平成22年度 西宮市民文化賞受賞者紹介(藤間 志揮城さん)
更新日:2014年2月13日
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藤間 志揮城(ふじま しきじょう)さん
日本舞踊家
藤間 志揮城さん プロフィール
昭和20年(1945年)に日本舞踊藤間流の藤間勘亟(かんのじょう)師に師事し、昭和30年(1955年)に名取免許を取得。昭和44年(1969年)藤間志郎師の取立てにより教授免許を取得し、同年藤間流志苑会を設立した。以後、後進の指導育成や日本舞踊の振興に努めるとともに、志苑会主催による舞踊会を国立文楽劇場・サンケイホール等で2、3年毎に開催し、藤間流藤盛会・日本舞踊協会・名流舞踊顔見世大会等にも出演している。平成20年(2008年)には師籍40周年を迎え、国立文楽劇場にて記念公演も開催した。
平成6年(1994年)国立文楽劇場での第1回リサイタルにおいて、人間国宝の中村富十郎と常磐津「積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)」を共演し、伝統芸能懇話会より演技賞、平成9年(1997年)の名流舞踊顔見世大会でも長唄「雨の四季」を舞い演技賞を受賞。平成11年(1999年)には市川左団次と常磐津「忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)」を共演した。
本市においては、昭和61年(1986年)から西宮市芸術祭「古典芸能鑑賞会」に出演し、市民に優れた伝統芸能を披露している。平成7年(1995年)西宮芸術文化協会芸能部門の運営委員に就任後、延べ16年委員を務め、西宮市芸術祭の開催に尽力したことから、平成17年度(2005年度)西宮市まちづくり賞を受賞した。
さらに、平成9年(1997年)及び平成12年(2000年)に西宮市生涯学習大学宮水学園で講演。平成21年(2009年)には西宮市立西宮養護学校にて指導及び演舞を行うとともに、伝統芸能の継承にも繋がるとして宮水ジュニア講座で日本舞踊の講師を務めるなど青少年の指導育成にも力を注いでいる。
また、西宮スポーケン姉妹都市協会に所属し、ライラック祭り・ワシントン州百年祭・ジャパンウィークで公演。その際の日本舞踊公演は好評を博し、平成6年(1994年)スポーケン市名誉市民に認定された。来西したスポーケン使節団にも日本舞踊の紹介を行い、永年にわたってスポーケン市との友好交流の推進に積極的に取り組んでいる。
洗練された演技で優れた伝統芸能を披露
~後進の指導育成や日本舞踊の伝承と振興に尽力~
日本舞踊家として日夜研鑽し、洗練された演技で優れた伝統芸能を披露されるとともに、後進の指導育成や日本舞踊の伝承と振興に尽力されました。
平成6年(1994年)1月 国立文楽劇場にて
常磐津「積恋雪関扉」を人間国宝の中村富十郎と共演
平成22年(2010年)8月 新歌舞伎座にて
名流舞踊顔見世大会 義太夫「萬歳」を舞う藤間さん
市民の創造活動を奨励
~西宮市の芸術文化の向上に大きく貢献~
日本舞踊を通して、姉妹都市であるスポーケン市との友好交流の促進に寄与されるとともに、西宮芸術文化協会運営委員として市民の創造活動を奨励するなど本市の芸術文化の向上に大きく貢献されました。
平成6年(1994年)4月 スポーケン市にて公演
「JAPAN WEEK ‘94」プログラムより
平成12年(2000年)3月 夙川公民館にて
西宮市生涯学習大学宮水学園で講演
テーマ「古典舞踊の鑑賞について」
平成22年(2010年)7月 中央公民館にて
宮水ジュニア講座で、日本舞踊を指導