戦争体験談「子供時代の恐怖心」
更新日:2021年9月21日
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”子供時代の恐怖心”
匿名
私は昭和14年6月生まれの81才です。
父の仕事が戦前から中国でしたので、生まれは中国満州国の新京です。
5才位までのゆったり馬車に乗ってのお出かけとか、冬は家の前に水をまいてスケート遊びとか、楽しい思い出が残っています。
終戦前から一変して、ロシア人が来て、家中を荒し盗み、相手する人を殺す殴るのやりたい放題で、私と3才の弟5才の従兄弟は怖くて家の中で泣いていました。「ロシア人が来た」と合図の音がすると、母親達は逃げて隠れていました。女子はいたずらされるからと、必死で隠れるために窓から飛び出して行きました。遭遇した人を殺し、子供の前でするので、今になっても何年かに一回夢に出ます。やはり戦争は人殺しですから、世界中どこでも、やめてほしいです。小さい子供でも恐怖心は、ずっと思い出して悲しいです。
戦後の引揚者としての、家も何もない貧乏生活を経験した焼け跡世代としての、75年間でした。
戦争に参加していない子供の怖い怖い体験記です。どこの国の子供でも、この思いは同じなので大人の都合の人殺しの戦争は、絶対許せません。
令和2年8月18日寄稿
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