9月号 中国人作家『虫の眼』で見る、西宮の風土と文学
更新日:2014年1月8日
ページ番号:79857573
目次 | 本放送 月曜20時30分~ | 再放送 日曜8時30分~ | 音声配信 | |
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第1話 | 越境するハルキワールド | 9月2日 | 9月8日 | 番組をきく(音楽ファイル(MP3):25,324KB) |
第2話 | カトリック夙川教会と遠藤周作 | 9月9日 | 9月15日 | 番組をきく(音楽ファイル(MP3):26,010KB) |
第3話 | 西宮の文学風景 | 9月16日 | 9月22日 | 番組をきく(音楽ファイル(MP3):23,521KB) |
第4話 | まとめ&質疑応答コーナー | 9月23日 | 9月29日 | 番組をきく(音楽ファイル(MP3):24,495KB) |
※この放送は、さくらFM78.7MHzでお聴き頂けるほか、インターネットからもお聴き頂けます。
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【第1話】越境するハルキワールド
村上春樹はいまや数十カ国語に翻訳され、国と言語を超えて世界中で最も広く読まれている日本人作家だ。中国の読者からも幅広い支持を受け、翻訳を通じて確実に世界文学の一部になっている。さて、彼が少年時代を過ごした西宮に住み始めてから10年目となる中国人作家は、果たしてなにを見てきたのか。そして、その観察に込められた想いとは?
【第2話】カトリック夙川教会と遠藤周作
今から20年ほど前、日本から大連に飛ぶ旅客機で、遠藤周作先生と隣り合わせに座ったことがある。その不思議なご縁で、『深い河』などの名作を読み始め、すぐに物語に引き込まれた。そして、深い感動を覚えた。それ以来、夙川のほとりを歩くと、なぜかいつも文学のような素晴らしい風景が広がっていく。
【第3話】西宮の文学風景
神呪寺や門戸厄神など、名前だけ聞くと、なんだかとても怖そうな場所だが、実際のところ、その近くにスパニッシュ・ミッション・スタイルの優美な女子大の校舎があり、淡いクリーム色の外壁と赤銅色の瓦がその大きな特徴として広く知られている。地域や建造物のネーミングなどにはそれなりの理由があるはずだが、しかし、その隠された実像への手かがりも含まれているかもしれない。これこそ、「文学」なる風景だと思っている。
【第4話】まとめ&質疑応答コーナー
長年西宮に住んでいる私にとって、この土地の文学の文脈に対する理解の多くは、空間の移動から出たものといえる。少なくとも自分自身の体で感じたものが、ときに小説のテキストよりも大きくなる。結局、過去を描き、未来を切り開くことができるという文学は、越境するものとしていつまで経っても変わらない。
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