阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)被害の概況
更新日:2009年12月18日
ページ番号:20731425
被害の概況
兵庫県南部地震は、日本ではじめての都市直下型の大地震であり、一瞬にして阪神、淡路地域に大きな被害をもたらし、本市も広い範囲にわたって壊滅的な打撃を受けた。
その被害の概況は、次のとおりである。
1 死亡者
1,146人(震災関連死及び市外で死亡した市民12人を含む)
2 倒壊家屋
61,238世帯
(全壊34,136世帯 半壊27,102世帯)
3 避難所
最大時 平成7年1月20日 194ケ所
4 避難者
最大時 平成7年1月19日 44,351人
5 避難勧告
阪神・淡路大震災にかかる避難勧告は平成9年6月16日をもって全て解除
〔経 過〕
仁川百合野町 平成7年1月20日(50世帯100名)勧告
平成7年2月16日解除
苦楽園四番町 平成7年1月21日(80世帯240名)勧告
平成7年2月3日一部解除
平成7年2月16日一部解除
平成8年10月1日解除
宝生ケ丘1・2丁目 平成7年1月21日(142世帯420名)勧告
平成7年2月3日一部解除
平成7年2月16日一部解除
平成9年3月31日一部解除
平成9年6月16日解除
生瀬高台 平成7年1月21日(35世帯100名)勧告
平成7年2月3日一部解除
平成7年2月16日解除
6 火災発生
41件
7 ライフラインの被害
(1)水道
災害時 全市154,100世帯で断水
復旧状況 平成7年2月28日で応急復旧工事完了
(2)電気
災害時 全市176,000軒で停電
復旧状況 平成7年1月23日で応急送電完了
(3)ガス
災害時 停止戸数170,400戸/172,500戸
復旧状況 平成7年4月11日で応急復旧が完了(瓦礫の堆積による道路封鎖等のため復旧作業に入れない一部を除く。)
〈4)電話
災害時 故障件数34,000件/198,000件
復旧状況 平成7年1月31日で回復完了
8 幹線道路、鉄道、港湾施設の被害
(1)幹線道路
- 国道171号 門戸高架橋の落橋のため通行止め(平成7年11月28日一部開通、12月28日全面開通
- 国道176号 一部損傷(通行は可能)
- 国道2号 一部損傷(通行は可能)
- 国道43号 一部損傷(通行は可能)
- 中国自動車道 武庫川橋、尼子橋の一部損傷(通行は可能)
- 名神高速道路 落橋1ケ所、その他橋脚部の被害により上下線とも通行止め(平成7年7月29日全面開通)
- 阪神高速道路(3号神戸線) 落橋2ケ所により通行止め(平成8年9月30日全面開通)
阪神高速道路(5号湾岸線)
落橋1ケ所により通行止め(平成7年4月29日全面開通) - 西宮北有料道路(盤滝トンネル) 覆工コンクリート2ケ所の崩落、車道部分のコンクリート舗装2ケ所の浮き上がりにより通行止め(平成7年3月1日全面開通)
(2)鉄道
- JR
新幹線:高架橋延長約1.5kmの60%損傷、六甲トンネル損傷(クラック)他(平成7年4月8日全線開通)
在来線:橋梁10ケ所損傷、車両6台損傷、電線・電柱多数損傷(平成7年4月1日全線開通) - 阪急電鉄
神戸線:高架橋部分多数倒壊、夙川駅舎損壊他(平成7年6月12日全線開通)
今津線:高架橋部分18本損傷、軌道・電気施設多数損傷、盛土崩壊他(平成7年2月5日全線開通)
甲陽線:線路陥没、法面崩壊他(平成7年3月1日全線開通) - 阪神電鉄
西宮変電所全壊、鉄柱4基倒壊、電線等多数損傷、盛土一部崩壊(香櫨園駅付近)、
橋脚ひび割れ(津門川付近) (平成7年6月26日全線開通)
(3)港湾施設
- 臨港道路西宮大橋の橋脚2本が損壊し、全面通行止め(平成8年5月22日復旧完了)
- 西宮地区、甲子園地区埋立地の埠頭、護岸が破損、沈下
9 主な公共施設の被害状況
(1)市庁舎
6~8階使用不能
(2)学校園
全学校園が建物、備品等に何らかの被害を受けた。この内、小学枚9枚、中学校3校、高枚1校、幼稚園1園について校舎の一部等に建替や補強が必要
(3)文化施設
フレンテホール、アミティホール(市民会館)が使用不能
(4)地域集会施設
4施設が特に大きな被害を受けたほか、広田山荘が使用不能
(5)中央病院
建物が一部損壊、設備損傷
(6)市営住宅
4棟で建替えが必要
(7)その他
道路、河川、公園、上下水道、廃薬物処理施設などに大きな被害を受けた
10 産業の被害
(1)商店街
36団体の内、全半壊22団体
(2)小売市場
32団体の内、全半壊20団体
(3)卸売市場
3市場の内、西市場は全壊、東市場は一部全半壊、公設市場は一部損壊