麻しん(はしか)について
更新日:2024年11月20日
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麻しんに注意しましょう!
麻しんについては、令和6年に入り海外での流行が報告されており、国内でも新たな患者発生が報告されています。
麻しんとは
麻しんは麻しんウイルスに感染することで引き起こされる感染症です。
感染力が非常に強い感染症で、 患者が咳やくしゃみをすると、周囲に麻しんウイルスを含んだしぶきが飛び散り、しぶきが乾燥してウイルスがしばらく空気中を漂います。 このウイルスを含んだ空気を吸った人たちに感染する(空気感染)恐れがあります。その他にも咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込む飛沫感染や、ウイルスが付着した手で鼻や口を触ることで感染する接触感染でも感染します。
免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
症状と経過
感染すると約10日(最大21日)後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状や口の中に小さな白い発しん(約1ミリ)などが現れ、2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発しんが出現すると言われています。別の病気にかからなければ、7~10日後に回復することが多いですが、肺炎、中耳炎まれに脳炎を合併することがあり、注意が必要です。
ウイルスに対する特別な治療法はなく、症状を軽くするための治療が中心です。
麻しんのような症状がある場合
発しん・発熱などの麻しんのような症状がある場合や麻しん患者との接触があった場合は、受診する際に以下の点に注意してください。
- 麻しんの疑いがあることをかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。
- 医療機関を受診する際は、周囲への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は控えてください。
- 母子健康手帳でワクチン接種歴を確認してください。
国外では、麻しんが流行している国があります。
麻しんの疑いがある場合(注1)は、事前に医療機関に連絡のうえ、麻しん(はしか)の疑いがあることを伝えたうえで、指示に従い受診しましょう。
(注1)「麻しんの疑い」がある場合
症状(発熱、せき、鼻水、眼球結膜の充血、発しん等)があり、
1.麻しん患者と接触していた場合。
2.麻しん流行国(特にアジアの国々)への最近の渡航歴がある場合。
※麻しん(はしか)に関する詳しい情報につきましては、以下のホームページまたはリーフレットをご参照ください。
海外渡航される方へー麻しんの注意喚起ー(厚生労働省)(PDF:121KB)
麻しん(はしか)に関するQ&A(厚生労働省ホームページ)(外部サイト)
麻しんとは(国立感染症研究所ホームページ)(外部サイト)
予防接種について
定期予防接種
市が実施する定期予防接種は、対象者が予防接種法及び関係法令で定められています。麻しん風しん混合(MR)ワクチンで接種するのが一般的です。
第1期
1歳以上2歳未満の者
第2期
5歳以上7歳未満で、小学校就学前の4月1日から3月31日までの間にある者※幼稚園年長相当年齢
麻しん・風しん(麻しん風しん混合)の予防接種
任意予防接種
定期予防接種の対象年齢以外の方が接種する場合は、任意予防接種としての接種となります。接種費用は、全額自己負担となり、実施する医療機関が設定している金額となります。実施の可否及び接種費用につきましては、西宮市保健所では把握していないため各医療機関にお問い合わせください。
医療機関の方へ
麻しんと診断した場合は、西宮市保健所へ連絡をお願いします。
確定診断のためPCR検査を行いますので、検体の採取にご協力をお願いします。
届出基準
(1)検査診断例:全て認める(発熱(37.5℃以上)・発疹・カタル症状・IgM陽性)
(2)臨床診断例:全て認める(発熱(37.5℃以上)・発疹・カタル症状)
(3)修飾麻しん(検査診断例):IgM陽性(必須)かついずれか該当(発熱(37.5℃以上)・発疹・カタル症状)
※カタル症状とは…咳、鼻汁、結膜炎、眼脂、コプリック斑、肺炎、中耳炎、クループ、脳炎など
麻しん診断時の対応について
(1)発生届の届出
麻しんと診断した場合は、直ちに発生届を出してください。同時に、電話でご連絡ください。
麻しん診断時の対応について(PDF:92KB)
(2)麻しんのPCR検査の検体採取
採取容器等は、医療機関にある材料でお願いします。
以下の3検体の採取と病原体検査依頼票(麻しん)の作成をお願いします。
検体の種類 | 検体量 | 採取容器 | 保存方法 |
---|---|---|---|
全血 | 2~3mL | 抗凝固剤(EDTAまたはクエン酸)入り採血管 | 保健所からの回収まで |
尿 | 15cc | 滅菌容器 | |
咽頭拭い液 | 滅菌綿棒で採取し、スピッツへ入れ、乾燥防止のため少量の生理食塩水を加えて密封 |
(3)医療機関における血清IgM抗体検査の実施
診断に際し、血清IgM抗体検査等の血清抗体価の測定をお願いします。
ガイドライン
医療機関での麻疹対応ガイドライン 第七版(PDF:1,181KB)
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