日本国内では、ほとんど発生していない感染症やあまり知られていない感染症でも、海外では感染する可能性が高いものがあります（下表参照）。最近では、海外渡航者増加に伴い、帰国時に国内へ感染症が持ち込まれるケースが増加しています。
渡航前には、感染症の予防方法や各地域における発生状況に注意し、あらかじめ正しい知識を身に付け、感染症予防を心掛けましょう。

【問合せ】保健所保健予防課（0798・26・3675）

種類		注意点など
蚊を介した感染症	ジカウイルス感染症、デング熱など	現在、中南米を中心にジカウイルス感染症による小頭症児の出産が多数報告されています。 妊娠中および妊娠の可能性がある人は、流行地への渡航を控えましょう。現地では蚊に刺されないよう注意しましょう。
食べ物や水を介した感染症	細菌性赤痢、腸チフス、パラチフスなど	公衆衛生の設備が不十分な地域では感染するリスクが高いので、 手洗いをこまめに行い、生水・氷・カットフルーツなど生ものの飲食は避け、食事は十分加熱したものを食べましょう。
その他、諸外国で注意すべき感染症	中東呼吸器症候群（MERS）など	アラビア半島を中心に患者が報告されています。中東地域に渡航する際は ラクダとの接触や殺菌されていないラクダの乳や肉の喫食を避けましょう。中東諸国など発生国で患者やラクダと接触した人はMERS感染 の可能性があるため、検疫所が最大14日間の健康監視を行うことになります。