【消防局】ウー・カン消防通信!~「応急手当の普及啓発」のお話~
更新日:2024年9月5日
ページ番号:21037433
第13回
急病人が発生してから時間が経てば経つほど、呼吸や心臓が止まった人を救える確率は急激に下がってしまいます。
しかし、119番通報してから救急車が到着するまでには、どうしても一定の時間が必要になります。
ですから、傷病者の救命効果を高め、救える命を救うために、市民の皆さんに救急車の適正利用をお願いして安定した救急搬送体制を維持することや、救急隊員の教育に力を入れ知識や技術の向上に励むことももちろん大切なんですが、それと同じように応急手当の普及を推進することも、とても大切です。
「救命の連鎖」について
「救命の連鎖」とは、傷病者の命を救い、社会復帰に導くために必要となる一連の行動のことで、4つの輪が途切れることなくすばやくつながることで、救命効果が高まるといわれています。ぜひ、市民の皆さんに覚えていただきたいキーワードです。
ほんの少しですが、この「救命の連鎖」を紹介します。
1つ目の輪は、「心停止の予防」、つまり、生活習慣の改善や不慮の事故に対し、日常生活において日ごろから十分に注意することが大切ということです。
次に、2つ目の輪は、「早期認識と通報」、つまり、そこに居合わせた人によるすばやく的確な119番通報とAEDの手配です。
そして、3つ目の輪は、「一次救命処置」、つまり、心肺蘇生法の実施やAEDの使用による救命処置です。この心肺蘇生やAEDの使用は、誰にでもできる救命処置です。
最後に、4つ目の輪は、救急救命士や医師による「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」となります。
救急講習会について
手助けが必要なように見える相手に対して、声をかけるかどうか迷われた経験って、どなたにもあるのではないでしょうか。
仮に勇気を出して声をかけたとしても、お節介だとか、失礼だと思われるかもしれないし、「だいじょうぶです。」と断られてしまうかもしれない。逆に、相手を怒らせてしまうかも…、それなら何もしない方が…と、考えてしまって見て見ぬふりをしてしまった経験のある方は、きっと少なくないのではないでしょうか。
でも、例えば、街中で具合の悪そうな人を見かけたとき…、目の前で人が倒れたとき…、
そんなときに大切なのは、目の前のその人を助けるために、その勇気ある一歩を踏み出すことができるかどうかです。
西宮市消防局では、入門コースや上級コースなど、年間を通じて様々なコースを用意して、市民の皆さんの救急講習受講をお待ちしています!
今後も、当市の消防行政の推進にご理解とご協力をお願いいたします。