあげて抜本的な財政構造の改善に取り組んでいます。現在、この方針に基づく取組の詳細を定めた「財政構造改善実施計画」の策定を進めています。11月下旬に素案を公表し、年内にパブリックコメントを実施する予定です。

(注)詳細は市のホームページをご覧ください

【市ホームページ】 西宮市財政構造改善について

【問合せ】財政構造改善推進課(0798・35・3444)

《元号・西暦対照》
  • 令和元年(R1)…2019年
  • 令和2年(R2)…2020年
  • 令和3年(R3)…2021年
  • 令和4年(R4)…2022年
  • 令和5年(R5)…2023年

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