【消防局】ガストーチバーナーの取扱いにご注意を!
更新日:2024年7月2日
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いよいよ夏休みが始まりました!
夏休みの思い出作りに、花火、キャンプ、旅行等楽しいイベントをたくさん
計画されていることと思います。
バーべキュー等のアウトドアをする機会も増えてくるのではないでしょうか?
そこで、今回はバーベキュー等で使用する頻度が多いガストーチバーナーの
取り扱いについて、火災予防広報をします!
ガストーチバーナーとは…
カセットボンベに取り付けて使用するバーナーのことをいいます。
ホームセンターや通販、ECサイト等で購入することができ、近年では一般家庭にも普及され、
炭の火起こしやあぶり料理などに使用します。
全国各地で、ガストーチによる火災が発生しているため、下記について注意して下さい。
ガストーチの火災事例をご紹介します。
誤った取扱いにより発生した事例
1、使用後にガスボンベを取り外さず、点火ボタンをロックしていなかったために、工具箱内入れた際に点火ボタンが押され、周囲の可燃物が焼損した。
2、長期間倉庫内にガストーチを保管していたため、内部のガス通路に昆虫の巣ができており、火力調整ハンドルを回した際にガスが逆流し、その状態で点火ボタンを繰り返し操作した結果、逆流したガスに引火し、火傷を負った。
製品が粗雑な作りのため、発生した事例
1、使用者が大きく傾け使用した際に異常燃焼が生じ、火傷を負った。
大きく傾けて使用した際に異常燃焼が生じる可能性がある構造であるにも関わらず、その旨の注意表示が記載がなかった。
2、ガストーチに使用されているガス機密用Оリングの機密性能が不十分であるため、使用した際にガスが漏れ引火した。
→西宮市では類似火災が発生しています!!
火災を防ぐには…
取扱説明書をよく読みましょう。
・取扱説明書には、指定された容器(ボンベ)等が記載されている場合があります。
・本体(ガストーチ)が破損するおそれのある使い方を記載している場合があります。
・日常の点検・手入れ・保管方法について記載しています。
使用する前に確認しましょう。
・取扱説明書どおり、取り付けているか確認しましょう。
・ガストーチが破損等していないか確認しましょう。
・ガストーチ内のゴム(Oリング)がしっかり付いているか確認しましょう。
※ゴムが無い、破損・劣化している場合、可燃性ガスが漏れる原因になります。
・周囲に人がいないか確認しましょう。
使い方を注意しましょう。
・生ガス(気化していない白い霧状のガス)が出た時は、点火しないよう注意しましょう。
※生ガスは点火すると赤い炎が大きく燃え上がる場合があります。
・使用中に本体を振ったり、落下しないように注意しましょう。
※ボンベが外れる場合があります。
・火起こしの際にノズル先端で炭を動かさないように注意しましょう。
※ボンベが外れる場合があります。
・大きく傾けたり、逆さで使用しないように注意しましょう。
※異常燃焼により赤い炎になる可能性があります。
粗雑な製品には注意して下さい。
ECモールやECサイト等インターネットで販売しているガストーチは海外製の輸入品も多くあります。
粗雑な作りのガストーチは、ガス漏れの可能性もあるため、購入前に製造業者や販売業者を確認するなど、十分注意して下さい。
※ 右側の写真は、西宮市内で実際に発生した火災で使用されたガストーチの燃焼実験の様子です。燃焼実験の結果、ゴム(Оリング)の劣化によりガストーチから微量のガスが漏れていることが判明しました。写真は、ガスボンベとガストーチの取付部分周囲にガスが漏れ、引火している様子です。購入当初は使用できたとしてもゴムの劣化が早い、外れやすいなど様々な要因があるため、中々点火しない、ガスの臭いがするなど異変があれば、すぐに使用をやめ、点検して下さい。また、使用前に点検することで、火災の防止につながります。
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