梅毒について
更新日:2024年2月6日
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梅毒は昔の病気だと思っていませんか?実はこの10年ほど、患者数は増加傾向です。全国的には、特に若者世代の患者が急増しています。
梅毒は、早く見つけて治療すると完治する病気です。
このページをみて、「もしかして?」「まさか…」「心配」と少しでも思ったら早めに検査を受けましょう。
梅毒ってどんな病気?
「梅毒」は梅毒トレポネーマという細菌に粘膜や皮膚の小さな傷から感染することで起こる感染症です。
「梅毒トレポネーマ」は感染者の血液、精液、膣分泌液などに含まれています。
感染経路
1.性行為
粘膜、皮膚へ直接接触することで感染します。
感染する場所は接触する部位によって異なり、性器、口の中、のど、皮膚などに症状があらわれます。
- 性器の接触
- オーラルセックス(フェラチオやクンニリングス)
- アナルセックス
- キス
2.母子感染
妊婦が感染していると、胎盤を通して赤ちゃんに感染します。
- 流産や死産の原因となる可能性がある
- 先天性障害がおこる可能性がある
妊娠早期に発見し、治療すれば、妊婦だけでなく赤ちゃんに影響を与える可能性も低くなります。
HIVなど他の性感染症にも感染しやすい
梅毒になると粘膜に炎症をおこすため、HIVなど他の性感染症にも感染しやすくなります。
パートナーは1人だから、感染しにくい?
梅毒は、セックスの経験がある人なら誰でもかかる可能性があります。無症状で感染に気付かずに生活している人もいるので、
現在のパートナーが1人でも、 元カレや元カノの交友関係からの感染もありえます。
梅毒はどんな症状が出るの?
症状の経過
性器・肛門・口の中にできもの、しこり、ただれができる
口腔の発疹
数週間から数か月で症状が出て、痛みやかゆみを感じないまま、約1か月程度で自然に消えますが、治ったわけではありません。また、症状がでない場合もあります。
手のひら・足の裏・体に赤い発疹ができる
丘疹
バラ疹
感染から数か月から1年以内に発疹ができます。個人差はありますが、多くの人が痛みやかゆみを感じません。
症状がなくなっても治ったわけではないので要注意!!
症状がなかったり、症状が一旦消えても治ったわけではなく、からだの中で気づかないうちに進行します。また、知らないうちに他の人にうつしてしまう可能性もあります。
検査や治療が遅れたり、治療せずに何年も放置すると心臓や血管の病気、神経麻痺、失明、認知症のような症状が出ることがあり、進行したら治療しても後遺症が残ることもあります。
梅毒って治せるの?
早く治療を始めれば飲み薬で治せる病気です。
梅毒は早期であれば、抗菌薬を1か月程度飲むことで治せる病気です。
症状がなくなったからと自己判断で服薬をやめず、担当医の指示に従ってください。
※注射による治療を行っている医療機関もあります。
※進行すると入院して点滴での治療が必要になります。
治療して治ればもう感染しない?
梅毒は免疫がつかないので、一度治っても何度でも感染する病気です。
また、自分は治ってもパートナーから再感染する可能性もあるので、パートナーにも一緒に検査を受けてもらいましょう。
感染したかも…不安な時はどうしたらいいの?
症状があるとき、パートナーの感染が明らかなとき
医療機関を受診しましょう。下記の診療科をお勧めします。
- 性病科
- 感染症科
- 泌尿器科(男性)
- 婦人科(女性)
- 皮膚科(皮膚に症状がある場合)
感染したかも…心配なとき
西宮市保健所では、月に1回HIVの検査と一緒に梅毒検査(予約制)を実施しています。
詳しくは「HIV/エイズ・性感染症の検査相談日程」をご確認ください。
梅毒はどうやって予防したらいいの?
梅毒は、セックスの経験がある人なら誰でも感染する可能性があります。
そのため、日頃からの予防がとても大切です。
セックスの時はコンドームをつけることが有効です。
オーラルセックスやアナルセックスでもコンドームをつけましょう。
セックスや性感染症のことを、普段からパートナーと話そう。
もしも感染した場合、感染の可能性のあるパートナーも検査を受け、必要に応じて治療することが重要です。