南海トラフ巨大地震の備え(2.県や市はどんな対策に取り組んでいるのか)
更新日:2017年9月7日
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2-1 兵庫県による防潮堤などの津波対策の実施により、浸水域は大幅に軽減
県は、南海トラフ巨大地震による浸水被害の軽減を図るために、防潮堤の補強や沈下対策、防潮水門の移設等を行う「津波防災インフラ整備計画(確定版)」を平成27年6月に策定し、計画的・重点的に津波対策を推進しています。
この計画では、津波のレベルを以下の2つに分けて、進めています。
西宮地域での主な整備計画
西宮地域は、重点整備地区として平成35年度までに全ての事業を完了させる予定になっており、西宮・今津、鳴尾地区での防潮水門の移設や陸閘(りっこう)の改良など緊急・重要な事業については、平成30年度までに実施する予定です。
市は、この計画に基づいた事業を着実に進めていくため、県と協力して、その推進に取り組んでいます。
西宮・今津地区の対策概要
西宮・今津地区については、対策により堤内地の浸水面積が9割縮減されます。
また、人が住んでいる区域の浸水深は、避難行動が可能な30cm未満に低減されます。
西宮・今津地区における対策概要図
対策前後の浸水想定区域図
鳴尾地区の対策概要
鳴尾地区については、対策により堤内地の浸水がすべて解消されます。
鳴尾地区における対策概要図
対策前後の浸水想定区域図
防潮堤(現況) 防潮堤の越流対策イメージ図
津波からの避難
本市としては、県の対策が実施されたとしても、実際の災害では、浸水域が広がる場合や予測できない事態があることから、津波へのソフト対策については、今までと同様に「迅速に避難すれば、命を守れる」を基本とし、出来るだけJR神戸線以北への避難と、迅速な避難が困難な方や逃げ遅れた方は近くの津波避難ビルなどの3階以上の階へ避難していただく啓発を継続します。また、地震の揺れに対しては、これ迄通り、家屋の耐震化などの取組みは必要です。
なお、本計画の詳細は県のホームページ(下リンク先)をご覧下さい。
リンク先
津波防災インフラ整備計画(平成27年6月1日発表)(外部サイト)
防潮堤等の沈下対策に係る詳細検討結果(平成28年1月27日発表)(外部サイト)
2-2 西宮市の取り組みにより、迅速かつ安全に津波からの避難が可能に
市では、市民の皆さんが津波発生時に、迅速かつ安全に避難していただけるよう、避難先である津波避難ビルの指定や指定避難所などで必要となる非常食や生活用品などの備蓄について質、量の充実などに取り組んでおります。
また、避難に必要な様々な情報提供手段の整備に取り組んでおります。
取組み内容 | 規模 |
---|---|
津波避難ビルの指定 | 252施設、406棟、約27万7000人分(平成29年8月1日現在) |
非常食 | 約19万食(3日分)の備蓄 |
生活用品 | 高齢者、幼児、女性に配慮した備蓄 |
海抜表示シート | JR神戸線以南の主要幹線道路など(約310箇所) |
津波避難ビル表示板 | 約500箇所 |
津波避難誘導サイン | JR神戸線以南の主要幹線道路など(56箇所) |
津波注意喚起サイン | 海岸付近など(25箇所) |
防災スピーカー | 毎月17日17時の試験放送 |