平成24年度 事業会計決算まとまる 暮らし支える下水道

平成24年度下水道事業会計決算が9月定例市議会において認定されました。
この決算の概要についてお知らせします。
問合せは経営管理課(0798・35・3652)へ。

安定した事業経営を継続

平成24年度末の処理区域内人口は、48万4185人、下水道使用料の対象となる年間処理水量は5517万8494立方メートルとなり、前年度と比べて約55万立方メートル減少しました。
これは、大口事業者が市外転出したことに加え、家庭や企業において節水意識が浸透し、節水型製品(トイレ等)が普及したことや、工場等において水の再利用が進んでいることなどが原因と考えられます。
決算の状況
収益的収支(下水処理のための営業活動の収支)のうち、収入は下水道使用料が9710万円の減、雨水処理負担金も6568万円の減となるなど、前年度と比べて2億8200万円の減収となりました。
支出は、前年度と比べて2億1000万円減となりました。
これは、高利の企業債を低利へと借り替えた事により企業債利息が減となったことや、人件費の減などによるものです。
この結果、平成24年度の決算は、収入総額102億2800万円に対し、支出総額93億2000万円で、差し引き9億800万円が純利益となり、24年度末の累積黒字(繰越利益剰余金)は11億3300万円となりました。
一方、資本的収支(下水道施設を整備・改良するための収支)のうち、支出は、雨水対策工事や下水道施設の建設改良費として、31億4800万円を執行しました。
また、前年度にも行った企業債の借り換えによる繰上償還額(企業債償還金)が減となったことなどにより、支出総額は、前年度と比べ34億800万円減の、120億2100万円となりました。
収入においても、企業債の借り換え額の減などにより、前年度と比べ35億3900万円減の71億7600万円となりました。
なお、収支不足額は、損益勘定留保資金などで補填しました。
24年度の決算の状況は、以下のとおりです。
平成24年度決算の状況
収益的収支
家計に例えると、給料(収入)と生活費(支出)をあらわすもの

収入
102億2800万円
下水道使用料
56億5000万円
下水道使用者の皆さんから頂いているお金です
雨水処理負担金
24億8200万円
雨水処理に要する経費は一般会計から繰り入れられています
他会計補助金等
19億8000万円
汚水経費の一部について一般会計から補助されています
その他
1億1600万円
支出
93億2000万円
維持管理費
30億5400万円
汚れた水を処理するための経費や、使用料徴収のための費用です
企業債利息
22億4800万円
下水道施設を作るときに借りたお金(企業債)の返済利息です
減価償却費等
39億8900万円
施設の価値が1年間に減少した額を費用に計上したものです
その他
2900万円
純利益
9億800万円
資本的収支
家計に例えると、家の建築や車の購入(資産)と、住宅ローン等(借入金)の関係をあらわすもの

収入
71億7600万円
企業債
52億9300万円
下水道施設の建設改良をするために借りたお金です
国庫補助金
12億7900万円
建設改良工事で基準を満たすものには国から補助金が交付されます
他会計補助金
5億8600万円
建設改良費や企業債償還金の一部について、一般会計から補助されています
その他
1800万円
支出
120億2100万円
企業債償還金
88億6800万円
下水道施設を作るときに借りたお金の元金返済分です
建設改良費
31億4800万円
下水道施設の建設改良のための費用です
その他
500万円
収支不足額
48億4500万円
資本的支出の不足額には収益的支出の減価償却費等の内部に留保された資金が充てられます

このページのトップへ戻る

今後の下水道整備

平成24年度では、上田西町周辺において、雨水管渠(きょ)の整備事業に着手しました。
24年度~25年度の2カ年に渡り、約4億7000万円の総事業費を見込んでいます。
今後も、治水安全度の向上を図るため、過去の浸水履歴等を参考に優先順位を決め、雨水の幹線管渠等の整備を進めていきます。

このページのトップへ戻る

河川水路事故が発生
原因は塗料や油などの廃棄物

今年の春から、河川や水路が白濁・油濁するなどの水質事故が多数発生しています。
原因のほとんどが、塗料や油等の廃棄物や、工事中の排水が側溝等に流れ込んだことによるものです。
それらの物質が河川・水路に流れ込むと、環境に悪影響を及ぼし、水中生物に対しても害を及ぼす可能性があります。
水環境保全のため、廃棄物等の処理は、適切に行ってください。
問合せは下水河川課(0798・35・3752)へ。

このページのトップへ戻る