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【消防局】ウー・カン消防通信!~「第3の消防隊」西宮市消防協力隊のお話~

更新日:2024年9月4日

ページ番号:29727336

第7回

消防協力隊をご存知ですか?

消防協力隊は、消防本部や消防署、消防団と違って、消防組織法などの法律に基づいてそれぞれの市町村に設置される消防機関ではないため、全国各地で様々な制度により消防協力隊が存在しています。

では、「西宮市消防協力隊」って、どんな組織なんでしょうか??
令和5年4月1日現在、市内25の事業所が「西宮市消防協力隊」として、様々な災害に備えています。

消防協力隊の発足

平成7年の阪神・淡路大震災は、これまで築き上げてきた都市機能や市民生活の安定を瞬時に奪い去りました。
このような市の消防力では手に負えないような大規模な災害の発生に際しては、初期段階の対応が特に重要で、専門的な知識や技術を持った人員をたくさん確保しなければなりません。
そこでまず、白羽の矢が立ったのが、自衛消防隊です。
自衛消防隊は、消防法等の関係法令に基づき、一定規模を有する事業所に設置が義務付けられている、事業所の従業員により構成された自衛の消防組織のことで、可搬式の消防ポンプや、重機などの消防・救助資機材、担架などの救急資機材を保有し、自衛消防ポンプ操法大会などの日常訓練を通じて、消防防災活動に対する十分な能力を確保しています。

消防協力隊旗協力隊標章

「西宮市消防協力隊」は、そんな消防防災活動に精通した市内事業所の自衛消防隊の活動範囲を周辺地域にまで広げ、防災機関を補完することを目的に、平成8年10月に結成されました!
地震等の大規模な災害が発生したときに、保有する消防・救助資機材や救急資機材などを活用して、事業所を拠点とした周辺地域の消火、救助、救急活動を行うことが期待されています。

消防協力隊の活動

阪神・淡路大震災では地域住民による共助が大きな役割を果たしました!消防協力隊の活動範囲は隊員が徒歩で活動できる範囲ですが、災害の大きさなど必要に応じてその区域を越えて災害活動することもあるんだよ!


「西宮市消防協力隊」が発足してから、事業所の防災に対する意識が更に高まり、自社の訓練以外の訓練に際しても、積極的に参加していただく機会が増えたことも発足の効果です。
また、所管消防署との訓練を通じて、地元の自主防災組織等との連携強化も図られています。

協力隊放水阪急バス輸送


平成17年12月に市内で発生した火災では消防協力隊が延焼防止に大いに貢献したんだよ!東日本大震災では、大型バスを使って被災地まで消防隊員や資機材を何度も輸送してくれたんだ!

平成18年度からは、消防協力隊の対象範囲を「自衛消防隊の有無に関わらず災害活動能力のある事業所」にまで拡大しています。
これまで、多くの事業所から趣旨に賛同をいただき、令和5年4月1日現在、25の事業所が「西宮市消防協力隊」に加盟しています。
ウーちゃん、カンちゃんが一例を紹介してくれたように、実災害での活動事例もあります。
西宮市では「西宮市消防協力隊」を、消防局、消防団に続く、「第3の消防隊」として位置付け、これからも地域と一体となった活動を期待するとともに、力を合わせて災害活動に従事してまいります。

お問い合わせ先

消防局 企画課

西宮市六湛寺町8-28 西宮市役所第二庁舎2階

電話番号:0798-26-0119

ファックス:0798-36-2467

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