石井市長の「てくて句 歳時記」

今月の一句!

人々の のぞみはこびて 桜舞う
西宮市長 石井 登志郎
今回は、「山陽新幹線記念公園」を紹介します。この公園は、上甲東園4丁目にあり、公園の下には新幹線が通過する長さ16キロメートルにもわたる六甲トンネルが通っています。公園は、山陽新幹線の新大阪・岡山間が開通した昭和47年3月に作られました。公園内には、同区間の建設工事に従事して亡くなられた54人の方々の慰霊碑が設置されており、彼らのご冥福を祈る場でもあります。特に、六甲トンネルは湧水を伴う大難工事だったとのことで、相当な苦難があったことが想像されます。ここを訪れると、工事に携わった方々の努力と献身を、思い起こさせられます。
公園では春には桜が花をつけ、緑豊かな自然の中で、時折通過する新幹線を眺めることができます。大阪方面から下りの新幹線がトンネルに向かってくる様子はまさに壮観で、訪れる人々に感動を与えます。特に、子供たちにとっては、目の前で見る新幹線の迫力は忘れられない思い出となることでしょう。
地域の人々にとって大切な憩いの場であり、また新幹線の歴史を学ぶ貴重なこの場所を皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか。
※公園近辺に駐車場はありません

公園から新幹線を臨む様子