このページの先頭です

海外渡航時の感染症予防について

更新日:2025年11月21日

ページ番号:32653220

1.麻しん(はしか)が流行している地域があります

2024年以降、海外における麻しん流行が報告されています。
特に、東南アジアをはじめとする諸外国を推定感染地域とする事例の報告が増加しているため、下記の注意事項を確認してください。

海外渡航前の注意事項

  • ウェブサイト等を参考に、渡航先の麻しんの流行状況を確認すること
  • 母子健康手帳などを確認し、過去の麻しんに対する予防接種歴、り患歴を確認すること
  • 過去に定期接種を受けた記録がない場合は、渡航前に予防接種を受けることを検討すること
  • 麻しんのり患歴やワクチン接種歴が不明な場合は、抗体検査を受けることを検討すること

【出国前】「麻しん(はしか)」は世界で流行している感染症です(厚生労働省)(外部サイト)新規ウインドウで開きます。

麻しんの流行がみられる地域に渡航後の注意事項

  • 帰国後2週間程度は麻しん発症の可能性も考慮して健康状態に注意すること
  • 発熱や咳、鼻水、目の充血、全身の発しん等の症状が見られた場合は、医療機関を受診すること。ただし、医療機関を受診する前に、麻しん流行地域への渡航歴等について伝えること
  • 医療機関を受診する際は医療機関の指示に従い、公共交通機関の利用を控えること

【帰国後】「麻しん(はしか)」は世界で流行している感染症です(厚生労働省)(外部サイト)新規ウインドウで開きます。

2.海外へ渡航する前に確認しましょう


日本国内ではほとんど発生していない感染症やあまり知られていない感染症でも、海外では感染する危険性が高いものがあります。最近では海外渡航者が増加する一方で、帰国時に国内へ感染症が持ち込まれるケースが増加しています。
海外滞在中に感染症にかかることなく安全で快適に旅行し帰国することができるように、渡航先の衛生状況や感染症の発生状況等最新情報を入手し、注意事項を確認しましょう。


予防接種が受けられる感染症については接種をご検討ください。接種される場合は、一種類のワクチンでも数回接種が必要なワクチンもあります。渡航までの期間に余裕を持って医師に相談しましょう。

3.海外で注意しなければならない感染症

1.食べ物や水を介した感染症

A型肝炎、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフスなど

  • 公衆衛生の設備が不十分な地域では手洗いをこまめに行い、生水・氷・カットフルーツなどの飲食は避け、食事は火の十分通ったものを食べましょう。
  • 加熱された料理であっても長時間室温で保管されていると病原体が増えてしまいます。屋台や不衛生な飲食店では、作り置きされている料理が出されることがあるので注意しましょう。

食べものからうつる病気(厚生労働省検疫所)(外部サイト)新規ウインドウで開きます。

2.蚊やダニを介した感染症

マラリア、デング熱、ジカウイルス感染症、ウエストナイル熱、チクングニア熱、オロプーシェ熱、黄熱、クリミア・コンゴ出血熱など

  • 蚊に刺されることによって感染する病気が多くあります。特に熱帯や亜熱帯地域では注意が必要です。
  • ノミやダニ等にも注意しましょう。
  • 現地で蚊に刺されないよう予防対策に努めてください。野外で活動する際には、長袖・長ズボンを着用し、素足でのサンダル履きは避けて、防虫スプレー等も活用しましょう。
  • 黄熱のリスク国・地域へ渡航する場合は、黄熱予防接種証明書の提示が義務づけられているかにかかわらず、渡航の10日前までに黄熱の予防接種を受けることを推奨します。
  • 中南米を中心に蚊媒介感染症の一つであるジカウイルス感染症が報告されています。妊娠中の女性が感染した場合、胎児の小頭症に関連が疑われていることから、妊娠中の方及び妊娠の可能性がある方におかれましては流行地への渡航を控えたほうがよいとされています。

3.動物を介した感染症

狂犬病、鳥インフルエンザ(H5N1・H7N9)、中東呼吸器症候群(MERS)、エボラ出血熱、マールブルグ病など

  • 現在日本での発生はなくても海外で発生している感染症で人に重篤な症状を起こすものがあります。
  • 狂犬病は犬だけでなく他の哺乳動物(ネコ、アライグマ、キツネ、スカンク、コウモリなど)からも感染し、発症すると有効な治療法はありません。海外ではむやみに動物に近づいたり触れたりすることはやめましょう。
  • 鳥インフルエンザは中国・東南アジアを中心に家きん(ニワトリ、アヒルなど)で発生しています。人への感染は稀ですが、感染した場合重篤となることが多いため、むやみに鳥に近づかないようにしましょう。
  • 中東呼吸器症候群(MERS)はアラビア半島を中心に患者が報告されていますので、最新情報に注意が必要です。
  • 中東地域に渡航する際はラクダとの接触や殺菌されていない乳や肉の喫食を避けましょう。
  • 中東呼吸器症候群(MERS)が発生している中東諸国で患者やラクダと接触された方は、感染症の可能性があるため検疫所が最大14日間健康監視を行う場合があります。
  • 令和7年11月、エチオピア連邦民主共和国において一類感染症であるマールブルグ病の発生が9例報告されています。

4.その他諸外国で感染に注意すべき感染症

麻しん(はしか)、風しん(三日ばしか)、ポリオなど

4.帰国後に

  • 帰国時に、発熱や下痢、具合が悪い等体調に不安がある場合、空港や港に設置されている検疫所では渡航者の方を対象に健康相談を行っています。積極的にご相談ください。
  • 感染症には潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、帰国後しばらくたってから具合が悪くなることがあります。その際は、早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での職歴や活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴等を必ずお伝えください。(ただし、エボラ出血熱及び中東呼吸器症候群(MERS)については、一般の医療機関に受診せず西宮市保健所保健予防課【電話:0798-26-3675】までご連絡ください。

お問い合わせ先

保健予防課

西宮市池田町8-11 池田庁舎3階

電話番号:0798-26-3675

ファックス:0798-33-1174

お問合せメールフォーム

本文ここまで